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あなたは恋愛・婚活に興味がありますか。国の調査データと、答え合わせをしてみた

恋愛や婚活に、今どれくらい興味がありますか。

そう聞かれて、すぐに答えられるでしょうか。

「自分の感覚は、世間とズレているのだろうか」——そんなふうに、ふと気になったことがあるかもしれません。

この記事は、恋愛や婚活を勧める記事ではありません。
「今どきの若者は」と世代を語る記事でもありません。
国が公表している調査データをそのまま紹介し、最後にあなた自身の感覚と照らし合わせてもらうための記事です。

漠然とした「自分は普通なのだろうか」という感覚を、具体的な数字と一度比べてみることで、自分の気持ちを言葉にできるようになる——そんなことを目指しています。

なぜこの記事を書いたか

以前、交際相手がいるかどうかという「状態」のデータを扱った記事や、日本全体の未婚化という大きな流れを扱った記事を書きました。

しかし、その手前にある「そもそも結婚や交際をしたいと思っているか」という気持ちそのものを扱ったことはありませんでした。

改めて調べ直してみると、同じ調査の中に、この問いにちょうど答える設問がありました。

今回はこのデータを紹介したうえで、最後に少しだけ、読んでくださっている方の感覚も聞かせてほしいと思っています。

この記事で使っている情報源

この記事の中心的な出典は、次の1つの公的な一次資料です。

  • 国立社会保障・人口問題研究所(IPSS)「第16回出生動向基本調査 結果の概要」(2021年6月実施、結果公表:2023年)

以前書いた記事でもこの調査を扱いましたが、そこで紹介したのは別の設問でした。

今回は同じ調査の中でも、まだ紹介していなかった「結婚するつもりがあるか」「交際を望むか」という設問を扱います。

異なる調査・異なる母集団の数字を掛け合わせて新しい割合を作り出すようなことはしていません。


こんな方に向けた記事です

  • 婚活やマッチングアプリを始めるかどうか迷っていて、自分の感覚が世間とズレていないか気になったことがある方

  • 以前書いた、出会いの機会や未婚化についての記事を読んで、関連するデータの続きが気になった方

  • 恋愛や結婚について、周りには本音を言いにくいと感じている方

  • 公的統計に基づいた客観的な情報を求めていて、「今どきの若者は」といった世代論やお説教には抵抗がある方

逆に、「恋愛や結婚に興味を持つべきだ」という価値観を求めている方には、この記事は向いていません。

数字を紹介し、問いかけをするだけにとどめ、読んでくださった方の状態を評価したり判定したりすることはしません。

では、そもそもどんな調査なのか——ここから見ていきます。


1. この調査はどんな調査か

まず、この記事の土台になっている調査そのものを確認しておきます。

  • 正式名称:出生動向基本調査(実施:国立社会保障・人口問題研究所〔IPSS〕)

  • 調査対象:18〜55歳未満の独身者(有効票 約7,826人)

  • 調査時期:2021年6月実施

  • 結果公表:2023年

  • 実施頻度:5年おきに実施されている継続調査(今回は第16回)

5年に一度、全国の独身者を対象に実施されている、国の公的な調査です。

以前書いた記事でもこの調査の別の設問を扱いましたが、今回はまだ紹介していなかった設問を見ていきます。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

2. 「いずれ結婚するつもり」は8割強、でも減っている

この調査には、「いずれ結婚するつもりがあるか」を直接尋ねる設問があります。

第16回調査(2021年)の結果は次のとおりです。

  • 男性:81.4%(前回85.7%)

  • 女性:84.3%(前回89.3%)

男女とも8割強が「いずれ結婚するつもり」と答えていますが、前回調査と比べるとどちらも低下しています。

一次資料によれば、この設問は1997年(第11回)調査以降、比較的安定して推移してきましたが、今回の第16回調査で初めて、男女とも前回から明確に減少しました。


結婚意思経年比較

あなたの感覚は、この数字に近いでしょうか、それとも遠いでしょうか。

それについては、記事の最後で改めて聞かせてください。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

3. 「一生結婚するつもりはない」は増加基調

同じ設問には、「一生結婚するつもりはない」という選択肢もあります。

  • 男性:17.3%

  • 女性:14.6%

いずれも過去最高水準です。

一次資料によれば、この割合は2000年代に入ってから増加基調が続いています。

「いずれ結婚するつもり」が8割強を維持している一方で、「一生結婚するつもりはない」も少しずつ増えている——この2つの数字は、どちらも同じ調査の同じ設問から得られたものです。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

4. 年齢別に見ると、30代前半の低下が一番大きい

年齢別に見ると、「いずれ結婚するつもり」の低下幅には差があります。

  • 30〜34歳男性:70.8%(前回83.3%)

  • 30〜34歳女性:77.5%(前回84.2%)

いずれも10ポイント以上の低下です。

一次資料には、次のように書かれています。

「男女いずれの年齢でも、前回調査より『いずれ結婚するつもり』と答える割合が減少しており……性別や年齢にかかわらず減少がみられたことから、調査を行った時期の社会状況が、幅広い世代の意識に影響した可能性も示唆される」

特定の世代が結婚に興味を失った、という話ではなく、性別や年齢を問わず全体的に見られた変化だと、一次資料自身が説明しています。

こうした「日本社会全体の未婚化」という、より大きな流れについては、以前別の記事で扱いました。

生涯未婚率の推移など、マクロな人口動態のデータに関心のある方は、こちらもあわせてどうぞ。

なぜマッチングアプリはここまで普及したのか

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

5. 「交際を望むか」を直接尋ねると、3人に1人は望んでいない

ここまでは「結婚するつもりがあるか」という設問でした。

ここからは、少し違う角度の設問を見ていきます。

この調査には、交際相手がいない未婚者に対して「交際を望むか」を直接尋ねる設問があります。

「交際相手がいるかどうか」という状態ではなく、「交際を望んでいるかどうか」という気持ちそのものを尋ねている点が特徴です。

結果は次のとおりです。

  • 交際を望まない(交際相手なしの未婚者のうち):男性33.5%・女性34.1%

一次資料には、次のように書かれています。

「18〜34歳の未婚男女の3人に1人は『特に異性との交際を望んでいない』と回答している」(p.26)

約3人に1人、という数字です。


交際希望内訳

交際相手がいるかどうかという状態のデータについては、以前別の記事で扱いました。

今回の数字は、その手前にある「望んでいるかどうか」という気持ちの部分にあたります。

「友人と疎遠になった気がする」その感覚、データにも表れていた

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

6. 独身でいる理由——最多は「適当な相手にまだめぐり会わない」

では、独身でいる理由として、どんなことが挙げられているのでしょうか。

25〜34歳を対象にした設問では、次の理由が最も多く選ばれています。

  • 「適当な相手にまだめぐり会わないから」:男性43.3%・女性48.1%


独身理由ランキング

最も選ばれている理由が「関心がない」ではなく「出会えていない」という点は、注目してよいところかもしれません。

関心そのものがないというより、出会いの機会そのものが難しくなっている可能性にも触れておきたいと思います。

ただし、この設問だけから理由を断定できるものではありません。

出典:国立社会保障・人口問題研究所「第16回出生動向基本調査 結果の概要」

7. ここで立ち止まって考えたいこと

ここまで見てきた数字を、どう受け止めればいいのでしょうか。

「いずれ結婚するつもり」が8割強から少しずつ下がっていることも、「交際を望まない」人が3人に1人いることも、それ自体を良いとも悪いとも判断できるものではないと思います。

一次資料が示しているのは、あくまで「時代とともに変化してきた」という事実です。

この数字に近いからといって「普通」で、遠いからといって「変」だということはありません。

交際や結婚を望む人にも、望まない人にも、優劣はないはずです。

恋愛や婚活への関心は、人によって、そしてそのときどきによって、大きく異なるものだと思います。

この記事の数字に当てはまるかどうかにかかわらず、それぞれの感覚がそのまま尊重されてよいのではないでしょうか。

実際にどのアプリを選ぶかという、もう一歩踏み込んだ比較に関心がある方には、公式発表と公的統計だけで各社を横に並べた記事も書いています。

マッチングアプリ、結局どれが自分に合う? 公的統計と運営公式データで比較する2026年版

8. まとめ:出典一覧

最後に、この記事の内容を振り返ります。

  • IPSS第16回出生動向基本調査(2021年6月実施、2023年公表)によれば、「いずれ結婚するつもり」と答えた人は男性81.4%(前回85.7%)・女性84.3%(前回89.3%)で、8割強を維持しつつも前回から低下している

  • 「一生結婚するつもりはない」は男性17.3%・女性14.6%で、いずれも過去最高水準

  • 年齢別では30〜34歳の低下幅が最も大きく(男性70.8%〈前回83.3%〉・女性77.5%〈前回84.2%〉)、一次資料は「性別や年齢にかかわらず減少がみられた」と明記している

  • 交際相手がいない未婚者のうち、「交際を望まない」人は男性33.5%・女性34.1%で、約3人に1人にあたる

  • 独身でいる理由(25〜34歳)で最も多いのは「適当な相手にまだめぐり会わない」(男性43.3%・女性48.1%)

この記事は、恋愛や結婚に関心を持つべきだとも、持たなくてよいとも主張するものではありません。

国の調査が示している事実を、出典どおりに整理することを目的にしています。

この記事で紹介したデータと出典を、一覧にまとめます。

| データ | 出典 | 備考 |
|---|---|---|
| いずれ結婚するつもり(男性81.4%・女性84.3%、前回比を含む) | IPSS第16回出生動向基本調査 結果の概要 | 一次資料(p.18) |
| 一生結婚するつもりはない(男性17.3%・女性14.6%) | 同上 | 一次資料 |
| 年齢別の変化(30〜34歳男性70.8%・女性77.5%等) | 同上 | 一次資料 |
| 交際を望まない(男性33.5%・女性34.1%) | 同上 | 一次資料 |
| 独身でいる理由(適当な相手にまだめぐり会わない、男性43.3%・女性48.1%) | 同上 | 一次資料 |

すべて国立社会保障・人口問題研究所の1つの一次資料に基づく情報です。

異なる調査・異なる母集団の数字を掛け合わせて新しい割合を独自に作り出したり、数字の背景を推測で断定したりすることはしていません。

最後に、一つだけ聞かせてください。

今回紹介した「いずれ結婚するつもり」男性81.4%・女性84.3%という数字、あなたの感覚に近いですか、それとも遠いですか。

近い・遠いだけでなく、今のあなたの正直な気持ちを一言添えていただけたら嬉しいです。

恋愛・婚活への関心は人それぞれ、そのときどきで変わるものだと思います。

よろしければ、コメント欄で聞かせてください。


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