学資保険は必要?第二子が生まれる前に本気で考えてみた
子どもが生まれると、多くの人が一度は
「教育費ってどうやって準備すればいいんだろう」
と悩むのではないでしょうか。
僕自身も3歳の娘がいて、2026年11月には第二子が生まれる予定です。
家族が増える喜びがある一方で、教育費への不安も少しずつ大きくなってきました。
僕は2017年からインデックス投資を始め、これまで9年間資産運用を継続してきました。
その経験を踏まえて、改めて学資保険について徹底的に調べてみることにしました。
この記事では、
・教育費の目安
・学資保険の仕組み
・シミュレーション結果
・メリット、デメリット
・我が家の結論
についてまとめています。
結論を先にお伝えすると、我が家では学資保険には加入せず、
インデックス投資+掛け捨ての生命保険
で教育費を準備することにしました。
もちろん、これはあくまでも我が家の考え方です。
ただ、これから教育費について考え始める方にとっては、一つの参考になるかと思います。
そもそも教育費っていくらかかるの?
まず「そもそも子ども1人にどれくらい教育費がかかるのか」を調べてみると、進路によって驚くほど幅がありました。
日本政策金融公庫のサイトを参考にしてみると…
【公立の場合】
幼稚園 47.3万円
小学校 211.2万円
中学校 161.6万円
高校 154.3万円
大学 248.1万円
合計 約822.5万円
【私立の場合】
幼稚園 92.5万円
小学校 1,000.0万円
中学校 430.4万円
高校 315.6万円
大学 469.0万円
合計 約2,307.5万円
例えば、
中学まで公立、高校と大学は私立の場合は
約1,204.7万円となる試算です。
また、医歯系の大学だと
6年間で2,000万円を超えるケースもあるようです。
さらに、もし地方の大学となると一人暮らし資金も…。
子ども1人でこの金額です。
2人ならその分、時期がずれつつも重なる支出も出てきます。
「思っていた以上にかかるな…!」
というのが率直な感想でした。
じゃあ、これをどう準備していけばいいのか。ここから本題です。
学資保険とは、貯蓄型の保険商品
3年前、第一子のためにゆうちょ銀行で口座を開設した際、職員さんから
「学資保険って考えていますか?」
と声を掛けられたことがあります。
当時は軽く聞き流していました。
でもよく考えたら中身をちゃんと理解していなかったので、
改めて一から整理してみることにしました。
学資保険とは、
子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険商品です。
毎月決まった保険料を積み立てて、
進学のタイミング(多くは大学入学時)にまとまったお金を受け取れる仕組みになっています。
特徴的だと思ったのが
「保険料払込免除」という機能です。
契約者(多くの場合は親)に万一のことがあった場合、それ以降の保険料の払い込みが免除されます。
そして、満期にはあらかじめ決めていた金額をそのまま受け取れる商品が多くあります。
つまり学資保険は、貯蓄性だけでなく、生命保険の機能も併せ持っているのが大きな特徴です。
「積み立て」と「保険」がセットになっている、
とイメージするとわかりやすいと思います。
人気の学資保険、実際どれくらい増える?
ここからが今回僕が一番調べたかったところです。
実際に返戻率が高いとされる商品を、具体的な数字で見てみます。
返戻率とは、支払った保険料に対してどれくらいのお金が戻ってくるかの割合です。
今回参考にしたのは、2026年時点のランキングで返戻率トップクラスとされている、明治安田生命の「つみたて学資」です。
公式サイトでシミュレーションができたのでその結果を記載します。
今回は第一子の3歳の娘の学資保険としてシミュレーションしました。
【前提条件】
子どもの年齢:3歳
親の年齢:35歳
払込期間:12年間(3歳〜15歳)
満期の受取総額:280万円
【シミュレーション結果】
毎月の保険料:16,750円
返戻率:116.0%
払込総額:2,412,000円(16,750円×12か月×12年)
シミュレーションによると、
241万円が280万円になって戻ってくる
というイメージです。
これは払込期間や受取総額などの条件次第で変わるため、加入を検討する際は必ず自分の条件でシミュレーションすることをおすすめします。
「241万円が280万円になる」を見て僕が思うこと
正直な感想を言うと
「思ったより増えないな…」でした。
なぜなら、僕はこれまで9年間インデックス投資を続けてきたからです。
コロナショックや相場の下落も経験しましたが、長期投資を続けてきた経験からすると、この増え方は少し物足りなく感じました。
払込総額241万円に対して受け取れるのは280万円。
差額は約39万円です。
「返戻率は116.0%」
と言われると魅力的に見えるかもしれませんが、
「12年間積み立てて39万円増える」
という見方をすると、印象が変わるかもしれません。
さらに調べていくと、他にもいくつか気になるデメリットが分かりました。
学資保険の3つのデメリット
僕が学資保険のデメリットだと感じた内容を3つ説明します。
①途中で解約すると元本割れする
学資保険は、満期まで続けることを前提に設計されています。
家計の事情などで途中で解約すると、解約返戻金がそれまでに払い込んだ保険料の総額を下回ることがほとんどです。
特に加入から数年以内の解約は、戻ってくる金額がかなり少なくなるケースが多いようです。
「絶対に途中解約しない」
という前提で加入する必要があるということです。
②流動性が低い
一度加入すると、基本的にはそのお金を自由に引き出せません。
家族の医療費や、住宅や車の購入等、急にまとまったお金が必要になったとき、簡単には動かせないお金として固定されてしまいます。
③インフレに弱い
学資保険は満期に受け取る金額があらかじめ決まっている、いわば「円建てで固定」の商品です。
契約時点では「280万円受け取れる」と決まっていても、18年後に物価が上昇している可能性があります。
つまり、満期に受け取れる280万円の価値は今より目減りしている可能性が高いということです。
学資保険を調べてみて感じたのは、
「安心感」と引き換えに、「お金を自由に動かせる期間が短くなる」ということでした。
一方で、長期間お金を固定することになるため、加入前に十分検討する必要があるとも感じました。
とはいえ、ここで一方的にデメリットだけを並べるのはフェアじゃないので、学資保険のメリットも見ておきます。
ただ、調べていくうちに
「これって別の方法でも代替できるよな」
と思う場面も多かったので、そのあたりも正直に書いておきます。
学資保険のメリットをどう考えるか
契約者に万一のことがあっても教育資金を確保できる
保険料払込免除の機能によって、契約者(親)が亡くなった場合、その後の保険料を払わなくても満期金をそのまま受け取れます。
「もしも」のときの安心感が大きな魅力です。
ただ、これは「生命保険」の機能そのものです。
同じ保障は、掛け捨ての収入保障保険や定期保険でも用意できます。
しかも保障額はずっと大きく、保険料もずっと安く済みます。
「もしも」のときに備えるのは教育費だけではないと思います。
必要な保障額を計算して、掛け捨ての生命保険で備えておけば、学資保険に頼らなくても同じ安心感は得られます。
貯金が苦手でも半強制的に貯められる
毎月保険料として自動で引き落とされるので、「気づいたら使ってしまう」ということがありません。
強制的に教育費を確保できるのは確かにメリットです。
ただ、これもインデックス投資の「積立設定」で同じことができます。
新NISAのつみたて投資枠も、毎月決まった日に自動で買い付ける設定にしておけば、学資保険と同じように半強制的に積み立てられます。
「勝手に貯まる仕組み」が欲しいなら、学資保険以外にも選択肢はあると感じました。
満期に受け取る金額がほぼ確定している
「280万円受け取れる」と契約時点で決まっているので、将来の資金計画が立てやすいのは事実です。
ただ、この安心感がほしいだけなら、銀行の定期預金でも近い安心感は得られます。
またインデックス投資であっても、大学入学が近づくにつれて少しずつ現金化していけば、直前で大きく値下がりするリスクは抑えられます。
「絶対に減らしたくない」という安心感に、どれくらいの価値を感じるかは、人によって大きく変わると思います。
僕自身は、9年間インデックス投資を続けてきた経験もあり、別の方法を選ぶことにしました。
以上のメリットについても、
「絶対に学資保険ではないと駄目」
というような大きなメリットではないと思います。
この記事の最初の方で、
学資保険は「積み立て」と「保険」がセットになっている
と書きましたが、セットになっているが故に
どちらのメリットも中途半端になっているように思えました。
我が家はどうするか
最後に、我が家がどうするかという結論です。
僕自身はすでに9年ほどインデックス投資を続けてきました。
コロナショックやここ数年の相場の下落局面も経験しましたが、売らずに継続してきた経験があります。
教育費についても、これまでと同じようにインデックス投資を軸に準備していきたいと考えています。
また、もしもの時については掛け捨ての生命保険で備えようと思います。
学資保険を否定するつもりはありません。
元本割れを避けたい人にとっては、とても魅力的な商品だと思います。
ただ、わが家では、
増やす → インデックス投資
もしもの備え → 掛け捨ての生命保険
という形で教育費を準備することにしました。
子どもが生まれると、お金に関する悩みは本当に増えます。
でも、今回こうして数字を調べてみたことで、わが家なりの考え方を整理することができました。
実際、長女が0歳のときには、ジュニアNISAで80万円をオルカンに投資しました。
それから約3年。2026年9月時点の評価額は約149万円になっています。
「子どものためにインデックス投資をした結果、実際どうなったのか」
ジュニアNISAを始めたきっかけから、3年間の運用結果、2027年から始まる「こどもNISA」をわが家でどう使うつもりなのかまで、こちらの記事にまとめました。↓
教育費は「親が子どものためにどうお金を準備するか」という話ですが、最近は「子ども自身にお金とどう付き合ってもらうか」についても考えるようになりました。
娘のお小遣いについて、SNSでいろいろな家庭の意見も参考にしながら、わが家なりの方針を考えてみました。
良ければこちらも読んでみてください。↓
子どもの教育費をどう準備するか
学資保険について調べた結果、わが家では加入しないことにしました。
では、その代わりに子どもの教育費をどう準備していくのか。
僕は現在、インデックス投資を中心に資産形成を続けています。
もちろん、教育費として使う予定のお金をすべて投資に回せばいい、という話ではありません。
現金で持っておくお金と、将来に向けて投資するお金を分けながら、無理のない範囲で長く続けていくことが大切だと考えています。
僕自身、29歳で初めて投資をしてから9年間、個別株やコロナショックなど、いろいろな経験をしてきました。
その経験をもとに、これから資産形成を始めたい方に向けて、インデックス投資の考え方からNISA、オルカン、実際の始め方までを一つの記事にまとめました。
「投資について理解する」だけではなく、「実際に資産形成を始められる」ところまで。
そんな記事を目指して書いたので、気になった方は読んでみてください。↓
