18節の書き方に文句をつけたのは、須田君だけど… それでも牧野さんが言ったことは納得したんだよね… 須田君のなかには哲学を限られた枠の中に止めないで万人のものにしたいって気持ちも強いのだと、ぼくは思います… 連載 超訳プロレゴメナ 311 読書会編 207
第32回読書会
2019年6月15日(土)に第32回目の読書会が開催されました。Zoom利用の10回目の読書会です。
今回は前回(第31回)から1ヵ月近くを経た開催となります。今までは月に2回開催してきましたが、今後は、月に1回の開催とすることにしました。
こうなったのには、いろんな理由がありますが、けっして否定的なものではありません。かえって発展的な内容を含んだものとなっているのです。このまえがきでは、それについてまったく触れるつもりありません。
なぜなら、ディスカッションの中でそれが、明らかになると思えるからです。
池田幸男:
前回は、経験判断の重要性をディスカッションしました。しかし、対象の18節の冒頭からでは、その重要性がなかなか把握できませんdしね。だから、結論から先に書かないカントの文章が悪いのではないか、そんな意見も出たわけでした… しかし、ぼくは順序を追って書いていくカントの丁寧な姿勢に、かえって重要なものが、あるって思えてならないのです。
牧野照邦:
そうでしたね! だからぼくもあのとき、こう言いました。
結論だけを追っている姿勢では、経験判断を考慮しなければならなくなった原因さえ判らない…
でもこれは、プロレゴメナを初めて読む人にとっては酷な考えかもしれません。ぼく自身が、プロレゴメナからカントの意思を読みとれるようになったのは、かなりの再読の後のことでしたら… また、その間ではカントの他の著書に触れて、カントの姿勢というものが観えてきたってことも重要な意味を持っていたのだと思われてなりません。
山際このみ:
それは、牧野さんが、カントと意思を共有できたって言うことなんですね。でも、それは、牧野さんが哲学にたいして大きな熱情の持ち主だからって、そいうことではないかしら? だから、なにげなくプロレゴメナを手に取った人ではそこまでは、行き着くことはできないって… わたしには思えてならないんだけど…
池田幸男:
そうですね… ぼくは独力ではそこまで進んでいく自信はありません、でも、こうして読書会に参加し続けているのは、みんなのいろんな考えから、刺激を受けることで先に進んで行けてるって思えてならないのです。
須田隆雄:
さすがに超まじめな池田君らしい発言だね! ぼくは池田君とは違って、ちゃらんぽらんだけど… みんなのいろんな意見には、ぼくも大きな刺激を受けてるのは、間違いないことだと思っている…
山際このみ:
18節の書き方に文句をつけたのは、須田君だけど… それでも牧野さんが言ったことは納得したんだよね…
曽根康夫:
そうだと思いますが、須田君のなかには哲学を限られた枠の中に止めないで万人のものにしたいって気持ちも強いのだと、ぼくは思います。
桐川夢見:
だから、前島さんの意見に納得してたんですね?
栗林雄太:
それは… こういことだったでしょうか?
知覚判断から辿って多くの事象の検討することが、必然的に経験判断を導くことになる…
