はじめてERIを読む夜に|5つの短編
はじめて来てくださった方へ。
ここでは、大人の恋やすれ違い、まだ名前のついていない関係を短編小説として書いています。
作品も少しずつ増えてきて、どこから読めばいいのか迷うくらいになりました。
そこで今回は、これまで書いてきた物語の中から、最初の一篇として読みやすいものを5つ選びました。
甘い話もあれば、少し可笑しい話もあります。何も起きていないようで、昨日までとは少しだけ関係が変わってしまう夜もあります。
人気順でも、ランキングでもありません。
今のERIを知ってもらうなら、この5つから。
気になる物語から、ひとつだけでも覗いてみてください。
『変Tの女』
いつも変なTシャツを着てくる彼女。
気になっているのはTシャツなのか、それとも着ている本人なのか。
少し可笑しいところから始まる、大人の恋の話です。
『教えていただけなのに』
仕事を教える。それだけの関係だったはずなのに。
同じ職場、いつもの距離、変わらない会話。
それでも、一度変わってしまった関係は、以前と同じには見えなくなります。
『日曜日には、また明日』
毎週日曜日、同じバス停で会う二人。
最初は偶然だった時間が、少しずつ待ち遠しいものへ変わっていきます。
何でもない一週間の中から始まる、静かな恋の話です。
『ささしまライブ駅で降りるはず』
「もうちょっと話したいから」
その一言で、一駅だけ一緒に乗ることになった二人。
けれど話は終わらず、降りるはずだった駅は、ひとつずつ遠ざかっていきます。
『溶けるまで』
恋人が帰る冬の朝。
凍ったフロントガラスが溶けるまでの、ほんの数分。
昨夜とは違う距離で過ごす二人に、少しだけ新しい言葉が生まれます。
このほかにも、いろいろな距離にいる人たちの物語を書いています。
ここにない一篇とも、どこかで会ってもらえたら嬉しいです。
そして、物語を読み終えたあとにも少しだけ覗いてみたい方へ。
本文には書かなかったことや、物語ができるまでのことを綴った「そのあとで」。
登場人物の姿を紹介する「物語で会った、あの人」も更新しています。
