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たとえ、間違っても自分たちでまず考えてみることが、先生には重要なこと…  だから、先生の言葉を一言も聞くことはできないかもしれません。それでも、ぼくたちは構わないのです。たとえ、試行錯誤であっても、ぼくたちの生の声を、先生に聞いてもらうことが、とても重要なこと… 連載 超訳プロレゴメナ 225 読書会篇 153

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 第21回目の読書会が、2019年1月14日(月)に、荒川先生の書斎で開催されました。
 この日の先生は、自宅で寛いでいるはずでしたが、お願いして、先生の書斎を借りることにしました。それは、今回、対象としている個所が、第13節ということも理由でした。
 この第13節は、プロレゴメナの中でも最大の難所といわれる箇所だからです。そして、ここを通過することが適えば、カントの考え方の主軸というものも観えてくるはずなのです。
 そのためにも、躓きそうになったら、先生が声をかけてくれるのではないか、そんな期待も込めていました。

 でも、それは先生の考えとは、相容れないものでもあるのです。たとえ、間違っても自分たちでまず考えてみることが、先生には重要なことだからです。
 だから、読書会の中では、先生の言葉を一言も聞くことはできないかもしれません。それでも、ぼくたちは構わないのです。

 たとえ、試行錯誤であっても、ぼくたちの生の声を、先生に聞いてもらうことが、とても重要なことなのです。


池田幸男:
 13節の冒頭は、初めて読む人は混乱する箇所かもしれませんね?

 ここまでくると、先に読み進んでいくことを躊躇(ためら)う人が出てきているかもしれない。なぜならここまでに書いてきたことは、多くの人たちのふだんの生活からかけ離れていると察すると想定できるからだ。ふだんの考えとは、空間と時間が物自体に付属するとするものだ。だがぼくはこれを否定する。だから空間と時間が物自体とは無関係だと言いだしたら、その人たちは自分たちの考えとの間に大きな乖離を見ることになるだろう。その人たちは、空間と時間が物自体に内在する考えから抜け出しことができずに、パラドックスを構築するかもしれない。そしてそれが失敗に終わると、しばらくは空間や時間について考えることさえ止めてしまうかもしれない。そしてあるとき、ふいに空間と時間を単なる感覚的直観に引き下ろすということも、十分な根拠があるかもしれないと疑い始める、そんなこともことも考えられる。その人が、考えることを諦めない人であるならば…

第223回 本編38

曽根康夫:
 つまり、大半の人にとって生活の常識からかけ離れてることを、書いてきたって、カントが自白してるようなものですからね。

桐川夢見:
 でも、10節以前からの、カントの心遣いを知っていれば、先に行けば明解な答えが出てくるって、思えるじゃないのかな? 第13節を始めて読む人でも…

山際このみ:
 カントの配慮が、くどい言葉になってるだけって解ってるからだよね。

栗林雄太:
 ほんとうにカントって、倒叙的な書き方が好きだったみたいじゃないですか?

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