学生だけではゼミのテーマを決めれないって、先生に反発してたのが、前島君だったのに! 今では先生がとり憑いてしまっている… 超訳プロレゴメナ 109 読書会編74
超訳プロレゴメナ読書会 第七回から
ディスカション(承前)
山際このみ:
池田さん、第1節に何か疑問をもっているのかしら?
ここは去年の6月くらいに、ゼミでとっくに済んだところなのに、また新たな疑問が浮かんできたみたいね。
池田幸男:
そうなんだよ! とっくに解決済みだと思っていたところだけど、読み直してみると、確実に理解はしてないように思えてしまってね!
第1節の最初の箇所に下記のような記述があります。言われてることがまったく解らないわけではありませんが、具体的イメージがわいてはこないんです。
どの科学でも次に掲げる三点でその特徴が示される。
対象の相違
認識の源泉
認識の種類
これが基本となって、科学の可能性と領域の考え方が決まる。
桐川夢見:
さっきの読み合わせの時には解った気持ちでいたのだけけど、そう言われれば、ぜんぜん具体的なイメージがわいてきません。
栗林雄太:
前島さん、さっきから何を笑っているのですか? もしかししたら、この個所の具体例を持っているのでは、ないでしょうか。
前島幸太郎
いいえ! ぼくも適当な具体例は持ってはいません。でも、思いつくものを、いくつでも挙げていけば、いつかは納得できるものに出会えるだろうって考えています。
山際このみ:
そうだった、去年の5月だったけ! ゼミのテーマを決めるときにディスカションを記録したノートを読み返したんだった。あれ! 須田さん! 何がおかしいの?
須田隆雄:
あの時でしたね、学生だけではゼミのテーマを決めれないって、先生に反発してたのが、前島君だったのに! 今では先生がとり憑いてしまっているのじゃないですか?
池田幸男:
あの頃、先生は前島君のことを、与太郎って呼んでましね!
この言葉に、桐川夢見と栗林雄太、そして牧野照邦は不思議そうな顔をしていた。
