「おばあちゃん」を発見した思い出 ─ おばあちゃん三部作その2
※このシリーズは、私が幼少期に出会った「おばあちゃん」たちとの思い出を綴る三部作です。
「おばあちゃん三部作その1」でも触れましたが、私にはきょうだい同然に育った幼なじみがいます。
家が庭続きのお隣さんで、今も家族ぐるみの付き合いが続いています。
前作はその幼なじみのひいおばあさんとの思い出でしたが、今回は幼なじみのおばあさんとの思い出をご紹介しようと思います。
私は父方の実家で生まれ育ち、両親と父方の祖父と一緒に暮らしていました。
父方の祖母は、私が生まれるほんの数か月前に他界していたので、私は「おばあちゃん」という存在を知りませんでした。
そんな幼い私が、ある時、幼なじみ(Aちゃん)のおばあさんに向かって、こんなことを言ったそうです。
「Aちゃんちには『おばあちゃん』ていう人がおるんじゃなあ」
うちには「おばあちゃん」は0人。
一方の幼なじみの家には「おばあちゃん」が2人。
幼い私には、その違いが不思議に思えたんでしょうね。
それからしばらく経って、私は母方の祖母のことを「おばあちゃん」と認識したようです。
その発見を、幼なじみのおばあさんに嬉しそうに報告したのだとか。
「うちにも『おばあちゃん』ていう人おったわ!」
まさに、幼子の大発見です。
この話は、のちに母方の祖母が、幼なじみのおばあさんから聞いた思い出話として私に教えてくれたものです。
この世に生まれてきて、この世のことを何も知らないゼロの状態から、子どもは一つひとつ発見し、覚えていく。
子どもにとって、人生とは、発見の連続であることでしょう。
私が「おばあちゃん」という存在を初めて認識したときのことなんて、私本人が覚えているはずがありません。
こういった気づきのエピソードを長年覚えていて、大きくなった私に語ってくれた祖母にとっても感謝しています。
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