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『違和感』をなぞる色鉛筆


 ひっかかり、あるいは違和感と呼べるような、なぜか心に残るもの。

 これらは私の筆が乗る着火剤だ。

 ただ、それを探して生きているわけではない。

 結果として、あとから見つかるものだ。そのプロセスを今一度、言葉にしてみようと思う。



 当たり前だが、記事を書こうと思って何かをしている訳ではない。

 色んな事にチャレンジしてみよう。そう決めた1月1日から、自分の外側へ出るためにとりあえずやってみる。

 その出来事を、後から反芻するのだ。

 例えば、紹介いただいたこの記事。


 普通に書いたらただの京都旅行。

 でも、帰ってきてから何度も反芻すると、妙に残っている景色がある。

 面白かった。憧れた。少し寂しかった。昔の自分を重ねていた。

 どうしてそこだけが残ったのだろう。

 私にとってのひっかかりや違和感は、たぶんそんな「なぜか」に近い。



 ひっかかりや違和感が見つかれば、ひたすら撫でくりまわす。

 初めは形のない物だから、仮の名をつけてみたり、ごろごろと手の中で転がして何かを確かめる。

 一つ一つの断片を拾って、いろんな角度から眺める。

 一面だけではなくて、ずらっと並べて見て、それもいろんな角度から覗き込む。

 その輪郭を少しずつ掴むとき、きっと私は色鉛筆を握っているのだと思う。

 何色かは分からないけれど、何となく輪郭をなぞって。

 当たりをつけて複数の線が重なって、段々形を帯びてくる。

 きっとそうしてできたものが記事になって、形と色が残る。

 この記事では、「初夏の緑」が変わらないものとして残った。



 青く炎が心に灯る。

 薄紅色の果実が、地球のようにそこにある。

 世界に一つだけの柄の、アロハシャツ。

 シウマイで染まる弁当に、箸を伸ばす痕跡。



 振り返れば、記事とともに色と形が顔を出す。

 きっとそれは、私が歩んだ道しるべになる。

 何度も何度も立ち返るたびに、あの粗い当たりの輪郭を、また示してくれる気がする。






 お読みいただきまして、ありがとうございました!

 もりゆりさんから、エッセイしりとりのバトンを頂き、「い」から始めて何とかこしらえてみました。。


 もりゆりさんは、エッセイを書く際の描写が非常に巧みです。過去に私は、「まるで映画館でその場面を見ているようだ」なんて評させていただきました笑


 そして下記が、今回のエッセイしりとりの基本ルールのようです。

●バトンを渡した人の記事タイトルの最後の文字から始まるタイトルをつける

●本文140字〜3000字

●締め切りが8月31日まで

●「 #エッセイしりとり 」のタグをつける

●3名以内で次の人に繋げる(繋げなくてもいい)

バトンより


 期日が迫っているので、無理はせず!一応バトンは渡しますが、夏の駆け込み乗車には十分ご注意くださいまし。

 バトンにかこつけて、素敵な方々をご紹介。



 ①梅星ぴりかさん

 電車の待合室、やあ少年と声をかけて隣に座って、語りかけてくれるような。そんなエッセイを普段書かれています。あの文体が癖になる。

 いろんな思いはありますが、一言に絞れば「愛おしい」。そんなお方です。


 ②雨町せいさん

 
詩のようなエッセイを書かれているお方です。存在しないはずの、確かにあったような記憶を掘り起こす。そんな記事が印象的です。

 夢と現の間で物語を聞いているような心地になります。


 ③みわさん

 
日常のふとした瞬間をほんわかと描いてくださる方です。読むと毎日が少し明るくなるような。そんなお方。

 みわさんの視点で綴られた出来事は、生活を強く感じられて、それに元気を貰っています。



 次は「色鉛筆」の「筆」になります!改めて、締めが近いので、出来ればで大丈夫です!(私は、自慢の方々を紹介できて満足しました。)


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