【本編要約】勇者が二人産まれたら #55~#60

閲覧いただきありがとうございます。
みそすーぱーです。

本記事では、自作の小説「勇者が二人産まれたら(小説家になろう/カクヨム)」の#55〜#60を要約したあらすじを掲載いたします。

「このあらすじを読めば、次の話の本編から問題なく合流できる」という水準を目指して情報を詰め込みつつ、文字数を1/3以下に圧縮しています。

お時間をいただき本編をお読みいただくかをご判断いただくお試し版として、あるいは本編の復習としてご活用いただければ幸いです。

なんなら、あらすじだけでも話は追えるので、コチラだけお読みいただくのも歓迎します。

いずれにせよ、まずは#1のあらすじから是非、お気軽にご一読ください。
各記事【次回へ】の項目にて、次のあらすじ記事へのリンクを掲載しております。

#61以降のあらすじも随時、以下のマガジンに追加していきますので、よろしければそちらもご確認ください。

温かいご感想は活力に、厳しいご意見は学びとさせていただきますので、忌憚なくお気軽にお寄せくださいますと幸いです。

以下、«»内の文字は、要約版の他エピソードへのリンクとなっています。


【#55 "特異性"の共通点】

 "スウォルとリリニシアが崖の下に落ちた"と聞いたレピはすぐに動こうとしたものの、"また倒れたら余計に遠退く"とシェリルに諭され回復を優先。
 リエネが確保した肉を焼く為、火の魔術を使用し、無事に発動させられたことに安堵した。

 巨大生物の死体が崩れたことを聞き、ボロガブザリの近縁種だと分かった理由を問われたレピは、"共通する特異性"に言及。
 スウォルが"盾に触れなかった"と証言したこと、他の魔物に比べ再生が遅かったことに次ぎ、"剣と盾が魔物接近の反応を示さなかったこと"を挙げ、二人を困惑させる。

 «"ボロガブザリの時は反応していた"と反論されるも、レピはその時、ボロガブザリだけではなく小さな魔物も現れたことを指摘(#28)≫ し、剣と盾は小さな魔物の方に反応していたと推測した。

 巨大生物に話を戻し、"魔力核を狙っていない"、"逃げようとする様子はなかった"ことを確認。

 改めて"核について"と"魔物同士で戦うか"は不明としつつ、ボロガブザリとの共通点を"①剣と盾に触れない"、"②再生が遅い"、"③死ぬまで逃げない"、④"死骸が崩れる"、そして恐らく"⑤剣と盾に感知されない"と結論付け、これらが"魔物と獣の雑種ではないか"と推測した。
 空気が沈む中リエネは"スウォルだったらこんな時"と、努めて明るく食事を促す。

 焼けた肉を口にしながらシェリルは、リリニシアの魔術の不発をレピにも報告。
 レピは集中力の欠如が原因と語り、自らもそれを欠いたことで魔術に失敗し二人を救えなかったことを詫び、落涙した。

 シェリルはレピの尽力に感謝しながら、先の戦いで剣が二回、いずれも僅かな時間ながら魔物を感知した際と同じ反応を示したことを報告。
 "感知以外にも反応する条件があるのか"と悩む二人に、リエネは呟いた。

 "スウォルが危機的な状況に陥った時、とか?"

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【#56 動き始めた三人と──】

 リエネが一度目を”スウォルが首を受け流したのと同じ頃”、二度目は”崖から落ちた時”であることから導き出した推測はシェリルを唸らせたものの、レピは «ハリソノイアでの戦いで骨折した際(#14)» に反応しなかったと否定。

 ”骨折程度ではダメなのでは”と食い下がるリエネの説を、”今回の一度目の時、スウォルは治療を受けていないのに反応が収まった”ことから退ける。
 ”改めて考えたら骨折がすぐに治るのはおかしい”とボヤきながら落ち込むリエネに、”自分にはない発想”と慰めた。

 スウォルの治癒が盾の影響であることを疑い、”剣にも妙な力があるのか”と訝しむシェリルは、リエネが口にした”結論は今回『も』分からない”に首を傾げる。
 前回、同じ結論に達したのは、«ヤクノサニユ王の不信を論じた時(#37)» 。
 シェリルには伏せている。

 口を滑らせたことに気付いたリエネが言葉を窮していると、レピはそれより更に前、王と謁見する前に出会った «”娘を探していると偽ったティサン人”のこと(#34)» を挙げてごまかし、シェリルを納得させた。

 動けるようになったレピは今後の動きとして、”川を越えて東の集落に向かう”と提案。
 スウォルとリリニシアを想い食い下がるシェリルに、”安全に下りられる場所を、近隣の住人に尋ねるべき”と諭す。

 リエネは異論がないとしながら、”集落が無事なのか”を尋ねるとレピは頷き、それを確認する意図もあると明かすと、シェリルは”生きている人を安心させるのも大事”とムリヤリ飲み込んだ。

 橋がない激流の越え方を問われ、レピが”土の魔術で川底を隆起させる”と答えると、二人は”結局レピの回復を待たねば動くに動けなかった”ことを実感し、無力感を漏らす。
 レピも”戦いで前線に立てない無力感を感じている”と語ると、リエネは”それぞれが出来ることの中からすべきことをするしかない”と話を纏め、三人は移動を開始した。

 それから遡ること半日、リリニシアは滝壺から少し離れた位置で、自らを抱き締めて立つ、人と思えぬ異様な姿のソレに尋ねる。
 ”貴方、スウォルなんですわよね…?”

 リリニシアの名を呟きながら、覆い被さるように倒れ込んだソレの体温が異常な高さであることに、リリニシアは気が付いた。
 同時に、巨大な岩の塊が二人に向けて落ちてくることにも。

 ソレは声を掛けても目を覚ます様子はない。
 ”自分がやらなければ二人とも死ぬ”と悟ったリリニシアは、火でも氷でも飛来してくる岩に対処できない為、未だ未習得の”風の魔術”を、決死の覚悟で叫んだ。

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【#57 崖から落ちた二人】

 リリニシアの絶叫は、劇的な効果を見せることはなかったが、巻き起こされた小さな風は岩の軌道を僅かに逸らし、二人の命を繋いだ。
 死を免れた安堵から涙するリリニシアだったが、すぐに”そんな場合ではない”と、スウォルの姿に戻っていたソレを押し退ける。

 先ほどまでの姿を形容しようと口に出し掛けた、自らのおぞましい言葉を否定する様に首を横に振り、強く目を瞑った落下中、ずっと抱き締められていたことを思い返す。
 どうやって助かったのか疑問が浮かんだが、スウォルの治療を優先しようとした時、その体に傷がないこと、先程より落ち着いたが、未だ体温が高いことに気が付いた。

 リリニシアが使う癒しの魔術は”傷を癒すが体力は戻らない”為、傷がない以上、今の自分に出来ることはないと分かっていても、スウォルの耐久・回復力なら、と使わずにはいられなかった。
 旅の中で自らがスウォルに掛けた、”ある言葉”を思い出し、必死に否定しながら。

 やがて集中力が切れたリリニシアは、”今、生きることを考えるべき”と切り替え周囲を見渡し、落下前と違って川を越えていることに気が付き、同時にレピが話していた”今後の方針”を思い出す。

 ”東に故郷、更に東に目的地があり、遠回りすれば崖を下りなくとも目的地に辿り着ける”。
 道中で合流できればよし、無理でも目的地で落ち合えるはずと、リリニシアは眠るスウォルを抱え、東に向けて歩み始めた。

  一方、シェリル、レピ、リエネが移動を開始してから丸2日後。
 一応、下りられる所はないか探しながら辿り着いた集落は既に破壊され無人だったが、死体や血痕など戦闘の痕跡が見られないことから、住人は事前に避難したと結論付けた。

 レピから最寄りの集落が崖の下の故郷と聞き、結局、自力で下りられる場所を探さなければならないことに、シェリルは肩を落とす。
 レピは”目的地を知る二人も東に向かうはず”と慰め、破壊されているとはいえ、距離が近いため比較的ヤクノサニユに近い生活様式を持っていた集落で一晩を明かす方針を定める。

 さっそく見張りを買って出て二人を寝かせようとするレピを、シェリルが遮った。

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【#58 シェリルの"信頼"】

 ほんの僅かでもスウォルとリリニシアの捜索を遅らせるような真似をすると思っておらず困惑するレピに、シェリルは必要なことだと強調する。
 レピを”仲間として”信頼していると言いながらシェリルは、カロニアについての話だと切り出し、”あのティサン人の”と応じるレピに対し、レピが «一度もカロニアを名で呼んでいない事実(#34)» を突きつけた。

 現状との関連が見えず、”二人を見つけてからでも”と諌めるリエネに、シェリルは”命を賭けて崖を下りなければならないかもしれない”と食い下がり、続けてレピを”仲間として”信頼しているが、”人として”は揺らいでいると告白。

 続けてカロニアの名を呼ばないのが、 «グラウムの言う”常識”と化したティサンとマキューロの対立(#44)» から来るのでは、と問いかけ、レピが離脱を選ぶ可能性を考えた上で”仲間としての信頼”から話すことを決めたと語った。

 対してレピは、グラウムの言葉を肯定しつつ、開拓を進め森が残っていないと聞くティサンを”革新主義の極致”と評し、”マキューロが自然への畏敬を失い、暴走した先の姿”と嫌悪を吐露。
 リエネはヤクノサニユで睨まれた立場として、複雑な表情を見せる。

 しかしシェリルは、”カロニアと呼ばないことと関係があるのか”と追求。
 グラウムの語った”森より木を見る”の真逆であること、使者としていずれティサンにも訪れることになることを指摘し、”ティサン人達を睨みながら和睦を訴えるのか”と問うと、レピは絶句した。

 ”ティサンという森より、個人という木を見て”と訴えるシェリルに、彼女の主張を認めつつ、レピは”自らを見つめ直す”と答えるに留めた。
 感謝を述べたシェリルが、レピに見張りを任せてリエネと共に寝場所を見つけた後、リエネは語り掛けた。

 ”随分と危なっかしい真似をしたな”

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【#59 選択の覚悟】

 ”本当にレピが抜けたらどうするつもりだったのか”とリエネに問われ、シェリルは答えに窮する。
 彼女の”仲間としての信頼”が本心であったこと、自身も同じ意見であることを強調しつつ、リエネは信頼”だけ”だと切って捨てた。

 困惑するシェリルに、”信頼できる相手に命を預けたい”という主張はもっともだとしながら、”レピの全てを知っている訳じゃない。レピに自分達より優先すべきものがあったら?”と追求され、シェリルは”考えていなかった”と肩を落とす。

 ティサンに入るまでにはしておかねばならなかった話であり、結果的にシェリルは正しい、としながらも、リエネは”正しいことが最善だとは限らない”と説き、”レピが離脱を選ぶ可能性を覚悟した上で貫くなら、ひとつの選択”と認めると、シェリルに目を合わせるよう促し、続けた。

 ”最善の為に正しさを捨てるか、正しさの為に最善を捨てるか。本当にすべきことを考えろ”。

 続けて”既にそれをしている”と、«ハリソノイアで討った魔物の首を、ユミーナの策の為に持ち帰った(#19)» こと、そしてそもそも”殺したくないのに魔王を討つ使命を負っている”ことをあげ、”最善の為に正しくないことを飲み込む体現者”だと諭す。

 消化が追い付かない様子のシェリルを解放し、寝息を立て始めたリエネの横で、シェリルは一人、考えた。

 ”違うんです、リエネさん。私…”。

 翌朝、いつの間にか眠りに落ちたシェリルは、レピとリエネに起こされ目を覚ました。
 食事を終え、下りられる場所を探しながら移動を開始して3日と少し経ち、崖の下にレピの故郷が見え始めた頃、リエネが比較的なだらかな崖を見つける。

 レピによる硬化の魔術を受け、まずはリエネ、次にシェリルが無事に、最後のレピは障害物にぶつかりながらも、とうとう崖を下りることに成功した。

 滝に戻ってスウォルとリリニシアを探すと言うシェリルを、レピは”生きているなら移動しているはず”と退け、リエネが”そこにいなければ”と最悪の可能性を覚悟しながら、三人はレピの故郷に向け、歩き始めた。

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【#60 魔術師の故郷】

 数時間ほど歩き村の入り口に差し掛かったシェリル、レピ、リエネ。
 代表してレピが、最初に出会った老婆に声を掛け、はぐれた仲間を探していることを伝えると、老婆は答えた。
 ”ヤクノサニユのかい?”

 食いつくシェリルに、老婆は淡々と、”一昨日、眠っていた小僧が目を覚まし、出立した”と語る。
 二人の無事を確認した三人は、情報を集めるべく、老婆に質問を続けた。

 曰く、”小僧は丸2日眠っていた”。
 詳細を聞こうとする三人のうち、レピがマキューロ人、シェリルとリエネが他国人であることを見抜いた老婆に、ハリソノイアの悪印象を鑑み、レピは”リエネもヤクノサニユ人”と偽ると、老婆は”ヤクノサニユ人四人と旅をしている理由”を追求する。

 下手な嘘で矛盾を生まない為、スウォルとリリニシアが先に何を話したか探ろうとするも老婆は許さず、レピはやむなく”ヤクノサニユ王の命を受けた使者”、マキューロ人のレピがそれに同行している理由を”別に旅をする中で出会い、助けられた”と事実を説明。
 老婆は三人を自宅に招き入れた。

 老婆の自宅で、彼女の孫にしてレピを”兄ちゃん”と呼ぶ幼い頃の友人、ラツンジパと出会う。
 老婆は対応をラツンジパに任せ奥に引っ込み、レピとラツンジパの会話の中、レピの年齢が24とリエネより上であったことが判明し、シェリルとリエネは改めて、”レピの全てを知っている訳ではない”ことを実感した。

 事前に”姫であるリリニシアが身分を偽った可能性”を考え、安易なことを口にしないよう口裏を合わせていた三人に、ラツンジパはシェリルとリエネの名前、そして使者団であることを言い当てる。
 聞き覚えがない”使者団”という表現も”リリニシアが口にした”と考えレピは頷き、そのまま話を進めた。

 老婆を”古い人間で、未だに余所者がどうとか言っている”と代わりに詫び、”そんな時代ではない”と溢しながら、ラツンジパは4日前の、二人との出会いを語り始める。

 崖崩れの轟音に巨大生物の出現を察した村人は逃げる準備をしていたが、半日が経過しても次の異変が見られない為、ラツンジパを含む若い男が数名、滝まで様子を見に行った時、意識のない少年を地面に寝かし、ゴロゴロと転がす少女と出会った。

 少女は助けを求めながら”仲間とはぐれた、旅のヤクノサニユ人”を名乗り、巨大生物に襲われ、少年と二人で崖崩れに巻き込まれたことを明かし、レピの名を口にする。
 その名を知るラツンジパに何者かを問われ、少女は使者団の一人、”リリー”と名乗った。

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【次回へ】

#61以降の要約あらすじは↓

もし興味をお持ちいただけたようであれば#61から、あるいは気になったお話から本編にお進みいただければ幸いです。

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【最後に宣伝とか】

この記事自体が本編の宣伝みたいなモノなんですが、改めて。

勇者が二人産まれたら(小説家になろう)

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