2025年 行ったライブの振り返り 思い出に残った曲、演出、懐古
2025年。
アイドルマスター20周年。
Aqours10周年、そしてフィナーレ。
Poppin'Party10周年。
Trysail10周年。
アニサマは20周年。
2015年からオタクイベントに通い始めた僕にとって総決算みたいな年でした。
全コンテンツ全部のイベントに行けたわけじゃないけど、行ったイベントの感想をまとめて今年の総括noteに残します。

①961 PRODUCTION presents『Re:FLAME』

2025年イベ初めは2月。
アイドルマスターのxRライブ。
961 PRODUCTION presents『Re:FLAME』。
2024年8月に京都で行われた公演の追加公演。
昼公演が『Re:FRAIN/DAWN』、夜公演が『Re:FLAME/DUSK』。
繰り返す夜明け/薄暮の再定義。
『Re:FRAIN/DAWN』は京都公演の追憶のような、
いいところ取りのセットリスト。
『Re:FLAME/DUSK』は961プロダクションの再定義のようなまさしくRe-Flameといった公演。
現在のキャラクター設定とは異なる、16年前にのみ存在した961プロダクション所属設定に基づき行われた本公演シリーズ。
最終公演の本編最後の曲は『Miracle Night』。
月が眠る不思議な夜
ねえ 秘密の場所待ち合わせて
さあ 出かけよう
星に綴る願い事はこの夜全部叶うよ
空も飛べるよ
アイドルマスターというゲームにおいて、プレイヤーは何度も周回して、選択肢を選びなおすことで担当アイドルをトップアイドルに育て上げる。
中には、育成に失敗してしまったルート、セーブデータごと上書きしてしまったルートがいくつもある。
消してしまった記憶。存在しなくなったはずの彼女たち。
そんな無数のデータがプレイヤーごとにある。
そして、この世界はそんな誰かが見た世界。
アイドルマスターとして正史の記録に残らなくても。
どこかのプロデューサーがこの3人を見初め、ユニットを結成した。
不思議な夜、秘密の場所で叶ったステージ。
確かな、願いの証。秘密の記録。あり得たかもしれない夢の世界。
はりぼてみたいな宇宙船だけど
どこまでもきっと連れていくよ
今が未来さ!
2024年3月のxRライブ『はんげつであえたら』は最後に『VOY@GER』を歌った。
限りない願いを抱いて木星も土星も超えていくまっすぐな光『VOY@GER』に対して、どこまでも心もとない『Miracle Night』の宇宙船。
この夜空に この夜空に 虹をかけて
物語が終わる前に ハリーアップ ハリーアップ ハリーアップ
君と踊りたいんだ 笑いたいんだ
夢じゃないんだよね
夢じゃないんだ 夢じゃないんだ! 夢じゃない!
このミラクルナイト!このミラクルナイト!このミラクルナイト!
君がいるんだ 君がいるんだ!夢じゃない!
このミラクルナイト!このミラクルナイト!このミラクルナイト!
繋いだこの手を離さない
このミラクルナイト このミラクルナイト
バカほど泣いた。
そこで踊る彼女たちはVRの仮想現実。
夢でしかない。
そして彼女たちが背負う設定は16年前こっきり失われた961プロダクション所属設定。
今回の特別の機会が終わればもう次はないかもしれない。
ゲームでもライブでも、今後新規に彼女たちのストーリーが紡がれる保証はない。
そんなハリボテみたいな宇宙船に、会場の2000人以上の観客が乗り込んで「夢じゃない」「この手を離さない」と叫びまくるエンディング。
アイドルマスターのxRシリーズが持つ、現実と架空の世界の揺らぎを凌駕する力。
全てを包括して会場全体を揺さぶる力。それを見た。
②TrySail 10周年出航ライブ “FlagShip” in 日本武道館

2025年3月。Trysailの10周年イヤーの船出。
Trysail初の武道館公演。
個人的な思い出として、初めて行ったコンテンツを背負ってない声優単体の現場が『雨宮天 ファーストライブ2016 ”Various SKY”』。
そのあと、『TrySail First Live Tour “The Age of Discovery”』で声優イベントのイロハを学んだとっても思い入れのあるユニット。
7年くらい降りてたけど、10周年の記念に武道館のお祝いに見に行った。
10周年メモリアルライブらしく、全シングルA面曲を披露。
あの頃聞いた曲、ライブに行こうと思ってアルバム聞いたけど結局行かなかった曲、コロナもあってライブ行くのやめたけど家で聞いてた曲。
久しぶりに来ても身体が振り付けを覚えてる。
10年経ったということは彼女たちも10年歳を重ねているわけで。
あの10代黒髪だった夏川が自分のキャラを見つけて金髪になって。もうすっかり金髪が定着してあの黒髪の芋っぽい夏川を覚えてる人なんていないけど。
そんな夏川の『パレイド』。
個人的には今でも『グレープフルーツムーン』の方が好きで聞いてるけど。
『フワリ、コロリ、カラン、コロン』の頃の方が好きだけど。
でも、『パレイド』がリリースされたときの。
金髪夏川の個性が見つかった時の。
一方体に抱いた「おめでとう。よかったね」の素直な気持ちは今も覚えてる。
先陣を切った雨宮天のイメージ色と世界観。
1stで舞浜アンフィを4days埋めるほど圧倒的な麻倉ももの打ち出す方向性。
そこに埋もれることなく、キチンと自分なりの黄色を掴んだ夏川椎菜の『パレイド』は感動的だった。
③765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2

3月はもう一つ。アイドルマスターのコンテンツライブ。
2017年に開催された第一段から8年の時を超えて開催された『THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!!2』。
実質ミリオン10thツアーAct-5と名高い公演。
全体の感想はこちら。
10年。MOIW2015こと765ASの10thライブが行われてから10年。
この10年間。
目に見えて765ASの動きが止まった時期もあった。
ミリオンライブ発の「765プロの未来はここにある!」宣言もあった。
でも、今の765プロがあるのはミリオンライブが、ミリシタが現行アプロゲームとして8年間走り続けてきたからだな、と確信を持てるライブだった。
ミリシタ当初の、ミリオンスターズをプッシュするあまりに新展開が制限された765AS。そんな時期も4年くらい続いた。
ミリシタ4周年以降、765もミリオンもごちゃ混ぜに楽曲を展開した結果勃発する、「ライブでオリメンが揃わない論争」。
ミリオンライブが念願のアニメ化、そこにきちんと765ASの姿があった2023年。
2017年以降忘れ去られていた、ASの天体シリーズ楽曲実装を叶えた2024年。
765ASを20周年記念ライブに送り出す決起公演として。
8年前は手を引いてもらう側だったミリオンスターズが、10年の積み重ねをもって765ASの背中を押し出す公演。
コンテンツの紆余曲折。キャストの積み重ねた年月。
全部の、色褪せない思い出を引き連れて前に進む765プロダクションの姿があった。
ひとりも 手放さない
ミリオンライブが繋ぎ続けた手が「アイドルマスター20周年」なんだな、と思った。
④283 Production LIVE Performance Uka,

2025年5月。
アイドルマスターシャイニーカラーズのxRライブ『Uka,』。
長文感想はここ。
アイドルマスターシリーズのxRライブとはまた空気の違う公演がシャイニーカラーズのxRライブの見どころだったと思う。
現実と虚構の境目のゆらぎを行ったり来たりするのが765ASが展開するxRシリーズだと思う。
『はんげつであえたら』は光と影、決して触れ合えない二人の逃避行を通して、実際に触れあうことはできないゲームの中のキャラクターを現実に下ろす試み。
『Re:FLAME』はもしもの世界、ゲームの分岐選択肢、コンテンツの岐路、その先の中でにあるステージに時空を超えて参加する。
どちらも、現実世界でアイドルの応援をしている自分の他に、叶わない遭遇への渇望が並走しているような感覚のxRライブだった。
では、『Uka,』は。
『Uka,』は演劇を見ているような。映画を見ているような。シナリオを読んでいるようなライブだった。
そこで行われるのは、ある種の予定調和だ。
全3公演を通して彼女たちは成長する。
成長には痛みが伴うこともある。その痛みも、躓きもシナリオの中のこと。
イルミネーションスターズの3人が3公演を通して、一人ずつ羽化していく。
『Shower of light』の幻想的な感想の中、リフターで上昇し、羽を得る。
「羽化って…何?」
「羽化は、羽化だよ?」
「羽化して、どこに行くの?」
「それは勿論…ここではないどこか」
最終公演となる第三公演『Imago3』。
羽化していない最後の一人となった風野灯織は、第一公演、第二公演を踏襲し『Shower of light』のリフターで上昇する。
観衆の目を一手に惹きつけ、オリックス劇場2000人の全観衆が見守る中、灯織は羽化に失敗する。
こんなに、失敗するとわかってる挑戦を、それでも成功してほしいと思いながら手に汗握って応援することもない。
『Shower of light』はコール曲ではない。
客席全員が黙って灯織の挑戦を見守る。こんな無言の一体感はライブでは初めての体験。
映画『BLUE GIANT』でピアニストの沢辺が真っ暗になるあのシーンと同じ。
展開が読めても願ってしまう、映画や演劇を見ている時の。
文字通り「固唾をのんで」と言った感じ。
映画と違うのは、これが目の前で行われているアイドルのライブだという錯覚の中にあるということ。
応援すれば届きそうな。ファンの声ひとつで持ち直しそうな。
そんな、現実と、創作の理想的な世界と、干渉できない創作の世界とを隔たりが溶ける空間だった。
765の展開するxRが幾重にも言い訳をした高度なごっこ遊びだとすると、シャイニーカラーズの打ち出すxRはシナリオ世界への没入。
触れ合えそうなほどの距離の揺らぎを楽しむ765に対して、触れることはできないということを楽しむのがシャイニーカラーズのxRライブだと感じた。
⑤Poppin'Party 10th Anniversary LIVE「ホシノコドウ」

Trysailに引き続き、5月に10周年の武道館ライブを行ったのはPoppin'Party。
個別感想記事はここ。
『バンドリ!』がこんなにデカくなるなんて思わなかった。
2015年、ブシロードが愛美とギターを絡めて何かしようとしているらしい。
世は大ラブライブ時代。
こんな中で新規コンテンツを旗揚げして。
果たしてミルキィほどのものにできるんだろうかこれは。
そう思った。
大橋彩香が出るらしい。
愛美の生ギターに合わせて大橋彩香が生ドラム演奏をするらしい。
コンテンツが閉じる前に1回くらい見に行くか。
でチケットが取れずに配信で見た1stが2016年。チケットはとれたけど都合で行けなくなった3rdが2017年。
アニメ1期に合わせて行われた2017年の4th武道館ライブがやっと現地で生演奏を浴びれた機会だった。
リリースしたアプリはスクフェスの後釜、デレステの後釜に収まり、プロセカ登場まで大覇権リズムゲームとして君臨。
こんなにデカくなるとは思わなかった。
デカくなる世界について行けずに降りちゃったけど、愛美の成長を一番実感できるのがバンドリ!だからずっと片目で追いかけてた。
10年走り抜けたコンテンツの真ん中で堂々と立つ愛美。格好良かった。
4th武道館でボロボロになってたあの20代の不安定な愛美はいなかった。
アイマスとバンドリの両輪をキチンと生かして進み続けた10年。
登山香澄が確立するほどに相対的に確立するジュリアの声。
ブシロードの社運を自社声優としてしっかり背負いこみ、プレッシャーに潰されそうになりながら、リハ終わりの深夜に病みながら走った愛美の10年間の集大成を見た。
セットリストは全曲5人で披露。5人全員が常にステージに立ち続けるというタフな構成。
幕間映像が醍醐味のブシロード系コンテンツライブとは思えない、気合の入りよう。
10年、長かったけどあっという間だったな。
愛美はまだ33歳。今が一番格好いい。
⑥蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 4th Live Dream

4th Live Dream ~Bloom, The Dream Believers~
5月末。
2023年の1stライブ、そして異次元フェスぶりに蓮ノ空を見てきた。
個別感想記事あり。
2023年に一年生だった子は二年生になっていて、二年生だった子は三年生になっていて、しかもシナリオ上は三年生はもう卒業していて。
ウィニングランと言えば聞こえがいい、これもまた現在ではない過去を追憶するDreamな公演。
蓮ノ空はモニター演出が凄かった。
でっかい、でっかいモニターに大きなビジョンを映していた。
発色も綺麗で各アイドルのイメージカラーがキチンと表現されていた。
刺さったのはDOLLCHESTRAの『バアドゲージ』。
鳥籠のモチーフと時計の針のモチーフを巧みに使ったこの楽曲。
旅立ちが近づく学び舎を、スクールアイドルとして過ごした鳥籠を飛び立つとき。
指で時計の針を止めてみても
籠の外の景色は動く 嫌だ
夕霧綴理を表す赤い針は、指で止めても、無常に、時を刻み続ける。
大人になるってことは
傷が増えることみたいだ
遠くなる 大切な時間も
思い出になる
回想するように、大切なものを取り戻すように戻ってみたり。
黄色い一年生、青い二年生、赤井三年生。
三人の歌声が重なり、三つの針は無情に進む。
それぞれの針の間にある「ひと学年」という隙間は等しく保たれたまま。
同じ盤の上、時計は三人に平等に同じ時を刻み続ける。
重なり続けることはできずとも、共にそれぞれに等しく与えられた時を刻む。
映像演出でここまで曲の世界を作り上げられる境地に来てるのか…と。
従来のラブライブ!にあったアニメMVを身体で表現する、のは当たり前のその次の世界を見たんだと思う。
⑦Aqours Finale LoveLive! ~永久stage~

忘れないで
忘れないよ!

2015年から活動し始めた声優ユニット「Aqours」。
『ラブライブ!』シリーズ第二弾として立ち上がった『ラブライブ!サンシャイン!!』の作中ユニットであり、アニメの枠を超えてTVにフェスに地元祭りにドームライブに、多岐にわたる活動を10年間続けてきた彼女たち。
最後のワンマンライブが2025年6月に行われた。
感想個別記事。
流石に感慨も一入だった。
2016年、アニメ放送当時。
みんなAqoursの話してた。
あの頃一緒にAqoursを追いかけた友達は、今回誰も来てくれなかったけど。
僕自身も、2018年の4th東京ドーム以来、足が遠のいちゃってたけど。コロナが無ければドームツアーくらいは参加したかったな。
Aqoursと一緒に時代を駆け抜けたかったな。
いや、駆け抜けたな。
そう思えるライブだった。
デレステ、スクフェス。
2次元アイドルコンテンツ二大巨頭の一つを支えた9人の雄姿。
10年前と変らないタフさ。10年前から進化した技術。
みんな10年分歳を取って、いろんな経験をして、人生を見つめた時に出した結論が「永久」としてフィナーレを飾ることだったんなら、受け入れるしかない。
ライブ中、残された時を刻み続けた砂時計。
ライブが終わった瞬間、空になった砂時計がひっくり返り、また新たな時を刻み続ける。
誰かが動かし続ける限り、永久に時を刻み続ける砂時計。
たとえ止まったとしても、ひっくり返せばまたすぐに時を刻みなおす砂時計。
思い出の砂を閉じ込めて永遠にする、驚きの方法だった。
砂浜に刻み込まれた「Aqours」の文字を砂時計に閉じ込めることで、思い出は形を変えながら永遠になる。
モチーフの使い方が上手すぎる。
ひとりひとりの願いが 輝いてるみたいな
海よ!
ここでまた会うんだ ここでまた会うんだ きっとねまた会おう
みんなみんな楽しいこと 探す旅の途中なんだ
たくさん冒険して 次に語りあえる時が
待ち遠しいよ!
はじまりと、さよならを、繰り返して。
一人でも行かなくちゃいけない、終わらない人生の旅へ。
⑧THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE ~NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!

「アイドル」
それは
女の子の永遠の憧れ
だがアイドルの頂点に立てるのは
ただ、1組…
そんなサバイバルな世界に
今9人の女の子と
1人のプロデューサーが
足を踏み入れる!

アイドルマスター765PRO ALLSTARS。
20年間の節目となる単独ライブが、2025年8月に開催された。
この世の全てがKアリーナにあった。
個別感想記事。
このライブのハイライトは何といっても、「お姫さまティアラ」。
最初のファンである、俺からのプレゼント。全イメージが少しずつアップ。
アケマスに触れて見たくて、既にサービス終了してるアケマスを遊びに行ったのが10年前。
ねぇ
最初に出逢った日
覚えてるかな?
あれから幾つ経っただろう
最初に出逢った日。それどころか出逢ってからの10年強、ずっと覚えてる。全部覚えてる。
我那覇響さんと最初に出会った日。
以後、十年以上の人生が変わったあの夏の日。
覚えてる。
アイドルマスターって、一人の女の子を選んで、大切に育てるギャルゲーだったなって実感した。
たった一人のお姫様と運命の出会いを果たして、最初のファンである俺が大切なお姫様をトップに育て上げるゲームだったわこれ。
ゲーム内アイテムの使い方が上手すぎる。
EDで使われた初代ED曲『まっすぐ』も最高だった。
765PRO ALLSTARSにとって20周年の区切りとして。
「NEVER END」として。
20年間で200人を超える弟、妹たちができた時代の先駆者として見せる背中が「憧れは終わらない!」だったの美しすぎる。
色々なことに一区切りをつけて、このライブを一つのTRUEエンドとして、これからも「憧れ」で居続けてくれる。そんな希望と決意を感じるライブ構成だった。
終わらない全てをもらった。
⑨Animelo Summer Live 2025 -ThanXX!- Day2

アニサマは今年で20周年。
8年ぶりに行ってきた。
参加したのはDay2。
感想個別記事。
2010年代前半をニコ厨として生き、2010年代後半を浅めの声優オタクとして生きた僕にとって走馬灯のようなライブ。
ミルキィ、スフィアの時代。
ラブライブ、アイドルマスターの時代。Trysailの時代。
バンドリの時代。
女性声優がユニットを組んで、歌って、踊って。
片手マイクの振り付けからヘッドセットを使った本格的なダンスになって。
フォーメーションダンスまでし始めて。
ついには全員楽器を演奏して女性声優生バンドライブがあたりまえになるまでの約15年間を凝縮したような出演者たち。
それぞれの振り付けの違いから年季を感じた。
それだけじゃない。
ひたすらニコニコ動画で流れてた曲。
『鳥の詩』『SKILL』『GONG』『正解はひとつ!じゃない!!』『Sparkling Daydream』『adrenaline!!!』
そしてカバーされ歌い継がれる数々の楽曲。
FLOW、Ave Mujica、そして森口博子が表現した「世代を超えカバーされるアニソン」。
アニサマは、ヒットチャートを賑わすアーティストが見られるわけではない。
YOASOBIは来ないし、米津玄師は来ない。Creepy Nutsも来ない。
でも、日本が世界に誇る「アニソン」は確かにここにあったと思う。
時代が変わっても歌い継がれる。
大御所が鬼籍に入ってもきっと変わらない。
元のアニメを知らなくても口ずさめる。
そんなアニソンを堪能できるライブが「アニサマ」なんだなぁ。って20周年の集大成を見て思った。
⑩THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 12thLIVE

2024年11月、出演者のコロナ感染により11thライブが延期になったミリオンライブ。
2025年10月に行われたのはアイドルマスターシリーズ初挑戦となる難波リング、「12th」を冠したライブ。
僕としては11thの主演アイドルとして告知されたロコ、七尾百合子の二人がW担当アイドルだったので複雑な気持ちで臨んだ12thライブ。
全編通して主演アイドルの色に染まった公演は新鮮で素晴らしかった。
特に印象に残ったのは、やはり主演の北上麗花の新ソロ曲『Irodori』。
ミリオンライブを触り始めて11年になるけど、当初からずっと、一番苦手なアイドルの一人がこの北上麗花。
ガサツで何考えてるか分かんないし、空気読めないし。
ミリシタになってからは多少丸くなったし、鋭い視点で本質を突くキャラが定着したけど。
最近はやたら「普通」って言葉を推してくるし。プロデューサーは困惑してばっかりだし。
第一印象の苦手さは11年間拭えてなかった。
そんな僕が、北上麗花のソロ曲で感涙した。
いや、もともと北上麗花の曲は好きだった。『FIND YOUR WIND!』も『piece of cake』もお気に入りプレイリストに入ってる。
でも、北上麗花のキャラクター性は掴めてなかったし、敬遠していた。
公演の副題『ありのままに。』
良くも悪くも自由奔放なアイドルに対して、うまい言い回しを考えたな、と。
北上麗花を形容するにいい言葉を見つけてきたな。物は言いようだな、と思ってた。
違った。
『ありのままに。』は北上麗花を形容した言葉じゃなかった。
北上麗花からのメッセージだった。
北上麗花はものすごく難しいことを、簡単に言ってたんだ。
普通でいること、ありのままでいること。
それを簡単にやってのけるのが北上麗花の才能で。
周りの人間が同じく自然体でいることを幸せに思う。
普通って名前の特別が
今、私を彩ってる
「あ、北上麗花ってこんな子だったんだ」ってなった。
やたら「普通」を強調する北上麗花だけど、ちゃんとわかってて言ってたんだ。
「普通」が特別だって。
ただ純粋なままでなんていられないっていうけれど
誰もがおんなじ色なんてつまらないだけだよ
純粋でいること、普通でいること、ありのままでいることは難しい。
そんなことわかったうえで北上麗花は「そのままでいいな、君らしくていいよ」って言ってたんだ。
I に 愛 注いであげなくちゃ
愛 は 哀になっちゃう
ありのままの自分を愛して、ありのままの相手を肯定して。
そうやって自分の色、相手の色が彩りになっていく。
そんなことを言っていたのはこの子は。
そんで「I」「愛」「哀」という同音異義語を初めて聞く観客に伝わるように歌い分ける平山笑美は何者なんだ。
すごすぎるだろ。詞への表情の付け方が。技術力が。
ともかく、11年越しにキャラと和解できることもあるんだな、って思えたライブだった。
⑪AIMI LIVE TOUR 2025“NEW WORLD”

2024年夏のライブツアー以来一年ぶり。
ニューアルバムを引っ提げての愛美のライブツアー『NEW WORLD』
引っ提げられた最新アルバム『A/CODE』は刺さらなかったけど惰性で行ったライブ。
去年のライブでオーバーチュア扱いだった『Noise in me』を満を持してお出しするにはいい構成だったと思うけど。それ以外は…。
愛美は「デスノート」でも読み返したんかなと思ったけどどちらかと言えば「20世紀少年」かもしれんと思った。
今回のアルバム作詞期間が先述のポピパ10周年ライブの前後だったから、そういう達成感とか、積み重ねて大人になった歌詞もあるかなと期待したんだけど、どちらかと言うと後退していた気がした。
愛美の作詞の持ち味って『アナグラハイウェイ』とか『LIGHTS』みたいなモヤモヤとか、自分の中にある何かとの葛藤が魅力だと思ってたから。
「新世界の神になります」「こんな世界は終わらせます」って言葉は折角の今までの深みのある歌詞の世界観を壊してしまってて残念ですらあった。
なんか、過去を全部捨てて、今進むとき!って思ったのかな?
なんか全体的に「旗掲げ立ち上がれ」「リセット」「歩みを止めんな」「散々な概念壊すぜ」「命を賭して」とか今までにない薄っぺらい上から目線の説教臭さだなって思っちゃった。
もっと、沈み切った底にいるリスナーの隣で、同じくらい沈むきった淀みの中で一緒に歌ってくれるのが愛美の作詞の魅力だと思ってた。
今回がそういうコンセプトだっただけなのか、今後こういうのが続くのか、愛美がネタ切れしたのか。
コンセプトライブをやってみたかっただけなのか、今の愛美の気持ちなのか。
わかんなかった。
個人的には覚め切ってたけど、アンコールの『不完全ドリーマー』は偶々色んな境遇が重なったあの日の心情にド刺さりした。
去年一昨年のツアーではこの歌詞こんなに分からなかった。
この一年間自分の身に降り注いだ色んな事、ここ3年くらいの色んな事が走馬灯のように駆け巡ってヤバかった。
今回の表題曲たちもいつか自分に刺さる日が来るかもしれない。
⑫THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2025

2025年12月。
アイドルマスターシリーズ20周年の集大成。
MOIW2025が開催。
集大成とはいうけど、このライブは泣かせるような演出は無し。ずっとアドレナリンが出まくるお祭りライブ。
でもこの10年間を振り返るのは丁度良かった。

アイマスにはまってからの11年間。
初めてライブに行った『THE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2015』から10年間。
色んな所で色んなアイマスを楽しんできたな。
そんな総決算ライブだった。
ラブライブシリーズが変化、卒業、旅立ちを謳う中、アイドルマスターはやはり、「これまでも、これからも」を謳って行ったな、と言う感想。
まとめ 総評
10周年を迎えたAqours、Poppin'Party、Trysail。
20周年を迎えたアイドルマスター、そしてアニサマ。
それぞれが大事にする「永遠」とか「不滅」の在り方を見た気もする。
区切りの迎え方、これからの未来への進み方。
作品ごと、ユニットごと、バンドや個人ごとにある「この先」「変化」の形を目の当たりにできた一年だったと思う。
ランキング付けとかしようと思ったけど、それぞれ評価ポイントが違うから一本軸で語れない。
でも、個人的には、ただのお祭り騒ぎだけじゃなくて、なにか一つ、メッセージ性が残るライブが好きだなって自覚できた振り返り記事だった。
