たわいもないアイデアが成長していくプロセスを楽しもう! ~hideさん~
こんにちは。Akiです。
先日、天国からロックバンド『X JAPAN』のギタリストで、ロックアーティストとして活躍していた hideさん(1964~1998)の声が届きました。
hideさんは生前、ギター演奏と歌うだけでなく、作詞と作曲も手掛けていました。
その作曲活動において、音への丁寧なこだわり と、 ふと浮かんだアイデアを実現させようと周囲の人を巻き込んできた、と伝えてきました。
おひとりで何かに取り組まれている方、音楽活動をしている方へのメッセージかもしれません。
どうぞ、軽い気持ちでお進みください。
先日、ショッピングモールを歩いていると、楽器屋さんが目に入りました。
この楽器屋さんはとても広くて、ピアノやギター、ドラム、管楽器など、たくさんの楽器が展示されています。
ピアノしか触わったことのない私は、店内に入ったとたん、未知の世界に踏み入れた感覚になりました。
目の前に並べられている楽器をひとつひとつを見て歩くと、空に旅立たれたミュージシャンたちが生前演奏していた姿が、頭のなかで次々と浮かんでは消えていきます。
…まさか、たまたま入った楽器屋さんで泣くなんて(苦笑)
その日の夜、寝る支度をしていると、hideさんの声が聞こえてきたのです。
あっきー、あのさ
俺のおばあちゃんの話は、したよね?
「うかがいました」
ところで、今の人たちって
パコソン持って、1人で曲作ってさ
どのパートも作れるよね?
「パソコンを使って作曲する『DTM』ですね。楽器屋さんにありました」
ん 本来なら
各自でパートを合わせて仕上げるのが
一番効率的だし理想
音楽ってさ、初めは1人でやれるんだよ
でね、複数の音を重ねると
こうなんていうかな…
壮大さっていうか
なんか幾重にもふくれ上がって
しまいにはケダモノにもなるし
かわいい乙女にもなるし
凡人にもなるんだよ
そこをどうメイクしていくか
俺はロックをたくさん聴いて
ロックってひと口で言っても
種類はたくさんある
ま、そこの詳細は省くけど
あっきーは、わかんない…でしょ?
「わかりません」
ん でも今の時代は
パソコンあれば、ひととおりの曲は作れる
仕上げの味付けは
その人の感性があふれるところ
ちなみにわたしくは
人の心を揺さぶるためになんて作ってませんから
フフ(笑)
たまたまクセのある人たちに囲まれて
あまりにもクセが強いから
俺がこまめに動いていただけ
俺だってボツにした曲はもうたっくさんあるぞ
全部ヒットさせよう
聞いてもらおうなんて考えるヒマがあるなら
タバコと一緒にボーっとしてたな
そ、頭をからっぽにするんだよ
そうすると、そのからっぽの頭に
ふとメロディが姿を現すんだ
神々しい例えかもしれんが
要は、どこに視点を置くかっていう
人の気持ちなんてコロッコロ変わるし
そんなことにいちいち気を取られてるんなら
「次だ!」って
切り替えていったほうがいいぜ
俺みたいに
いつ人生が終わるかなんてわかんない…
でしょ?
だったら周りを説得するのか
自分を変えるのか
ここで分かち合えるきみたちなら
もう分かるよね
「hideさんは(共同プロデューサーの)I.N.Aさんと一緒にデジタル化した音を取り入れてましたよね?でも、人の生演奏のほうが理想と言ってますけど、その違いは何ですか?」
お、いい質問だねー
あっきーも音楽がわかってきたのかな
ん 俺がやりたかったのは
メンバー一人ひとりで
音を出し合っていくっていうの
そこは基本だと思ってるのね
コンピュータの音源も
今の時代すごい進歩してると思うから
それで作るのはアリ
でも、んー、本音は
いいとこどりでやりたかったんだよね
俺がなんで一人ひとり楽器を持って
そっちのほうもいいかっていうと
息を合わせることで
音が何倍ものボリュームが出て
伝わってくるんだよな
システマチックに奏でられる音
っていうのは、音の響き方が全然違う
機械的に出される一方的な信号と
人がどうやって繊細に弾いてもデコボコになる
いびつな響き
その違いを実際に人の耳に聞いた時に
どうキャッチするか、まずね
そのキャッチの仕方で
さっき言ったみたいに凡人になるし
バケモノになるし
カワイイ乙女にもなるし
雑音にもなるんだよ
奏でるほうは、いろんな弾き方があるし
一つの指示を出しても
コンマ何秒の音の出し方の違いで
違うことになってしまうこともあるし
本当細かく言うとそうなっちゃうの
俺、細かいから、そういうとこ(笑)
人生アバウトだけど
音に関してはめちゃくちゃこだわるからね!
ふふ(笑) そこはっきり言っておく
音の奏で方で、そいつの核が現れる
上手いとか下手とかじゃなくて
その人から伝わる音色なの
いっぱい詰め込むのもあるし
シンプルにするのもあるし
バリエーションはいくらでも豊富にあるさ
俺はI.N.Aちゃんがいてくれたおかけで
曲作りはすごく早く進められたのは間違いない
俺の創作にI.N.Aは欠かせなかった
もしかしたら無理な要求だったかもしれないことも
忠実に応えてくれたから
俺のスタイルが出来上がったんだし
俺のこだわりとI.N.Aの技術が絡み合って
たくさんの愛おしいものが生まれたんだよな
いかにもスムーズに創り上げた
って思われるのは大きなミステイクだ
「1人で模索しながら創作するより、誰かの手を借りて創作するのもいいよっていうことですか?」
知識があれば、ね
アイデアとそれを実現させる技術
人との巡り合わせは
誰かの采配なのか、運命か
「いろんなことを試行錯誤していると、ヒントを持っている人、助けようとする人が現れるのか…」
かもしれないな
それって俺だけじゃないだろうし
有名だろうが無名だろうが関係ない
みんなと同じく呼吸していたし
メシ食ってたし
なんら変わらないよ
あ、あのね
もういっこ伝えとくよ
情報収集は欠かさないほうがいい
アンテナを張っといてさ
どうしたら見られるのか
声をかけてもらえるのか
俺にも協力してくれる人がいたんだから
そこも意識しておいたほうがいい
今は、いろんなツールがあって
うらやましいな…
環境が恵まれてるんだから
頑張れよ
たわいもないアイデアが
成長していくプロセスを楽しもう!
hideでした んじゃね
ピンクヘアを隠すように帽子をかぶり、サングラスをかけたhideさんが軽く右手を上げると、そのままスーッと消えました。
以前、hideさんのソロ曲のMVからコメントをいただいたとき、『TELL ME』という曲で、
俺は一貫として
歌詞と曲調のバランスに気をつけてきた
ロックって激しいイメージかもしれないけど
どんな心情にも合わせられるんだよね
俺にとっては、そこをどう活かすのか
魅せどころのような気がする
と伝わっていました。
当時の作曲活動の様子や専門用語などは知りませんが、パソコンから発するデジタルサウンドと人が奏でるアナログサウンドとの絡ませかた、歌詞とメロディとのバランスなどに、hideさんの哲学と感性を細かに織り交ぜながら、1つの歌を仕立て上げたようです。
ロックアーティストのhideさんの声をお伝えしました。
お読みくださり、ありがとうございました。
▼ hideさんが登場する記事 ▼
いいなと思ったら応援しよう!
お読みくださり、ありがとうございます。