あの悪魔は、無知を装うずる賢い悪魔だった 超訳プロレゴメナ 101 読書会編69
超訳プロレゴメナ読書会 第六回から
曽根康夫の感想
ディスカッションのなかで先生の気持ちがぼくに乗り移っていたのではないでしょうか? それは以前にもあったことでした。
それを話す前に、かなり以前のことをここに書かせてもらいます。それは、とうとつに見えるかもしれませんが、読んでいただければ、だれもが納得していただけるものと思います。
先生には、戦争反対の意思を込めた著書があります。その題名は、下記のになっています。
けんちゃんは、戦争ごっこが大嫌い!
この主人公は先生の御尊父の健介さんを意識したものになっているとのことでした。けれども傍からは、「けんちゃん」ではなく先生を暗示させる「しんちゃん」にとの勧めもあったそうです。
そのとき先生はこう答えたそうです。
今の日本には戦争ごっこが大好きな、しんちゃんってのがいるからね!
先生もあの悪魔の宰相のことは、腹立たしくてならないのでしょう。ぼくもそれに似たものもよく考えさせられるのです。だからでしょうか、以前にも言った「悪魔の宰相」のことを今回も口にしてしまいました。
その義憤をカントは次のように記しています。
多くのひとたちがいい加減に扱えば曖昧さはさらに増しその人の怠慢と無神経で、隠し果せることもあろうが、それなりに世間をごまかすことの可能なのだ。すべて他の学間については用心深く沈黙を守る人のだれもが、形而上学の問いにおいては、彼らの無知がたしかに他人の知識に対してはっきり浮き立つことはない。だから無知な者が、大家のように語り、恥じることもなく判断を下すのだ。
あの悪魔は、無知を装うずる賢い悪魔だったと言っていいでしょう。
