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科学全般は、どんな些細な問題も残して先には進めない… 連載 超訳 プロレゴメナ 95 読書会編64

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超訳プロレゴメナ読書会 第六回から
 
ディスカション(承前)
 
曽根康夫:
 形而上学に限らず哲学全般は… いえ、科学全般は、あいまいなものを残したままでは先には進めないものだと思います。解決しない問題が、一つだけでもの残っていても、先に進む道は閉ざされることになるのではないでしょうか?
 
前島幸太郎:
 曽根君が言ったことは、さっきの指摘の少し前に書かれていますね。

 純粋理性に対する一般的な批判という計画を、効果的なものして単なる殊勝な願望以上のものにしたければ、予測されるものよりも、もっと何かを必要とするはずだ。しかし純粋理性は独自の領域、自己完結的に多くに結び合った領域に存在している。だからどこを対象としても他の残りの部分のすべてに触れないことには先に進めなくなってしまうことになる。したがって、あらかじめそれぞれの部分の位置と、他の部分へ影響を決定していなければ、先に進むことさえできなくなる。

第91回 本編13

 どんな些細な問題も残して先には進めないってことで、そこを後回しにしたら解決の道を自分でと閉ざしているって言ってもいでしょう。
  
桐川夢見:
 その考え方って、ほんとうに正しいことでしょうけど、科学を志向している人のすべてが、それができているっていえるのかしら? 結構あいまいなものを残したままで先に進んでいるほうが多いのじゃないかしら。
 
栗林雄太:
 ぼくも桐川さんと同じことを考えることが多いんです。現実は理想通りにはいかないから、科学と称しているものにも納得できないこともあるのではないでしょうか?
 
山際このみ:
 3.11の福島第一原子力発電所事故の解説として、科学者と称する人たちの多くがメディアニに登場してきたけれど、納得できるものが、ほとんどなかったよね!
 
曽根康夫:
 たしかにそうだった。想定外なんて言葉が出てきたときには、まだ科学の本質は、人間にとって未知の領域なのかって、愕然とさせられました。
 
前島幸太郎:
 曽根君は、超訳に先生が加えた文章を、たぶん意識しているのでしょう。それに該当するのは序説の、いちばん最後の箇所です。
 
 そこを、これから読み合わせてみましょう。

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