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【仕事について語る】/わたしはなにものでもない

こんにちは。
「急激に変化する現実と自己の折り合いをつける」―――Mystic Pioneer(ミスティック・パイオニア)―――DEUKUです。

気がつけば、令和7年も残り2ヶ月。年度でいえば半年弱となったところ。
疲労がそろそろ溜まっていると同時に、下半期どう追い上げるかを考えなければならない時期です。

しかしながら、有給休暇の消化や労働時間の縮減の取り組みも必要で、定時退社の意識もしてきている最近。
数年来の社畜なので少し新鮮な気持ち・・・・・・先日は約1年ぶりに日帰りひとり旅をして、完全オフの感覚を久々に感じました。


自分のためだけの、素直な時間。
なにものでもない、ただのわたし。





🔹 引きずり下ろそうとする年上部下

「ただの人」でいたい気持ちが強くなったのは、職場環境が一端を担っているような気がする。


会社や制度は確かに変わった。ただ、人はなかなか変わらない。


わたしは年齢的にはアラフォーの、どう足掻いてもオバサンの域なのだが、少子高齢社会のおかげでいつまでも小娘扱いを受けている。
気持ち的には若々しくいられる利点もあるのだが、立場的に大目に見てもらえるわけではないので、溜息をつきたい心境だ。
つい先日も、例のトラウマ上司から「ちゃんと職位に合った責任を果たしてください」とどやされたばかりである。


わたしはいわゆる総合職での入社。つまりは、他に“地域限定採用の一般職”がいるわけだが、地域限定採用は必ず「お局」「小舅」が誕生する。
だからこそ総合職は転勤があり人間関係をシャッフルするのだが、中には一般職から信頼されない頼りない総合職や、総合職に成り代わりたがる一般職もいる。そしてまさにその状態が、今のわたしと年上部下の状態なのである。


職場の歴史を考えるとわたしはその部署の歴代上司の一人に過ぎないため、部下のビンテージな感情というものは節々に感じる。これはわたしのことではなく、先代の上司に対する怒りや次代の上司に対する不安をぶつけられているのだなと感じる瞬間があるのだ。

それは別にいい。責任を継いで責任を託すことこそ今の役割であるとわたしは考えているので、マイナス要素をゼロにする署内の交通整理に現在は力を入れている。


ただ、そんなことばかりも言っていられない。我が部署は業績もマイナス状態であるため、営業にもガンガン力を入れなければならない状況なのだが、そこに立ちはだかるのがとある年上部下なのである。

わたしとは親子ほどの年が離れた男性。部下というか、そもそもの役割が違うので部“下”と認識したことはない。敢えて“部下”と書くようにしたのは、「職責を奪われるな」という上司からの戒めに納得したからです。



総合職と一般職

総合職一般職では、役割に明確な違いがあります。
採用試験の方法も、責任の大きさも、業務の範囲も、裁量も、全てが違う。
そして、基本的には総合職が判断し、一般職に指示をするものだと認識している。

わたしだって、仕事内容に惹かれて入職したらたまたま総合職だったという計算ミスをし(それはあんまりすぎやしないか・・・・・・)、それでも自分の選択ミスなのでしゃーなし受け入れてやっている。

わたしだって内心では、人生経験豊かであるはずの親と同じ年齢の人に指示なんかしたくないし、なんならもっとこの国を引っ張っていってくれよと思ってさえいるのだが。


引っ張っているのは国ではなく足

その年上部下が好むのは「業務の属人化」楽して生きたいわたし個人は属人化が好きではないものの、支社に残るのはわたしではなく彼らなので、彼らの心理的安全性が保たれて、業務に支障がないのであれば、多少は目を瞑ってもよいかと思っていた。が。

心理的安全性なんてはじめからなかった。


情報が上がってこない。
われわれが属しているのは会社である。ニーズには会社でもって誠実に対応するものだが、その年上部下が属人化したいのは、どうやら顧客らしい。
本人に直接突っ込んで聞いてみると

「男同士でないと腹を割って話せないこともあるんですよ」

と、平然と言う。

過去には、
「担当者(総合職)はあてにならないから、俺に言ってもらえばいいですよ」
と言ったり、総合職から顧客先に連絡しても無視をしていいと吹聴していたらしい。わたしも顧客先に連絡しても繋がらないことがあったし、連絡がついても「××さんじゃないと受けつけない」と断られたことがある。


・・・あのさ、あなたは誰と戦っている?


『よそから来た小娘に領地を明け渡したくない』


・・・・・・こういうことなのだそうだ。


実は生まれたときから感じていたけど、戦国時代から発展していない地域ってちょこちょこあるよね。

そもそも“領地”を“明け渡す”という発想自体があり得ない。保険の営業などでは個人プレーや縄張りはあるのかもしれないが、我が社はそうではないので、こんなところで地方豪族ぶりや下剋上を発揮されても困る。
最初からあなたの領地でもなんでもない
のだが?
なにものでもないものに勝手にラベルをつけるのはやめていただきたい。


一般職を選んだのは、あなただよね?


役割をぶんどりたいなら、時代に合った手続きを踏んでくれよ。
正々堂々と、同じ土俵に上がってから采配をふるってくれ。


風通しもマイナス。業績もマイナス。
他人事のような言い方になってしまいますが、どうするつもりなんだろう?
わたしはもちろん責任を取る覚悟はありますよ。



🔹 労働力の搾取を恐れる若手

上記の年上部下を擁する部署を引き継ぐ後任を育成しないといけないのだが、こちらはこちらでいわゆる典型的Z世代というもので、「きみ、なにゆえ総合職で入社してきた?」と訊きたくなるような人です(お前が言うな)。

この時代、ワーク・ライフ・バランスも大切だとわたしは考えているし、好きな仕事に就けている人ばかりではないので、好きな人が仕事に邁進すればよいのだとも思っている。定時退社して副業や資格の勉強をするのも良いし、資格取得後に転職するのもありだと思う。

わたし個人としては、人に興味があるから、その人が仕事や人生に対してどのような姿勢でいるかを知りたい。
一方で『役割としての自分』は、それを知ることによって「この人にどれだけの仕事を振るか」「どれだけ手をかけて育成をするか」を測っている。


「その給料でその職責じゃ、割に合わないですよね」


後任候補である総合職の部下は断る気満々だ。

「でうくさん10年目でしょう。それくらいの人がまとめるべき部署では?
この仕事、若いうちからいろいろ経験できるのはいいんですけど、都合よく使われている感がありますよねぇ」

・・・聞きながら、難しいな・・・と感じていた。
彼の前の上司はわたしも若手の時代に職場を同じくしていたことがあり、指導の仕方や仕事の振り方を何となく想像できるのだ。

当時はわたしに仕事を振れないことに、何とも言えないような表情をしていたけれど。

ただ業務を経験させるだけではこういう捉え方になるのだなぁと思いました。

いやまぁだから、今のうちからわたしと一緒に動いて次年度に差し障りがないよう準備を進めていたつもりなんだけど。

それもまた、彼には逆効果だったようです。


「たかが仕事ですよ?そんなのに自分を奪われたくない」


彼は激務である親の背中を見て育ったらしい。


「実は、転職したいなーと思っています」


・・・実はわたしも、彼にこの仕事は難しいのではないかと感じていたのです。


彼と年上部下だけで見ても滲み出てくるエネルギーパワーが全然違う。
実際には他の社員もまとめて束ねていくことになるので、相当なガッツがないと厳しいと思っていたが、踏ん張る気はなさそうだ。

「正直に教えてくれてありがとうね」

そうとわかれば、わたしが力を注ぐべくは人材育成ではなく業務の采配
わたしのエネルギーも無限ではないので、力を注ぐ方向がわかりやすいのがいいのです。

わたしがいなくなった後に来る人のことまではさすがに誰にもわからないので、わたしにできることはここまでであり。


・・・ただ、タスク管理と報連相はどこの職場でも必要になるから鍛えようね・・・・・・?


前の上司は彼をどう育てていたのか・・・・・・もはや職責以前の話である。



🔹 わたし自身には「何もない」

「属人化」の話が先ほど出たが、先ほども述べたようにわたし自身は属人化に肯定的ではない。

わたしは若手のときにこう言われて育った。

「あなたなんか、会社の名前がなかったら見向きもされないんだからね」

人によっては自尊心が傷つく台詞かもしれないが、あいにくわたしはそれが心に響く類の人間ではなかった。

むしろ、

当たり前だ。だから自分の人生を生きていけるんだよ。

と、感じていた。

いかに自分が無力で、替えが利き、会社に縋るしかないちっぽけな存在であるのかを当時の上司は伝えたかったのだろうが、だからなんだ?という感想を抱いていた。


そもそもわたしは「かけがえのない人」になることに重きを置いていない。


替えの利かない人間なんて、親しい人とアーティストくらいで十分だと思う。替えが利かない社会は近い将来に破綻する。
自分が死ぬときに顧客も全員あの世に連れていくのかって話だ。

死なばもろともでどこまでも戦国武士の流れを汲む土地柄なのであればうちの支社についてはもうそれでもいいが、あまり意味のあることだとは思えない。

一方で、個人が何も持たないこと、なにものでもないこと、ただの人であることは意味のないことなのか?その状態になることにわたしは大きな意味があると思うのだが。


「ない」という状態に人は価値を見出しづらい。
だが、物事はシンプルにした方が良いとわたしは考えている。

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