【本編要約】勇者が二人産まれたら #83〜#87

閲覧いただきありがとうございます。
みそすーぱーです。

本記事では、自作の小説「勇者が二人産まれたら(小説家になろう/カクヨム)」の#83〜#87を要約したあらすじを掲載いたします。

「このあらすじを読めば、次の話の本編から問題なく合流できる」という水準を目指して情報を詰め込みつつ、文字数を1/3以下に圧縮しています。

お時間をいただき本編をお読みいただくかをご判断いただくお試し版として、あるいは本編の復習としてご活用いただければ幸いです。

なんなら、あらすじだけでも話は追えるので、コチラだけお読みいただくのも歓迎します。

以降のあらすじも随時、以下のマガジンに追加していきますので、よろしければそちらもご確認ください。

温かいご感想は活力に、厳しいご意見は学びとさせていただきますので、忌憚なくお気軽にお寄せくださいますと幸いです。

以下、«»内の文字は、要約版の他エピソードへのリンクとなっています。


【#83 お姫様の自問】

 前任・ダヲジアの死が確認されていないと聞き«"行方不明か"(#80)»と問うスウォルに、ガガーニムは"遺体が見つかっておらず、行方不明者三人のうち一人がダヲジア"であり、住人にも伏せている理由を"忘敬者(ぼうけいしゃ)の仕業と噂される今、元老院までも…と判明し、対立が激化するのは望ましくない"と語った。

 "そんな重大な秘密を明かした理由"を問われ、"自分が殺していない証拠を提示できない以上、出来る形で誠意を見せるしかない。口外しないと二人を信用して"と答えるガガーニムに、リリニシアは続けてロガーメーポが現れた理由と、”自分たちのことを伝えていなかったのか”を尋ねる。

 ガガーニムはまず、"情報の漏洩を避ける為、招集を呼びかける際に具体的な内容は伏せる"元老院の習わしを明かし、推測だと前置きしながら、ロガーメーポの目的が"ガガーニムを非難したいだけ"と話した。

 国の頂点・元老院の幼稚な嫌がらせにスウォルは"ガキみたい"と呆れ、リリニシアは"スウォルに言われるようじゃおしまい"だと一刺し。
 その様子に"気の置けない間柄なのだ"と微笑むガガーニムに、リリニシアは視線を伏せた。

 "ロガーメーポにもそんな友がいれば"をガガーニムが目を細める一方、スウォルは刺された反撃とばかりにリリニシアの友人の少なさをからかうも、リリニシアは静かに考え込み、望んでいた反応は返さない。


 リリニシアは自らに問う。

 «王への不信(#37)»、«崖から落ちた際のスウォルの異形(#69)»…隠し事を重ねている。
 «"人から感じたことのないニオイ"の話(#80)» を遮ったのも、話が続きスウォル自身に異形が露見するのを避ける為。

 仲間との再会を心待ちにしていたにも関わらず、感づかれそうで…レピに限っては、会わせるのが怖い。

 気の置けない友人を名乗る資格があるのか。


 スウォルに呼びかけられ我に返ったリリニシアが"疲れが出た"と誤魔化すと、ガガーニムは"自分が居ては休まらない"と席を外すことを提案。

 申し訳なさから抵抗を示すスウォルだが、言葉に甘えようというリリニシアの提言を受け入れ、ガガーニムを見送った。

 二人残された洞窟で、リリニシアは再び思案に耽る。

 元老院加入に政治的な意図はあれど、腕が一流なのは確か。

 «"疲れが出た"がその場しのぎだと理解しているはず(#67)»──なのに話を合わせ退出した理由を、"ガガーニムの前では出来ない話"をさせたいのか、と推測。

 盗み聞きか、個質魔術で洞窟での出来事を察知できるのか。
 協力者がいるか、"自分には使えない"というのが嘘か。

 スウォルは再び、リリニシアの思考に割り込んだ。
 ”ガガーニム様の言う望ましい結果って、どんなんだろうな?

 一方ガガーニムは暗く深い夜の森で、"長時間若くなりすぎた"という本来の姿のクレンに、ロガーメーポの来訪を報告した。

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【#84 正常と異常】

 ロガーメーポが"ガガーニムを罵り去って行った"と聞いたクレンは"気に入らぬ"と鼻で笑う。

 続けてガガーニムは"何点か気にかかる"と語り、まず «スウォルの家名を聞き"昔馴染みの息子であり勇者だと言い当てたが、その昔馴染みの名をスウォルが知らなかった"(#82)» ことを説明。
 次に"こちらは目的に関わる"と、スウォルに対するロガーメーポの"何か"を語った。

 翌朝、シェリル、レピ、リエネ、ラツンジパは言葉を交わしながら、シャファルノールへ足を進めていた。

 雑談の中ラツンジパは、«レピが対立の生々しさを隠すため意図的に伏せていた"隷我者(れいがしゃ)"(#71)» を口に仕掛ける。
 首を捻るシェリルに、レピは話すことを決意。

 "原理主義、革新主義"は自身が便宜的に当てはめた言葉であり、隷我者は"革新主義者が原理主義者を罵る言葉"、"その逆が忘敬者(ぼうけいしゃ)"と説明。

 "それぞれの自称を説明に使えばいい"というリエネに、レピは"お互い自分たちが正常、相手が異常と考えている為、特別な自称が存在しない"と明かした。

 リエネは"正常、異常"という単語に、«自国ハリソノイアと、自ら異常者を名乗るユミーナ(#12)» を思い出す。

 シェリルに"仲良くするのは難しいか"と問われ、レピは肯定しながらラツンジパの祖母の言葉── «"対立をなくすには全員を殺す"(#64)» ──を、極端だが的外れではないと評価。

 落ち込むシェリルに"絶対に不可能だとも思っていない"と続けた。
 "まだ分からないから諦めない"、"自分たちの介入により変化が起こるかも"と変化の実例、ラツンジパに視線を向ける。

 揉め事を起こさないよう注意しながら歩き進め、日が暮れた頃、シャファルノールに足を到着した四人の前に、6、7歳ほどの少女が現れた。

"…来た、他所の人。…あれ?でも四人いる…。まぁいっか"。

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【#85 後発四人と、現れた少女】

 少女は"ニオイ"を根拠にシェリルとリエネが他国、レピとラツンジパがマキューロ人であることを言い当てる。
 少女はシェリルに顔を寄せ、"双子なのに、お姉さんからは変なニオイがしない"と呟いた。

 «スウォルとの関係(#77)» を示唆する少女に、リエネは人数に疑問を抱いていたことを理由に"事前に接触し、自分たちのことを聞いていたのか"と問うも、少女は無視してラツンジパに"お兄さんからもルヴィニケンプのニオイがする"と語り掛ける。

 三人に伏せていた «祖母の名(#67)» を明かされバツが悪そうにしながら"なぜ祖母を知っているのか"と問うラツンジパに、少女は"最後に会ったのは随分と昔"と答えると、続けて明かしていないにも関わらず、リエネを"ハリソノイアのお姉さん"と呼んだ。

 それを受けリエネは、やはり少女がスウォル、リリニシアと接触していることを確信。
 元老院級の実力を持つルヴィニケンプの例を挙げ、«"嘘をついていることは分かっても、事前に聞いていなければ人種の特定までは出来ない"(#63)» と語る。

 それに対しレピは"心が読めるなどの個質魔術"の可能性を補足し、"ニオイでルヴィニケンプと近い人間が特定できる時点で、少女が魔術師として自分より遥かに格上"と断言。

 何者かと問われた少女は、«"あの二人の反応の方が(#74)» «面白かった"(#76)» と語り、"クレン・メジャルカ"と名乗る。

 «70歳を超えている(#81)» という情報と噛み合わない外観について問われると、四人の目の前で、"40代半ば"の姿に"変身"してみせた。

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【#86 シャファルノールの"森"】

 恐る恐る"個質魔術か"と問うレピに、クレンはこともなげに頷いて «偽名のリリーではなく本名リリニシアを知っている(#76)» ことも明かし、"元老院以外にはリリーで通してる"と注意を促す。

 この場にいる理由を問われたクレンは、"誰のものか、どんな能力かは内緒"とした上で、"他者の個質魔術により、一行が来ることを把握して見に来た"と答え、見に来た動機については"見たかったからに決まってる。特に双子のお姉さん"と語った。

 "気は済んだ"と立ち去ろうとするクレンを引き留め、シェリルはニオイの話に関連付け、"スウォルに何かあったのか"と尋ねるも"自分で確かめろ"と切って捨て、"このまま歩けば自警団と接触する"と予告。
 曰く"使者団の話は周知してあるが、人数の差で悶着はあるかも"。

 続けて"自分との接触は伏せてほしい"と依頼した。
 その理由として"ガガちゃんに小言を言われたくない"とだけ残し、立ち去った。

 リエネとラツンジパはクレンを気味悪がり、レピも嗜めど否定はせず、シェリルはスウォルの安否に意識を向けながら先を進む。

 歩きながらラツンジパは"今も見られてるのでは"と辺りを見回すが、レピがそれを否定すると、リエネ、シェリルも続く。
 レピは張り詰めたシェリルの神経をほぐす目的も兼ね、説明を依頼した。

 "見てたなら四人いるのも知っていたはず"と余りに単純な答えにラツンジパが顔を赤らめる中、シェリルは"リリニシアが国家予算を使い込んだと聞いて、«使者にそんな権限があるのか(#62)» "を即座に指摘した例を挙げ、疲れているだけと慰める。

 笑顔を見せたシェリルにレピが安堵する横で、リエネは"クレンに小言が言えるガガちゃんとやらが気になる"と漏らした。

 ラツンジパの言う «"ガガなんとか"(#71)» その人であると確信しながら、"思っていたのと違った"とクレンの感想を口にすると、ラツンジパも"祖母のように排他的かと思っていた"と同意。

 加えてレピも驚きを示し、"国を離れている間に何が"と溢すと、シェリルは"クレンとは初対面か"と問う。
 レピとラツンジパが頷くと、"元老院だからと決め付けていただけで、元からああいう人なのでは"と、«"森"ではなく"木"を見た(#45)»。

 レピは «カロニアへの(#33)» «接し方(#34)» で «説教された時(#58)» を思い出しながら先入観の恐ろしさを再確認するも、元老院全体が想像より柔軟な可能性に期待を滲ませるリエネに、首を横に振る。

 «"少なくとも自分が旅に出た時は、強固な原理主義路線だった"(#46)» と語りつつも、離れている間に人員が入れ替わる"変化"があったことを認め、"今の元老院を知るところから始めるべき"と結論付けた。

 シェリルがレピに何かを質問しようとしたところで、先から男の声が聞こえてくる。 レピは質問を後回しにさせると、仲間を立ち止まらせ、まずは自らが接触すると宣言した。

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【#87 勇者一行の再会】

 仲間の合意を得てレピが声を掛けると、木々の向こうから現れた数人の男が一行に素性を問う。

 "自分とラツンジパがマキューロ人、女性二人がヤクノサニユ人"と偽りを交え説明するレピが、男たちに"他国人と共にいる理由"を尋ねられ «"旅の途中で知り合い、加わった"(#6)» と答えると、ラツンジパも続いて «"村を尋ねてきた一行に加わった"(#70)» と経緯を語った。

 ラツンジパの答えから、彼がヤクノサニユとの国境近くの村の若者──"忘敬者(ぼうけいしゃ)"である可能性を察し、男たちの表情は険しくなる。
 それを理解した上で、レピは"王命で訪れた使者"としてシェリルとリエネにも名乗らせ、"スウォル、リリーが来ていないか"と尋ねると、男たちは"仲間は三人と聞いている"と不審がる。

 ラツンジパは"村にスウォルたちが現れ、送り出した後にレピたちと出会った"と語ると、男たちの一人が"ジスタム卿に確認する"と行動を別った。

 そのやり取りの最中、リエネはシェリルが感情に飲まれていないことを確認し、その理由が"スウォルたちがいると、前もってクレンに聞いていたから"と推測、内心で感謝する。

 はぐれて以降、精神的に不安定なこと、«離反の可能性を考えずレピに説教した(#58)» のは"信頼を確かめあった"という結果で自らを安心させるためと結論付けた。

 レピも同様にクレンへの感謝を抱きつつ、背に汗を滴しながら男とラツンジパのやり取りを見守る中、男はラツンジパに"スウォルたちは見送り、三人に同行した理由"を尋ねた。

 ここまで嘘をついていないラツンジパだったが、«"リリニシアが名を偽ったことへの文句"(#60)» と"、«想像と違う、リエネというハリソノイア人への興味"(#70)» は明かせない。

 ラツンジパは"忘敬者にうんざりしていて、村を出たかった"と回答。

 驚く男たちに、祖母が"あんたたちと同じ"と強調した上で"まともな考え"を持っていると語ると、男たちがラツンジパを見る目は"異教徒"から"慧眼の若者"へと変化した。


 一方、ジスタム卿──ガガーニムの洞窟に辿り着いた男は、"仲間が現れたが、ラツンジパという男がいる"ことを報告。
 その名に引っ掛かる様子を見せつつ、ガガーニムは確認の為、洞窟に消えた。


 土の魔術で手首を拘束されながらガガーニムの指示を待つ四人の元に、スウォルとリリニシアが現れる。
 それぞれの無事に安堵しながら、12日ぶりの再会を果たした。

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【次回更新の予定】

#88の本編は8月1日19時に公開予定
変則スケジュールの為、要約あらすじは8月2日17時頃 以下の記事に追加予定

もし興味をお持ちいただけたようであれば#88から、あるいは気になったお話から本編にお進みいただければ幸いです。

【最後に宣伝とか】

この記事自体が本編の宣伝みたいなモノなんですが、改めて。

勇者が二人産まれたら(小説家になろう)

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