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フェーズ②|「私の中にある違和感」に気づき始めたら― 自分の感覚を取り戻すための具体ワーク付き ―



この投稿は、

支配構造から、自由に抜け出したい。

そう感じているあなたへ、届けています。



はじめに


フェーズ①では、
「よく分からないけれど、すれ違いが増えた」
「私が悪いのかな?」

そんな自責の中にいた人も、多かったかもしれません。

けれどフェーズ②に差し掛かる頃、
「自分が悪い」では説明できない理不尽さや、
言葉にならない違和感を、少しずつ感じ始めます。


自分を小さく感じさせられる人と、一緒にいる時間。
理由は分からないけれど、どこか息苦しさを感じていませんか?



もしそうなら、それは

「もう一度、自分の人生の主人公でいたい」

という感覚が、静かに動き始めているサインです。


このフェーズは、
つらさが増し始める一方で、

まだ関係性を立て直せる余地が残っている時期でもあります。


ただし、そのために大切なのは、
相手を変えようとすることではありません。



まずは、
**「今、自分に何が起きているのか」**を知ること。
自分の状態を、正しく理解することです。


なぜなら、
自分の人生の舞台がどこにあるのか、
自分がどこにいるのかが分からないままでは、

人は理由の分からない苦しさを、
抱え続けてしまうからです。


言い方を変えると、モラハラの構造は、
人の舞台の脇役になってしまうことで起きやすいのです。


このシリーズでは、
最初から順番に読む必要はありません。

目次を眺めて、
今の自分に引っかかるところ、
必要だと感じたところだけを選んで読むこと。

それ自体が、**「自分の地図へ進む扉の、マスターキーを握る行為」**です。

選ぶという行為は、
他人の舞台の脇役を降り、
もう一度、自分の舞台の主人公の位置に戻ること。

この9つのフェーズは、
その感覚を少しずつ思い出しながら、
最終的に「自分の人生を生きている」と言える場所へ向かうためのナビゲーションです。


本文を読みながら、
「今の私にできる最善は何だろう?」
そんな視点を、そっと持ってみてください。


答えを急がなくていい。
でも、感じたことを無かったことにしない。


今でなくても構いません。
自分のタイミングだと感じたときに、読み進めてください。


そして、
今のあなたが立っているフェーズを、
自分の感覚で確かめながら、
これから向かう方向を、少しずつ見定めてみてください。





違和感が芽生え始める段階

― まだ確信はないけれど、心が引っかかり始める ―

フェーズの状態(被害者/加害者 両視点)


被害者側

  • 私が悪いと思って頑張ってきたけれど、
    **「本当に私だけが悪いの?」**という疑問が、ふと浮かぶ

  • 説明しているのに、なぜか話が通じない

  • 同じことが何度も繰り返され、疲労感が増していく

  • 「理不尽」という言葉が、頭をよぎり始める

  • 怒られないように先回りして行動するけれど、
    なぜか結局は、怒られてしまう


加害者側

  • 自分はちゃんと説明している、と思っている

  • 自分が怒るのは「当たり前」だと感じている

  • 相手が「分かろうとしていない」と感じ始める

  • 話が長くなり、言い方が強くなる

  • 正しさで押し切ろうとする回数が増える

  • 信じてくれていたはずの相手が、
    なぜか自分を認めていないように感じる


※ この時点では、
どちらも 「相手を傷つけよう」としているわけではない
ことがほとんどです。


どちらも、
「この関係が壊れてしまうかもしれない」
という不安の中で、

必死にバランスを取ろうとしている状態なのです。



ここで、フェーズ①で触れた
セーフティーゾーンの話を、もう一度だけ思い出してください。

セーフティーゾーンとは、
心と身体が「今は危険じゃない」と感じられる範囲のことでした。

フェーズ①では、その範囲を広く保つことで、
人は確かに安心を得ることができていました。


けれどフェーズ②に入ると、

そのセーフティーゾーンの中にいながら、
どこかで違和感が生まれ始めます。



この続きは、有料エリアでお読みいただけます。

守れているはずなのに、苦しい。

その苦しさから、抜け出す道が見え始める。


この先では、そのズレの正体と、

自分に戻るための処方箋をお伝えします。


※創作大賞への応募にあわせて、
必要な方に届きやすいよう、
現在無料で公開しています。



今までの守り方が、
今の自分には合わなくなってきただけ。

人はそれぞれ、
「これがあれば安心できる」という形を持っています。

フェーズ②では、
その形が、少しずつ見え始めます。

そこで、考えてみたいことがあります。

私の安心って、何だろう?

ここで、少し例を挙げてみます。
あなたにとっての安心は、どこにあるかを感じながら、
読んでみてください。


① 正しさによる安心

・間違っていないと確認できる
・理由が説明できる
・筋が通っている

👉 正しさがあれば、責められない
👉 否定されないで済む、という安心


② 支配・主導権による安心

・決めるのは自分
・流れを把握していたい
・相手の行動が予測できる

👉 先が読めれば、不安にならずに済む
👉 混乱しないでいられる、という安心


③ 我慢・自己抑制による安心

・波風を立てない
・自分さえ我慢すればいい
・感情を出さない

👉 関係が壊れない
👉 見捨てられない、という安心


④ 距離・線引きによる安心

・近づきすぎない
・深入りしない
・期待しない

👉 傷つかずに済む
👉 失望しなくていい、という安心


⑤ 理解されることによる安心

・分かってもらえる
・気持ちを汲んでもらえる
・説明しなくても察してもらえる

👉 存在を否定されない
👉 大切にされていると感じられる安心


⑥ 頼れる存在がいる安心

・この人がいれば大丈夫
・守ってくれる人がいる
・味方がいる

👉 ひとりで背負わなくていい
👉 孤立しないで済む、という安心



あなたの安心は、ありましたか?

もし、すぐにピンとくるものがなかったとしても、
それはおかしなことではありません。

よければ、こんな問いを、
そっと自分に向けてみてください。

私は、どんな関係性の中で、安心を感じるのだろう?

実際、モラハラのフェーズに嵌っているとき、
多くの人は、
「安心を得られていない」というズレを、
すでにどこかで感じています。

それは悪いことではありません。

自分にとっての安心とは何か。
自分を知る準備が、整い始めている

というサインでもあります。

頭より先に、
身体や感覚が感じ取っている。

それが、フェーズ②で起きていることです。



このフェーズの特徴


このフェーズでは、
言葉の行き違いが問題のように見えがちですが、
実際には、

  • 一方は「内側」で処理しようとし

  • もう一方は「外側」で解決しようとする

という、
反応の方向そのものがすれ違っています。


だから、
話せば話すほど、
説明すればするほど、
噛み合わなくなっていく。



フェーズ②の大切な視点



フェーズ②は、
誰かを「被害者」「加害者」と裁いたり、
結論を出したりする段階ではありません。

このフェーズで大切なのは、
自分の中で何が起きているかに、そっと目を向けることです。



たとえば、

  • 私は今、我慢しすぎていないだろうか

  • 自分の気持ちを、置き去りにしていないだろうか

  • 「分かってほしい」という思いを、ひとりで抱え込んでいないだろうか

  • 本当は、どんな気持ちを感じているのだろうか


フェーズ②では、
無理に相手を理解しようとしなくて大丈夫です。


まずは、
自分の感情や反応を、内側から見つめ直すこと


それができるようになると、
目の前の出来事や人の見え方が、
少しずつ変わってきます。


そして結果として、
関係性も、自然と違った形に動き始めることがあります。


なぜそこに嵌るのか(共通の不安)


このフェーズの奥にあるのは、
**「この関係が壊れてしまうかもしれない」**という不安です。

  • 分かってもらえないかもしれない不安

  • 認めてもらえないかもしれない不安

  • 受け入れてもらえないかもしれない不安

  • このままでは、居場所がなくなるかもしれない不安

  • 人によっては、
    「見捨てられるかもしれない」という不安


人は、
絶対的な生存欲求を根底に持ちながら、

「無条件で安心していられる居場所」を、

無意識のうちに最優先で確認しようとします。

その居場所が脅かされるような

不安・寂しさ・孤独・失望・不信といった感情は、
ときに、

自分という存在そのものを否定してしまう引き金
になりやすいのです。


この不安は、
加害者・被害者、
どちらか一方だけのものではありません。


被害者側は、
**「分かってもらえない不安」**から、
説明し、我慢し、先回りをします。


加害者側は、
**「受け入れてもらえない不安」**から、
説明し、

自分の正しさにしがみつくようにして、
押し通そうとします。


そうすれば、
不安から逃れられると思っているからです。


どちらも、
関係を壊したくなくて、必死です。

ただ、その必死さが、
かえってすれ違いを深めてしまう。


フェーズ②は、
不安の形が、噛み合わなくなり始める段階
でもあります。




このフェーズにいる「利点」(安心の正体)


違和感は、苦しいものです。
けれど実は、とても大切なサインでもあります。

なぜなら、違和感は

「それは、私には合っていない」
「それは、私の課題ではない」

と、身体が先に教えてくれている反応だからです。


このフェーズにいるということは、

  • 何も感じなくなってはいない

  • 自分の感覚が、まだ生きている

  • 「おかしい」と思える余白が、ちゃんと残っている

ということでもあります。


それは、
感情が完全に麻痺してしまう前の、最後の安全地帯。


もし、この違和感を無視し続けてしまうと、
人は少しずつ自分を見失い、

「自分には価値がないのではないか」

と、自分自身を蔑ろにしてしまう可能性があります。


だからこそ、
このフェーズにいる今、

**違和感を感じられていること自体が、
あなたを守っている「安心の正体」**なのです。



私の体験


私は、韓国に来てから、義母と同居していました。

義母は、10人の子どもを産み、
そのうち3人の男の子を幼くして亡くしています。


男尊女卑の価値観が強く残る環境で生き、
「女は家のために犠牲になるもの」
そう信じて生きてこられた人でした。


今思えば、
それは義母自身が身につけざるを得なかった
生き延びるための価値観だったのだと思います。


けれど当時の私は、
その背景を知る余地もなく、
夫と義母、二人から違う命令を受けて振り回される日々を送っていました。


やっても怒られる。

やらなくても怒られる。


「どっちか一つにしてから言って」

それが、私の正直な気持ちでした。


今思えば、ここが、
私の中で違和感がはっきり形になり始めた瞬間だったのだと思います。




韓国という慣れない国で、
慣れない農作業を手伝い、
言葉も十分に分からない中で、
私はただ必死に「真似」をしていました。


最初は、外国人の嫁ということで、
分からないのは当然だと思ってもらえていました。

でも、それは
「まだ評価の対象ではなかった」ということでもあったのだと、
後になって気づきました。


でも次第に、
「嫁として」「妻として」「母として」

役割をきちんと果たしているか

評価されるようになっていきました。
(韓国は、評価が日常的に行われる文化があります💦)


言葉が分かるようになるほど、
誤解も増えていきました。


「分かるはずだ」
「分かっているはずだ」


そんな言葉と一緒に、
「郷に入れば郷に従え」
という諺を、よく口にされました。


けれど実際には、

何をどう分かればいいのか、
という前提は共有されないまま

命令だけが、少しずつ増えていったのです。



夫のモラハラも、
だんだんと分かりやすくなっていきました。


ギャンブルが好きで、
「家族のために、ギャンブルで稼いでやっているんだ」
そう言って、
資金を出すよう命令してきました。


そして、
自称「職場」だというカジノに
「迎えに来い」と言われ、
片道2時間かけて迎えに行くこともありました。

今なら、
「なぜ別れなかったの?」
そう言われるのも分かります。


でも当時の私は、
離婚することが「逃げること」のように感じられて、
それがどうしてもできませんでした。



……わたしも、相当な堅物です(笑)





そして、気づかないうちに私は、
子どもたちに対して、しつけという名のモラハラ
してしまうようになっていました。


早く寝なさい。
寝ないと大きくなれない。
寝ないとお化けが来る。


成人した娘が、
「あの絵本、すごく怖かった」と
今でも話してくれます。


あのときの私は、
余裕がなくて、
自分の苦しさを、子どもに向けてしまっていました。


本当に、ごめんね。




子どもが小さい時は、
人は自分を振り返る余裕を持てません。


私の長女はダウン症で、人一倍手がかかりました。

ただ私は、
「分からないのが当たり前」
という前提で関わっていたため、
分からないこと自体に、強い怒りを感じることは少なかったように思います。


むしろ、
「分かっているはず」「できて当たり前」
そんな前提を向けられる場面のほうが、
私自身の心には、強い負荷がかかっていました。


だから、あの頃に余裕がなかったのは、
私の器が小さかったからではありません。


置かれていた環境と、背負っていたものが、
あまりにも大きかっただけだと、
今は、そう思っています。


子育ての責任は、確かにありました。
でも、私は限界の中で生きていた

それが、あの頃の私でした。


今でこそ、少しずつ整理がつきましたが、
当時は、
自分の状態に気づく余裕すら、ありませんでした。




関係性のズレ(構造)


体験談でお話ししたように、
私と夫のズレは、

お互いの**「当たり前」**を確認できていなかった
ことから生まれていました。

その気づきに至るまでの過程については、
これまでにも、いくつか投稿しています。
必要に応じて、参考にしてみてください。




誤解が生まれる原因は、さまざまですが、
まず大きいのは、育ってきた環境の違いです。


環境が違えば、
身につけてきた能力も、
大事にしてきた価値観も、当然違います。


人はそれぞれ、
自分を守り、生き延びるために、
自分の特性に合ったやり方を磨いてきました。



そして、
「これで守れた」という成功体験を、
無意識のうちに強みとして使い続けています。


だからこそ、
自分にとっての当たり前は、

「相手も分かっていて当然」だと思い込んでしまい、
説明する必要さえ感じられなくなるのです。




このフェーズでは、
言葉の行き違いから関係性そのものが問題視されやすいのですが、

実際には、それ以前の土台がすれ違っています。



何を話すか、ではなく

どこから話しているか

が、ズレている。


一方は「気持ち」を扱っていて、
もう一方は「正しさ」を扱っている。


だから、噛み合わない。

そのズレに気づかないうちは、
いつまでたっても、
お互いに一方通行です。





フェーズ②での身体の処方箋


フェーズ②では、
違和感を感じ始めている一方で、

まだそれを言葉にしきれず、
身体の緊張だけが溜まっていきやすい時期でもあります。


考えようとすればするほど、

身体は無意識に固まり、
呼吸が浅くなり、

感覚は「違和感」から
少しずつ 「不安」へ変わっていきます。


だからこのフェーズでは、考えるよりも先に、

身体からゆるめるほうが、負担なくできることが多いのです。


まずは、こんなことからで大丈夫です。

  • 泣いていい

  • 声を出していい

  • 深呼吸を、意識的に入れる

  • 身体を縮めず、肩をひらく



身体が動き始めると、
違和感は「危険信号」ではなく、

自分を守るための感覚として、
少しずつ元の場所に戻ってきます。




ミニワーク|違和感を「不安」に変えないために


まず、やることは 4つ です。
今、できるところだけで大丈夫。

① 立ち止まる
② 肩をゆるめる
③ 呼吸を、ひとつずつ、深く入れる
④ 声を出してみる

詳しいやり方は、下に書きますね。



① 立ち止まる

立っていても、座っていてもOK。
あなたにとって一番楽な姿勢で、
軽く目を閉じます。



② 肩をゆるめる

両肩に、思い切り力を入れて、
ぐっと上に押し上げます。

そのまま、
ふーっと息を吐きながら、
勢いよくストンと下ろします。

これを、3回やってみてください。




③ 呼吸を、ひとつずつ、深く入れる


鼻から、ゆっくり 5秒 吸う
そのまま、8秒 息を止める

続けて、
鼻からゆっくり 8秒 吐く

(時間は目安です。
自分のペースで大丈夫ですが、
吸う息よりも、吐く息を長めに、ゆっくりを意識します。)


身体の状態に合わせて、
3〜5回くらい続けてみてください。

余裕があれば、
もう少し続けても構いませんし、
途中で
「もう十分だな」
と感じたら、
そこで終わって大丈夫です。



※ 補足(呼吸について)

鼻呼吸は、
呼吸のリズムが自然にゆっくりになり、
気持ちが大きく揺れにくくなります。

ただし、
「鼻じゃないとダメ」ということではありません。

もし苦しさを感じたら、
楽なやり方に変えて大丈夫。

ここでも大切なのは、
正しくやることではなく、
今の自分に合うかどうか
です。



※ 補足(気について)

吐くのも鼻にそろえているのは、
そのほうが、身体の気が散らばりにくくなるからです。

これは、気功的な考え方に基づいています。

といっても、
特別なことをする必要はありません。


「なんとなく落ち着くな」
「さっきより、身体がここに戻ってきた感じがする」

それくらいの感覚で、十分です。



④ 声を出してみる(小さくてOK)


「はぁ」
「つかれた」
「もう十分がんばってる」
「わたし、偉いね」
「ありがとう」

どれでも構いません。

今の自分にかけてあげたい言葉を、
そっと声に出してみてください。




このワークの目的は、
落ち着くことでも、
前向きになることでもありません。


それだけで、
身体は少しずつ緩み、

違和感は
「危険信号」ではなく、
自分を守るための感覚へと戻ってきます。






フェーズ②でのコミュニケーションの処方箋


ここから先は、その「考え始めた気持ち」を、
自分をすり減らさずに扱うための処方箋です。
(※今すぐ実践しなくても大丈夫です)

「なぜ、身体の処方箋だけでなく、
コミュニケーションの処方箋もあるのか」
少し腑に落ちないと感じる方も、いるかもしれません。


それは、
人の欲求の充足が、自分の内側から始まり、
人との関係性の中で育まれていくものだから
です。


だからこそ、
お互いの気持ちがすれ違いにくい
コミュニケーションの取り方は、とても大切になります。


ただし、
自分の状態が分かっていないと、
思った通りの言葉は、なかなかスムーズに出てきません。


そのため、フェーズ①で扱ったように、
まずは「自分を知る」ことが、土台になります。




フェーズ②では、

「どう伝えれば分かってもらえるか」
「どう言えば、関係が良くなるか」

そんなことを考え始める人が多くなります。


けれどこの段階では、
言葉を工夫すれば解決する、という状態ではないことも少なくありません。


分かってもらえない苦しさを、
無理に言葉で突破しようとすると、
かえって自分を消耗させてしまうことがあります。



だからこのフェーズでは、
伝わることよりも、感じ切ることが大切です。



まずは、
自分の中に起きている感覚を、
自分が受け取ってあげること。


それが、
次のフェーズへ進むための土台になります。




ここから先は、
その「考え始めた気持ち」を、
自分をすり減らさずに扱うための処方箋
です。


フェーズ②で意識したい、
コミュニケーションのポイントは、次の4つ。

  • 結論を出そうとしない

  • 分かってもらおうと、頑張りすぎない

  • 信頼できる人に、愚痴を聞いてもらう

  • 「私はこう感じた」と、主語を自分に戻す





ミニワーク|「伝えよう」とする前に、感じ切る


今、ひとりでできるワークです。
誰かに話さなくても、大丈夫です。

やることは、2つだけ。

① 今、言いたかったことを思い浮かべる
② 結論をつけずに、主語を「私」に戻して、気持ちを話す

※ 難しいと感じる方は、
 うまく言葉にしなくていい。
 上手に整理しようとしなくていい。


ただ、
今の自分の中に起きている感覚を、
そのまま受け取るための時間
として、
使ってみてください。




① 今、言いたかったことを思い浮かべる

たとえば、

「あんなことを言われて、嫌だったな」
「無視されたみたいで、悔しかったな」
「恥ずかしすぎて、ありがとうと言えなかったな」


そんなふうに、
相手に言えなかった言葉や、
分かってほしかったこと
を、
そのまま思い浮かべます。

うまくまとまっていなくて大丈夫。
断片的な言葉でも、十分です。




② 結論をつけずに、主語を「私」に戻して、気持ちを話す



正解や結論は、探さなくて大丈夫です。

声に出さなくてもいい。
心の中で、こんなふうに言ってみてください。

  • 私は、悲しい

  • 私は、怖い

  • 私は、悔しい

  • 私は、腹が立つ

  • 私は、嫉妬している

  • 私は、分かってほしい

  • 私は、愛してほしい

  • 私は、認めてほしい

  • 私は、頼ってほしい

  • 私は、受け止めてほしい


「私は〜と感じている」
この形で、言葉にします。



※ このワークの大切なポイント

感情の言葉は、
現在形で言うことがポイントです。

なぜなら、
過去形にすると、
気持ちの責任が自分の外に出やすくなり、
無意識のうちに
依存の構図になりがちだから。

今、ここで感じていることとして、

「私は、こう感じている」

そう言葉にしてあげてください。




③ もし、誰かに話すとしたら、聞いてもらうだけ


誰かに聞いてもらうということは、
自分の中で気持ちを整理し、
新たな気づきを得るための、とっておきのワークです。


ただし、
「話したい」と感じたときだけ、話してみてください。


無理に話す必要はありません。
もし身近に安心して話せる人がいなければ、
専門家に頼ることも、問題の解決に早く至る選択だと思います。

そして、人に話すときは、
アドバイスをもらう必要はありません。


「今日は、30分だけ時間をください。
ただ、聞いてほしいです」

そんなふうに、最初に前置きをしてから、
あなたが安心して話せる人に、
気持ちをそのまま外に出してみてください。

※ 誰でもいい、というわけではありません。


あらかじめ時間を伝えておくことは、
聴く相手にとっても、
安心して話を受け取れる条件を渡すことになります。

いきなり
「ただ聞いてほしい」と言われると、
相手は
「いつまで聞けばいいんだろう?」
と戸惑ってしまいます。

内容によっては、
無意識のうちに、
相手を疲れさせてしまうこともあるからです。




このミニワークの目的は、
うまく話すことでも、
関係を改善することでもありません。

「私は、ちゃんと感じている」
そう、自分に許可を出すこと。

相手と向き合う前に、
まず自分と向き合うことで、

「考え、選び、行動する主導権は自分にある」

という感覚を、取り戻す訓練になります。


それだけで、
相手とのコミュニケーションは、
少しずつ
“戦い”ではなくなっていきます。






救急箱メッセージ


違和感を感じているあなたは、
弱いわけでも、考えすぎでもありません。


それは、
もう我慢だけでは守れなくなったことを、
あなたの身体と感覚が、正直に教えてくれているサインです。



今は、
答えを出さなくていい。
どうするか決めなくていい。
誰かを分からせようとしなくていい。


ただ、
「私は、確かに何かを感じている」
その事実を、
あなた自身が受け取ってあげてください。


それができた時、
あなたはもう、
一方的に流される場所には立っていません。


フェーズ②は、
壊れる前の場所ではなく、
自分に戻り始める場所です。




フェーズ③への予告


違和感を感じ、
身体に戻り、
自分の感情を回収し始めると、
人は次に、こんなことを考え始めます。

「どうすれば、うまくいくんだろう?」
「私が変われば、関係も変わるのかな?」
「言い方を変えたら、伝わるかもしれない」

フェーズ③は、
改善しようと考え始める段階

希望が芽生える一方で、
疲れや焦りも、同時に抱えやすい時期です。


良かれと思って頑張るほど、
自分をすり減らしてしまうこともある。

次のフェーズでは、
「変えようとすること」が
どんな形で関係性に影響していくのかを、
もう少し丁寧に見ていきます。

それは、前に進むためのフェーズであり、
同時に、
立ち止まる力が試されるフェーズでもあります。


―― フェーズ③へ。



フェーズ①〜③まとめて読みたい方へ→各記事はこちら




今後について


このフェーズ①〜⑨のシリーズをもとに、
単発のモラハラ講座を行うことも検討しています。

  • 体系的に理解したい

  • ひとりではワークのやり方が分かりにくい

そんな声が集まれば、開催する予定です。




最後に


ここに書いたことは、
今すぐ腑に落ちなくても大丈夫です。

ワークが途中で止まってしまっても、
それは「できていない」のではありません。

今は、
感じたものを、すぐに答えにしなくていい時期
なのかもしれません。



フェーズ②にいるときは、

決めなくていい
無理に動かなくていい
答えを出さなくていい


ただ、
違和感を感じている自分を、置き去りにしないこと。


それができていれば、
ちゃんと前に進んでいます。


ただ、

ひとりじゃない道がある

そう知ってもらえたら、それで十分。
必要になったときに、また戻ってきてください。



ここは、
いつでも灯りがついている場所です。




はじめましての方へ。
私は、感情共鳴コーチのKAYOKOです。

なぜ、こんなシリーズを書いているのか。
私自身のこれまでの歩みは、こちらにまとめています。

▶ 自己紹介はこちら



もし質問があれば、コメントくださいね。
フォローもお気軽にどうぞ。




揺れが生まれたとき、
人はふと、
「私は今、どこに立っているんだろう」と感じます。
フェーズ③は、地図の中のひとつの地点。
もし全体の流れを静かに見渡してみたくなったら、
フェーズ①〜⑨をまとめた記事があります。
進むためだけでなく、
立ち止まるためにも、地図はあります。
今の自分の位置を、
そっと確かめてみてください。
▶ フェーズ全体の地図はこちら




この先のサポートについて


ここまで読み進めてくれたあなたへ。

気づいても、ひとりで転換するのはなかなか難しい。

すれ違いを整えたい方は、こちらへどうぞ。

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ポンコツ上手な伸びしろさん💛KAYOKO |対話セラピスト 投稿を読んでいただき、投げ銭まで...(感動) 有難うございます。 今後も、お役に立てる記事を書いていきたく思います。 頂いたチップは、クリエイタ―同士のパワーアップの為の、潤滑油とさせていただきたく思います。