#4【離婚争議編】婚姻破綻の理由まとめ
【契約後の弁護士面談】
私が壊れていった過程の記録
正式に弁護士と契約した後
婚姻生活や破綻に至った過程についての
聞き取りについて
当時のメモを元にまとめました。
私は「離婚したい妻」ではなかった。
むしろ逆だった。
どうにか、うまくやろうとしていた。
でも、気づいた時には
自分で考える力が、少しずつ削られていた。
① お金で縛られるということ
元夫には、はっきりとした
男尊女卑的思考があった。
私は「対等なパートナー」ではなく、
管理され、教育され、指導される存在だった。
(元夫が4歳年上)
結婚して早い段階から、金銭面の違和感が始まった。
ヤカン一つ買うのにも
「それ、いくら?必要?」と口を出される。
支出には必ずチェックが入る。
一方で、元夫の趣味や浪費はノーチェック。
そこは触れてはいけない“聖域”だった。
合理主義を装った、ただのダブルスタンダード。
この金銭的支配は、少しずつ形を変えていく。
行動を制限され、
判断に自信がなくなり、
気づけば「言うことを聞いた方が楽」
になっていた。
私はもともと勝ち気で、言いたいことは
言える性格だったのに。
② 非日常で露わになる支配
旅行先では、それがさらに分かりやすくなった。
私のお金は、危ないと言う理由で預かられ
両替もさせてもらえない。
買い物は事実上の許可制。
財布を持っているのは元夫だから。
昨日はOKだったことが、今日はNG。
理由はない。基準もない。気分次第。
行きたい場所や店は、事前に
きちんと伝えていた。
それでもなぜか無視され、
「別の場所」にすり替えられる。
最初は気のせいだと思った。
何度か抗議もした。
そのうち、交渉する気力がなくなった。
最後の台北旅行では、
かなり強く主張した。
その時には、もう気持ちは離れていたけど。
③ 日常に溶け込んだ抑圧
日常は、もっと地味で、もっときつかった。
ATM手数料がかかっただけで説教。
3000円程度の日用品で、数日間続く嫌味。
私の退職金を管理しようとした時は、
さすがに拒否した。
その一方で、
元夫は自由に外出し、自由に旅行していた。
私が外に出るのは嫌がるのに、
自分は制限されない。
理由は、いつも曖昧だった。
そして、言い始めた。
「僕が養っているんやろ」と。
④ 人間関係の切断
私の実家は「敵」。
張り合う対象。
友人は「ブス」「デブ」。
価値のない存在。
新しい挑戦――
契約社員の話が出た時も、正社員登用の
打診があった時も、
反対、反対、また反対。
人との繋がりを断ち、
自尊心を削り、行き場を消していく。
「僕の奥さんやろ」という言葉で。
⑤ 感情を支配されるという地獄
夜になると、尋問が始まる。
「アズちゃん、幸せ?」
「なんで結婚したの?」
「俺のどこが好き?」
気に入らない答えだと終わらない。
眠れない。解放されない。
義母の悪口を何度も聞かされ、
「かわいそうだね」と言う役割を求められる。
妊娠の可能性を伝えた時には
「赤ちゃんポスト」「堕胎」という言葉が出た。
生理中でも性行為を迫られた。
元夫が寝入るまで、髪を乾かすフリをして
寝室には行かなかった。
元夫にとって、私は「人」ではなかった。
⑥ 壊れていく自分
これらは、一度きりの出来事ではない。
金銭、行動、感情。
全てを使った、継続的な支配だった。
気づけば私は
自分で決めない
自分を信じない
逆らわない
そんな状態になっていた。
綺麗なマンション。
高収入の夫。
年末年始は夫婦で旅行。
華やかなSNS。幸せな妻。
私は、幸せなのか。
これが、幸せ?
寄り添ってほしい時、
あの人はいつもいなかった。
体調不良でも頼れなかった。
私の父が危篤になった時も、
お願いしないと見舞いに来なかった。
余命3ヶ月と分かった時期にも
「分からないことのために予定を変えたくない」
と一人でミャンマーへ行った。
一人旅、競馬、一口馬主。
最後の2年ほどは、家庭を顧みず
遊び歩いていた。
お金が足りなくなると、私のパート代を
取り上げた。
国内外で性風俗店に通っていた。
私は思った。
この人と最後まで一緒にいたら、
私はストレスで早死にする。
だから逃げた。
逃げるなら、今しかなかった。
⑦弁護士の言葉で、現実に戻る
シラカワ先生は、最後まで遮らなかった。
一度も、私から目を離さなかった。
表情も変わらない。
「なんてつまらない話だ」と呆れている
のではないかと、正直怖かった。
先生は言った。
「だいぶ前から、元夫さんにはうんざりしていた。
別れたくても理由が見つからなかった。
そこに、例の風俗店の件がトドメを刺した。
そういう理解で合っていますか?」
言語化の早さに驚いた。
そうです。私がおかしいですか?
男の人って、そんなもんですか?
先生は静かに答えた。
「個人的には、よく辛抱されたなと思います」
そして続けた。
「ただし、一連のエピソードは
法的には裏付けが弱い。
離婚理由としては不十分です」
「証拠のはっきりしている
不貞行為と浪費を表向きの理由にしましょう。
心無い言動については、あくまで
人格を説明する補足として扱います」
「相手に言って欲しくないことはありますか?」
私は「元夫が元カノと起こしたトラブル」
については言わないで欲しいと伝えた。
あれは、元夫から聞いたわけではなく
手帳を見て知ったこと。
何となく、自分の品格が下がる気がしたのだ。
先生は、少し残念そうな顔をしたが
「分かりました」とだけ言った。
弁護士は、警察のように裏付け調査はしない。
依頼人の話を事実と認識して仕事をする。
それでも先生は一つだけ、
独自に調べていた。
元夫が出入りしていた風俗店に
予約のテイで電話をかけ、サービス内容
料金、嬢の連れ出し可否まで確認済みだった。
仕事人だった。
準備は整っていた。
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