学者馬鹿って言葉… カントの学者としての立場もけっして安泰ではなかった… そうした中でも自分が確信した『批判科学』の確立に邁進し… 超訳プロレゴメナ 102 読書会編70
超訳プロレゴメナ読書会 第六回から
桐川夢見の感想
学者馬鹿って言葉あるでしょう。わたし、以前は、カントのことをそうだと思ってた。
でもそうじゃなかったのね!
それに気づき始めたのは、倫理学の時間に『エミール』が取り上げられた時でした。カントが『エミール』を読むことで寝食を忘れて没頭していたと聞きました。無味乾燥にも見える批判科学に関心を持っているだけの人でなくって、人間教育に強い関心を持つ人なのだと気づきました。
さらに倫理学に最後の授業では、カントの『道徳形而上学』が取り上げられました。
そこでは道徳とは、自分が正しいと確信できるものを実行することであり、上から押し付けれられるものではないことを、確信しました。
その意味では施行されている法律も、すべてがほんとうに正しいのか疑う必要もありそうです。
そして今回の読書会では、カントは自分を取り巻く政体にも無関心でいなかったこと強く知らされました。これも倫理学の時間ですが、カントの『永遠平和のために』が取り上げられた時がありました。
その時は、たんに戦争がない世界を望んでいるだけのカントしか浮かばなかったけど、実際にはどうすればそれが実現すかっていうことも考えていたのですね。
今回の読書会では、多くのことに気づかされました。カントの学者としての立場もけっして安泰ではなかったことと、そうした中でも自分が確信した『批判科学』の確立に邁進したことを、強く知らされました。
助言の最後にある、ウェルギリウスがいう怠け者って、為政者や学者の中の無用な存在を、指しているのですね。
雌蜂たちは怠け者の雄蜂を、その群れから追い出した。
