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書き手たちへ捧ぐ、11通のレビュー ──パテック杯応募作品を読む

今回もパテック杯応募作品をレビューしていきます。
11名様分で、合計8000字超えの記事です。文字数的には結構限界です。長いので、最後のまとめだけでも読んでくれると嬉しいです。


あまりれいこさん

スマホからおすすめのBGMが勝手に流れるという、現代を象徴する描写から入っていく構成がいいですね。

「勝手に選曲されるのが嫌だなと思うこともあるけれど」
という、音楽アプリの機能に対する違和感が一言入っているだけで、語り手の世代感が自然に出てきます。

作者のプロフィールを説明せずとも読み手が想像できるので、意図的に狙った表現であればとても上手いと思いました。


回想中に登場するお相手の男性「弘樹」の人物像は、典型的なハイスペックな男性でした。

慶應理工で、宿題をわかりやすく教えてくれる、スキーなどスポーツ万能、借りてきたジープを幌を外して走る。

少女漫画的なわかりやすさのある理想的な男性が表現されていました。

回想シーンから現代に戻り、ラストの「恋に恋していた」で綺麗にまとまり、読後感は悪くなかったです。

気になった点は、「これで、彼女がいないって、どういうこと?」「こんな人が恋人だったらいいな。あっ、私恋しちゃいそう。」などと、主人公の心情描写が若干説明的だったということです。


宿題を教えてもらっている最中に、宿題そっちのけで視線を弘樹に送ってしまうとか、車内で弘樹に「彼女さん、いないんですか?」みたいな思わせぶりな質問をするとか、勇気を出して次に会う約束を取り付けるとか、説明せずとも感情を匂わせる描写を入れたら、より良くなったかもしれません。

曲がきっかけで30年前の回想に飛ぶ構造はきれいで、全体的な雰囲気はとても良かったです。


Pochiさん

過去の恋愛の記憶が、タバコ、汗や酒、音楽、食べ物によって次々と再生されていくお話でした。

自販機で「駱駝がいいな」といってキャメルを選び、キスのあとに「ラクダの味がする」と言った「キャメルの彼女」。

次に、うなじを滴る汗の軌跡で別の女性を思い出します。
4月1日に「愛しているわ」と言って夜を過ごしたが、翌朝に「全部。嘘」と言った女性のことがかなり主人公にとって印象深かったんでしょうか。

当時ルームサービスで頼んだ檸檬酎ハイの描写のあと、現在の自室で檸檬酎ハイを開けると「全部。嘘」の記憶が蘇るという流れは妙に生々しかったです。

この女性はアメリカに旅立ってしまい、主人公だけが街に残ったのですが、「この街にこそ僕が愛する女性がいるからだ」とまた別の女性(現在の彼女?)が登場します。

七夕に巨大なオムライスを食べて、軽自動車の中でブルースが流れるといった、恋人同士の何気ない描写が入りますが、主人公はたった二か月で憂鬱になってしまっています。

主人公は恋愛の美しい瞬間だけ大事に覚えていて、現実的に関係を継続していくにつれて徐々に憂鬱になってしまうタイプのようです。

かなり恋愛に向いてなさそうな主人公ですが、そこに人間臭さを感じることができ、面白かったです。

正直に言って予選通過させるか最後まで迷った作品の一つですが、物語の抽象度が高く感覚的な独白によった文体が、読み手をかなり選ぶ作品と思われたため、今回は見送らせて頂きました。

ただ、私の記憶には強く残った作品の一つです。

レモンキャンディさん

とても読みやすい、失恋掌編です。

前に進めている。
ちゃんと、ひとりで生きている。

——それでも、
話したくなる相手は、もういない。

冒頭でテーマが立ち上がっています。多くの人が「あるある」と思うような、そんな内容であることがわかります。

どんなに愛していた人と別れたとしても、いつまでも泣いてるわけにはいかなくて、社会人であれば普通に仕事はしないといけないんですよね。

担当先を回って新薬の説明をして医師の反応を拾う、といった内容から主人公の仕事はMRのようです。

契約が取れて、発泡酒じゃなくてビールを選ぶなんていう小さな贅沢の描写はとてもいいですね。

タバコの描写も自暴自棄になって吸うとかではなく、「人がおいていった生活習慣」として静かに置いているのも自然で、上手です。

「辞めてほしい」
「そんな働き方、続ける必要ある?」
「俺がいるんだから」

MRって現実的には営業色が強く、ちょっと気難しいドクターとも関わったりすることもある仕事なので、彼氏のこれらの発言にも説得力があります。

彼が望んでいたのは、“支える側の私”だった。

彼女は自立したいが、彼は彼女を支えたいタイプ。共稼ぎが当たり前の時代にこういう彼はある意味貴重かもしれませんが、彼女には合っていなかった。

「ねえ、今日さ」

そこまで打って、止まる。

彼の連絡先は消していて、送る相手はもういないけれど、誰かの体温が恋しくなってしまう、というラストはきれいにまとまっていました。

作品に何か悪いところがあるかというと、大きな問題はないです。ただ、ちょっときれいにまとまり過ぎているというか、オリジナリティが少ない印象になってしまっています。

例えば架空の薬剤でいいので薬剤説明会のシーンを描写するとか、彼氏が勧めてきたタバコの銘柄を出すとか、細部に少しだけ具体を入れるだけで、リアリティが増すと思います。

あとはセリフも全体的に無難すぎる印象なので「どうでも良い会話」を混ぜてみるとか、少しノイズを入れることでリアリティが上がって良くなる可能性があると感じました。

ぼたもちさん

私からの「スキ」をラブコールだと思っていただいたみたいで、参加していただきました。ありがとうございます。気になる人と付き合うかどうかの直前が一番楽しいですよね。わかります。

応募作は、小さな恋の予感を楽しめる作品でした。

主人公の設定は、3連休に行き先を決めない気ままなバス一人旅。

バスで出会った青年のキャラクターがいいですね。

「すみません」と礼儀正しく頭を下げながら何度も前を通り、理由を尋ねると酒を飲みすぎてしまったという返事。

「席ばくりませんか?またお姉さんの前通って迷惑かけちゃうので」

「ばくる」はピンと来なかったのですが、検索したところ北海道や東北地方の方言だそうです。
リアル感があって、良いですね。

彼からから見ると年上のお姉さんだよな、とか、ぐーぐー寝ている姿に見とれてしまう、という描写もいいです。

SAでソフトクリームをおごるという描写も可愛いですね。青年の下心ゼロな感じが逆にいい。

もう会うことも無いだろうと少しばかり名残惜しく別れて、初日の出会いは終了します。
かなり健全なストーリーです。

翌日また会うという展開は面白いんですが、
少しだけご都合主義かもしれません。

免許証を見せて、ライン交換までするという流れに、ちょっとだけそう感じてしまうものがありました。

内心はすごく嬉しくて、私は何かが始まるかもしれないとドキドキした一方で、「お姉さん」と呼ばれているうちは何も始まらないだろうなと安心してる自分もいる、という主人公の心理描写は非常にリアル感を感じます。

仔犬のような笑顔が眩しく感じながらも、反対方向に向かって歩きだしたという抑制の効いたラストも印象的でした。

読後感はとても良くnoteの記事としては評価されやすい一方で、コンテスト作品として見ると強いテーマや象徴性で押すタイプではないため、評価は大きく伸びにくい感じです。

句読点はあったほうが、文学作品としては読みやすいかな?というのも正直なところです。

それが普段のぼたもちさんのスタイルなので、
否定するつもりはないのですけどね。


mashiroさん

モンブランとプリンの対比が綺麗な掌編ですね。

書き出しは、仕事終わりにコンビニのデザートコーナーを覗き、主人公が好きなモンブランを見つけるところから始まります。

おしゃれなケーキ屋のモンブランではなく、コンビニスイーツなのが、日常的な小さなご褒美という雰囲気がでていていいですね。

専門店の凝ったデザインのモンブランよりも「ちゃんと美味しい」モンブランが、主人公にとっては安心する味なのかもしれません。

売り場のモンブランの隣に、ゼラチンで固められた巨大なプリンを見つけます。一度も好きだと言ってないのに、元彼が買ってきたプリン。

三年も同棲していたのに、彼女の好きなものを分かっていない鈍い元彼。これは別れた理由の一つにもなりうる話です。

けれど、冷蔵庫に追いやられた
可哀想なプリンも、確かに、私を幸せにしていた。

プリンは好みではなかったが、彼なりの愛情だったことを別れた後になって思い出すというストーリーでした。

作中では「別れなければよかった」ではなく、彼のズレた愛情を一度くらい受け取っておけばよかった、という後悔が表現されています。

今食べても失恋の痛みの味しかしないだろう、というラストも余韻があっていいですね。

全体的に良かったのですが、他の予選通過した作品と比べると意外性という観点ではわずかに弱く、結果的に押し出されてしまった感じです。

作品自体に大きな問題はなく、とても綺麗に書かれていると感じました。



のほさん

感情のねじれが鋭く描かれた掌編ですね。
書き出しはフックが効いていて、個人的にも興味がそそられる内容でした。

ペアリングを貰った。
驚きはしたけれど、嬉しくはない。

彼に大切にされているのは分かっているが、「彼をステディだと思えるほどに惚れていない」という関係性やタイミングのズレの心情が、リアルに描けています。

ここで「別れたい」と切り出す主人公に対し、彼が「好きな人ができたのか?」と聞く流れも、彼氏の立場から考えると自然ですね。

「重たい彼氏」と器用に駆け引きするのではなく「うん、できた。」と罪悪感を少し抱えながら、言ってしまう。

「駆け引きするには若すぎる」と主人公は言っていますが、このような芯のある女性と駆け引きのある恋をしてみたい、と思わせられるような魅力的な人物像が、浮かび上がっていました。

後半は相手の望む「女性らしさ」に合わせてしまう不安や、アイデンティティについての話が続きます。

昭和を過ごした女は、脱ぎ捨てたい古さと重みをどこかに抱えて、バブルとともに恋をする。

ここで更に、昭和の女性観の話へ広がっていって面白いのですが、前半のペアリングのエピソードとの関係性がちょっとわかりにくかったです。

後半の思想的な話の熱を少し抑えて、前半の物語のトーンでまとめてくれたら非常に強い作品になった可能性があったかな、と個人的には感じました。


三宅元貴さん

「笑えるショートショート」と記事タイトルにもある通り、作者の狙いがはっきりしていました。

まず、独身男性の前に突然現れた「厚生労働省・恋愛推進局の恋愛レベル監査官」という設定が、面白いです。

少子化が現実問題として国家存亡に関わっていることは事実ですので「現代の日本ではあり得ないけれども、日本に似たどこか異世界ではありそうな話だな?」と思わせてしまうものがあります。

その後のまくしたてるように続く監査官のセリフ、「恋は納税と同じ」「片思いは法律上は妄想」も印象的でした。テンションが世界観とマッチしていて笑えます。

そのままの勢いで連れてこられた更生施設の名前「恋愛ブースト☆ラボ」。設定に抜かりがありません。

そのあとの「廊下で女性が掃除している」という一文は、前後の文章のテンションの高さと比べると妙に落ち着いていて「これはこのあとなにかあるかも?」と、予感させる仕組みになっていたように思いました。

告白練習シーンも基本的には楽しく読めましたが、「愛とは義務!」みたいな監査官のセリフが、少しだけ冗長に感じられました。ただそれも、主人公のイライラに感情移入するために必要な描写であると考えれば、悪くはないです。

最後の実際の人間への告白シーンは、廊下を歩く一人の女性を試験用のモニター女性と勘違いした、とはっきり書いてしまっているため、その時点でオチが読めます。

「ただの清掃スタッフなんですけど…」に対して主人公が「えっ?」と固まるラストは、読者によってはほんの少しだけ引っかかるかもしれません。

彼女の「毎日誰にも気づかれず掃除してるだけの人生で…」というセリフに対して「ええっ?」と驚くばかりである描写も含め、主人公に少し職業差別的な意識があるように読めてしまいます。

作品全体のユーモアとして明るく読み飛ばせる方が多数派かもしれませんが、「佐藤は結局、少子化対策で国に大きく貢献できた」みたいな、後日談的な明るいオチで締めるのも良かったかもしれません。

とはいえ、
設定の作り込み、ユーモア要素はナイスでした。


くぬぎりクロボさん

職場の描写や、主人公の劣等感のリアリティが優れた小説ですね。

行けるわけないじゃん。
「今度試合するけん、見に来て」

思わず彼を見る。  
――その横にいる彼女も、視界に入る。



書き出しは緊張感があっていいですね。彼に誘われて、行きます、と言えない理由が冒頭から即座に分かります。

彼女の視線に負けずに、「一巡した酸素が、勇気の種を言葉に変えて外へ出た。」と多少大げさな表現で描いていますが、これも逆にリアルな心理描写として機能しているように感じられました。

中盤の介護施設の職場環境の描写も、全体的にリアルに感じられました。

厨房はとても暑く、髪をまとめて帽子の中にいれ、マスクや手袋などの装備、汗で白い制服に化粧のベージュが移ってしまう。

対してリハビリスタッフである彼女は、制服をおしゃれに着こなして、髪型やメイクも決めている。

「入所者さん公認」というのも、現場でよくありそうな話です。

理由は簡単。  
優しくされたから。

イベント食のお品書きにイラストを貼り付けるという、これも施設で実際にありそうなちょっと理不尽な残業シーンで、彼に手伝ってもらったというだけで好きになる。

このストーリーにもかなり説得力がありますよね。

主人公は自分をダサいと思っていて、彼女にも敵わないけれども、試合には行くと言い、「絶対に残業しない」と決めるというラストも良かったです。

「このあとこの三角関係はどうなるんだろう?」というところで終わっているので、それがこの作品の良さなのですが、他の予選通過作と比べてしまうと少し押しが弱い印象です。

作品自体が悪いわけではなくて、予選通過が5枠しか無いせいで惜しいことになった、という感じです。


サバチーさん

デートの一瞬を切り取った恋愛掌編ですね。
彼女と待ち合わせをして、スマホにメッセージが届く。

「もうすぐ着くよ!いまルミナス通りの入り口あたり。楽しみだね🫶🏻」

手がハートの絵文字を見て、「少し意外だな」と感じる主人公。感情を抑えた乾き気味の文章が並んでいて、落ち着いて読み進めることができました。

美佑ちゃんのキャラクターの造形も良いです。

​「……なんでもういるの」
「早すぎ。気持ち悪いんだけど」

不器用な照れ隠しなのか、口が悪いだけなのか、よくわからない雰囲気が出ていて「こういう女子いるよね」と思いました。

スカートを褒めると「……ありがと」と素直な反応が返ってきて、たぶんそのギャップが主人公にとっては愛しいのだろうけれど、その心情も抑え気味に描かれています。

彼女の指先が、僕の橈骨の突起に触れた。

この表現、身体感覚の描写は個人的にはかなり面白いと思いましたが、医者のなかでも整形外科医以外はほぼ使わない単語なので、どうなんでしょうか。

主人公が「橈骨」という単語を習ったばかりの医学生という設定だとしても「いま、橈骨に触れたな…」とは思わない気もするんですよね。

「手首の骨ばったところ」くらいのほうが、リアル感がありますが、書き手の工夫にも見えるのでどう評価すべきか悩ましいです。

音楽が消え、街の喧騒が一気に流れ込んでくる。

これはいいですね。彼女によって、主人公が少し内向きの世界から、外の現実へ引っ張り出される瞬間を表現しているような感じがしました。

「別に分からなくてもいいような気もした。」というラストも、二人の関係性を象徴しているようで悪くないですね。

全体的な完成度は高いと思いました。ただ、ちょっと印象に残りにくかったというのが正直なところです。

たぶんオチがあまり無いように見えてしまうのと、文章全体に抑制が効きすぎているためか、主人公のトキメキが読み手にあまり伝わってこなくて、結果的に現実感が薄くなってしまったように感じました。

日比野きみさん

演劇部の先輩への憧れや恋心と、演劇の主役を勝ち取りたい欲望が重なっていく青春掌編でした。

風が強くて、花びらが舞っていた。
あの入学式の朝のことを、今でもはっきり覚えている。

冒頭から安定感のある描写です。
恋のきっかけとして資料を捕まえた「手」や演劇部の入部案内を手渡したときの「指先」にフォーカスが当たっているのがいいですね。

演劇部の公演を観に行ったが、彼は役者ではなくて脚本・演出(脚演)担当でした。

単に彼を追いかけるためという邪な動機だけではなく、演劇に感動したためという純粋な気持ちの両方で入部したというストーリーも、自然な感じに書けています。

ちなみに私は演劇部員だったわけではないんですが、実は過去に演劇部に関わった経験が少しだけあります。

「全員で発声練習」「手先が器用そうだからと衣装係に抜擢」といった描写は非常にリアルに感じました。

中盤のオフィーリア衣装の場面も良いですね。
衣装係の主人公が一瞬役者の真似をして、それを彼に見られて、それを褒められる。

「衣装、似合ってるよ」という彼の言葉を、自分だけに向けられたものだと思いたい、というのも良いですね。

ストーリーの展開自体は少女漫画的ですが、演劇の世界観とマッチしているので、私は好きです。

役を勝ち取りたい気持ちと、 先輩の特別になりたい気持ちが、 同じ場所で揺れていた。

これが本作の核となる表現であるように思いました。オフィーリアという役と、現実の彼への想いが重なっていく描写は素晴らしい。

ラストがシナリオのクライマックスでした。結局、主人公の合否は明かされないまま物語を閉じているのですが、ここは意見が分かれるところですね。

選ばれる直前の祈りで止めた理由もわかるのですが、読み手の読後感はどうしても「結局受かったの?」と言う部分の比重が大きくなってしまう。

結果まで書いて、主人公の感情で着地させたほうが余韻は残りやすかったかもしれません。

ただ、現実の恋と、演劇の役を重ねていくことをメインテーマに据えたかったのかなと思うので、これはこれでありです。

完成度はとても高いと思います。モチーフも好きなので、この物語の続きを読みたいです。

──日比野さんなら、書けるはず。

ナオさん

人を好きになるってなんだろう。
好きってなんだろう。
SEXしたいって事だろうか。
その人の遺伝子を残したくなるって事?

恋愛哲学っぽいエッセイですね。
この疑問形から始まる導入はいいですね。恋愛を率直に綺麗事にしていないのが好印象です。

好きとそうじゃないの境界線は難しくて「1週間、目も見ないし、口も聞かないこともある。」のに好きだと言えるのだろうか、という問いも本質的なところを突いています。

あ、あれ食べたいなって思った時
帰りに買って来てくれたり

あ、あれ食べたいのかなって思って買って帰ると
ちょうど同じものを買って来てたり。

こういう具体的な例もわかりやすいですね。
「浮気しても嫌いにはならない気がする。」といった感覚も、わかる人にはわかるんじゃないでしょうか。

恋が愛になって、恋愛になって。
そのあとが「空気とか。」というラストは印象的ですね。自分で言ってから、自分で笑っている。 

恋愛をわかってるフリをしながら恋愛小説を書いている人には静かに刺さる内容だったと思います。着眼点は良いです。ただ、作者の実体験の例を少しでも良いので絡めて欲しかったですね。

ご本人の経験に基づいたものと思われる感覚の話は書かれているのですが、象徴的なエピソードが一つでもあれば、共感にも記憶にも残るエッセイになっていた可能性があります。


まとめ

内心、「もうパテック杯はいいよ」という人もいるだろうとは思っています。

でも応募者にとっては「どうして選外になってしまったのか」はとても気になっていることだろうと思っています。

自分なりに率直な感想を書かせていただきましたが、数字的なもので言うと、たぶん今回の記事は、読了率もスキ率も結構厳しいものになる気がします。

──せめて、コメント欄が盛り上がればいいな、と思っています。


次回は静月さん、せいやくさん、さちさん、吉永こまさん、藤井輝子さん、水無ハツカさん、小杉かおりさん、cionさん、空月 蓮さん、なつき希さん、の作品をレビューする予定です。

まだ名前が挙げられてない応募者の方で、レビューがほしいという方がいたらご連絡ください。

完走まで、もう少しお付き合いください。

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