#76【アズのひとりごと】元夫と過ごした、最後の一日
🌱これは“本編”とは少し違う、小話。
ベビーカステラを分け合えない人と、
人生を分け合えるはずがなかったのだ。
元夫と一緒に過ごした最後の日は、
あまりにも象徴的で、結婚生活の総括みたいな1日だった。
2020年1月4日。
初詣(喪中)
↓
ベビーカステラ(大袋 1,000円)
↓
はなまるうどん
以上。
⸻
■ 初詣 → ベビーカステラ → はなまるうどん
まず断っておく。
🎭ベビーカステラも、はなまるうどんも
何も悪くない。
むしろ好き。
たまに食べると美味しい。
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■ 小学生男子の休日プラン
当時の元夫と私
・47歳の夫
・43歳の妻
・結婚して9年10ヶ月
・元夫の年収、約900万
年末、台湾旅行に行ったため
まあ節約モードではあった。
とはいえ、
日常生活に皺寄せが来る経済状態で
旅行に行くのはおかしいとは
何度も言っていた。
けど、元夫に伝わることはなかった。
それにしても、ひどくない?
👉 初詣
👉 ベビーカステラ
👉 はなまるうどん
……。
ごめん、正直に言う。
これ、小学生男子が考えた休日プランやん。
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■ ベビーカステラ事件
この日のハイライトは、
間違いなくこれ。
ベビーカステラ。
元夫が、
一人で貪り食っていた。
私は、食べていない。
正確に言うと、
「食べようかな」と思った時には、
もう、全部なかった。
袋、空。
……あれ?
私、横におらんかった?
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■ 別に怒ってない。ただ、象徴的
怒ったわけじゃない。
でも、
ああ…って思った。
この人にとって私は、
・一緒に食べる存在ではなく
・分け合う対象でもなく
・気遣う相手でもない。
ただ「横に立ってて、自分のケアする人」
なんやな、って。
この違和感、たぶんずっと前からあった。
ていうか、
食べるの早すぎるねん!
「全部食べたんかい!」って
言えばよかったかもしれない。
でも、
それを言う元気すら、なかったし
笑い合える関係でも、なかった。
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■ 年収900万なのに、なぜか常に金がない
元夫は、よく言っていた。
「節約して」
年収は約900万。
・デートは常に低予算
・外食は制限多め
・料理しないくせに食材の値段に口出し
・自分の趣味と浪費は別腹
その答えを、
私はこの日の夜に知ることになる。
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■ 夜、風俗日記を見つけた
1月4日の夜。
元夫が風呂に入っている間、
ソファの横に置かれた手帳。
何気なく開いて、全てが終わった。
そこにあったのは、
・詳細すぎる風俗記録
・金額
・日付
・海外
・プレゼント
ああ、これは、金ないわ。
ベビーカステラを分け合う余裕も、
はなまるうどん以上に発展させる余裕も、
なかったんやな。
お金も、心も。
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■ 最後の日は、ちゃんと予告編だった
今思えば、
あの日は「最終回」じゃなくて、
予告編。
・分け合わない
・気づかない
・広げない
・深めない
その全部が、
初詣 → ベビーカステラ → はなまるうどん
に詰まってた。
派手な喧嘩も、言い合いもなかった。
ただ、
「これは、無理やな」
そう静かに思っただけ。
⸻
■ 終わりに
最後の日が、
高級レストランでも
ロマンチックな旅行でもなく、
ベビーカステラと
はなまるうどんだったのは、
たぶん、
すごく正直な結末だったと思う。
🎭もう一度言うけど
ベビーカステラも、はなまるうどんも悪くない。
ベビーカステラの袋が空だったことも、
ちゃんと意味を持っていた。
——この人とは何も分かち合えないのだと。
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