バーチャロイド・コンセプト 番外篇 ヤガランデ
昨年(2025年)11月、バーチャロン生誕30周年にかこつけて30の質問にお答えするという企画をやらせていただきました(※1)。たくさんの質問をいただき大変ありがたかったのですが、回答数の関係で対応できなかったものもあり、そのうちの一つに「ヤガランデは初代版とフォース版とでなぜ形が違うのか?」という主旨のものがありました。
何通りかの答えがあります。開発作業の側面から説明する場合、デザイン上のバージョンアップであったということになります。また、キャラクター的側面からは「ヤガランデのコアなるものは、自らの拘束を解くべく変容を続けている。初代版ヤガランデはその初期形態、フォース版のそれは脱拘束状態からのスピンアウト」といった話になるかと思います。
さすがにこれだけでは分かりにくいですよね。
特に「キャラクター的側面」という部分については、もう少し踏み込んだ形での説明が必要かと思います。
ヤガランデには、作り手が当初想定していなかった肉付け要素が少なからずあり、それは世界観に関連する部分で顕著です。これは、本機の仕込みが営業上の必要性に基づいて始められ、キャラクターとしての作りこみが後手に回ったためです。このあたりの事情が入り組んでいるので、冒頭の質問にお答えしようとするとかなりの長文になってしまい、三十周年企画の際には回答を断念せざるを得ませんでした。今回、リベンジしてみようと思います。
構成は、以下のようになります。
最初に、「そもそもボスキャラは必要なのか?」という段階で揉めていた開発序盤まで時を遡ります。
そこから、あらためてボスキャラ(特に中ボス)の必要性を再認識していくことになった経緯をたどり、その一方で、バーチャロンという作品世界へのキャラクター的落としこみが後回しになっていった様子について見ていきます。
その後、思わぬ流れから急遽キャラクターとしてのアウトラインが取りまとめられ、以後、複数のタイトルにまたがって変容を続けていくことになるこの機体のありようが定まった次第をお話しします。
このようにしてヤガランデの誕生譚を紐解いた上で、あらためて冒頭に挙げた質問にお答えします。
よろしくお付き合いください。

▼バーチャロン30周年記念特別企画シリーズはこちら
▼一号機(テムジン)、二号機(ライデン)、バイパー、ベルグドルの記事はこちら
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「中ボス」の定義
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