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温故知新(131)モーセ 三ツ子塚古墳群 渡海神社 鯉喰神社遺跡 シナイ山 猿田彦命 須佐之男命(賀茂建角身命 綿津見大神 孝霊天皇) 手速比咩神社 大剣神社 忌部神社 アルテミス神殿

ヒスイ海岸 神崎神社 静之窟 杵築神社 造山古墳 天王山古墳群 音羽古墳群 岡山神社 蓬莱山普光寺 三川山蔵王大権現社 フェロー諸島 伝説の森公園(モーゼパーク) 浦嶋神社(宇良神社) ローマ 丹生都比売神社 光明真言 モーセの十戒 天照皇大神社 白鬚神社 御嶽山大和本宮 吉備内親王墓 三石不動尊 気多大社 雨の宮古墳群 ハドソン湾 出雲大神宮 出雲大神宮 大虫神社 サギノー湾 アクスム デーノタメ遺跡 ジェッダ ロータル遺跡 播州清水寺 劒神社 倭大國魂神社 古代都市セリヌス ペトラ・トゥ・ロミウ アテネ セラビット・エル・ハディム 古代ティラ遺跡 ブラウロン遺跡 スケリッグ・マイケル クサール・ヌアイラ アルメンドレスのクロムレック モンテモール・オ・ノヴォ

モーセと須佐之男命、猿田彦命
 モーセは、紅海(葦の海)を割って渡ったとされ、須佐之男命は、「海原(うなばら)」を治める神で、綿津見大神(わたつみのおおかみ)でもあると推定されます。千葉県銚子市にある渡海神社(とかいじんじゃ)は、綿津見大神と猿田彦大神を祀っています。

 渡海神社(銚子市)とモーセが「十戒」を授かったシナイ山(ムーサー山、Mousa mountain)を結ぶラインは、天鳥船命(孝霊天皇と推定)、大己貴命(孝元天皇と推定)、少彦名命を祀る神崎神社(千葉県香取郡神崎町)や玉前神社やアルテミス神殿とつながるヒスイ海岸(新潟県糸魚川市)の近くを通ります(図1、2)。モーセと須佐之男命(賀茂建角身命、綿津見大神、孝霊天皇と推定)や猿田彦命は、関係付けられていると推定されます。

図1 渡海神社(銚子市)とシナイ山(Mousa mountain)を結ぶラインとヒスイ海岸
図2 図1のラインと神崎神社、ヒスイ海岸

 シナイ山(Mousa mountain)と孝霊天皇(須佐之男命と推定)の陵墓と推定される鯉喰神社(岡山県倉敷市)を結ぶラインは静之窟(島根県大田市)や大国主命や伊弉冉尊を祀る杵築神社(広島県庄原市)の近くを通り(図3)、五百城入彦皇子の陵墓と推定される造山古墳(岡山市北区)を通ります(図3、4)。このラインは、モーセと孝霊天皇が関係付けられていると推定されることと整合します。

図3 シナイ山と鯉喰神社を結ぶラインと静之窟、杵築神社
図4 図3のラインと造山古墳

音羽古墳群と鯉喰神社遺跡 
 神皇産霊尊の墓があると推定される音羽古墳群の近くにある音羽古墳公園と孝霊天皇(須佐之男命と推定)の陵墓と推定される鯉喰神社遺跡(岡山県倉敷市)を結ぶラインの近くに、蓬莱山 普光寺(兵庫県加西市)があります(図5)。このラインは、瓊瓊杵尊と丹生都比売命の陵墓があると推定される天王山古墳群フェロー諸島を結ぶラインとほぼ直角に交差し、後者のラインの近くには、三川山 蔵王大権現社(兵庫県美方郡香美町)があります(図5)。また、鯉喰神社遺跡と天王山古墳群を結ぶラインの近くには、倭迹々日百襲姫命を祀る岡山神社(岡山市北区)があります(図5)。これらのラインは、神皇産霊尊と孝霊天皇、倭迹々日百襲姫命、瓊瓊杵尊、丹生都比売命の関係を示していると推定されます。

図5 天王山古墳群、音羽古墳公園、鯉喰神社を結ぶ三角形のラインと蓬莱山 普光寺、岡山神社、天王山古墳群とフェロー諸島を結ぶラインと三川山 蔵王大権現社

三ツ子塚古墳群と鯉喰神社遺跡 
 石川県羽咋郡宝達志水町(能登)には、伝説の森公園(モーゼパーク)があります。昭和初期に山根キク(日本の考古学、歴史学の女性ジャーナリスト、社会活動家、政治家)という人物が『竹内文書』を根拠に、宝達山のふもとにある三ツ子塚古墳群を「モーセの墓」と主張しました。これに基づいて、古墳群の周辺は伝説の森公園(モーゼパーク)として整備されました。

 伝説の森公園(モーゼパーク)と鯉喰神社遺跡を結ぶラインの近くには、京都府与謝郡伊根町にある孝元天皇を祀っていると推定される浦嶋神社(宇良神社)があり、このラインは、音羽古墳公園とローマを結ぶラインとほぼ直角に交差します(図6)。これらのラインから、三ツ子塚古墳群は、モーセと関係があると推定されます。

図6 音羽古墳公園、伝説の森公園(モーゼパーク)、鯉喰神社を結ぶ三角形のラインと浦嶋神社(宇良神社)、蓬莱山 普光寺、音羽古墳公園とローマを結ぶライン

「モーセの十戒」と光明真言
 伝説の森公園(モーゼパーク)と、鯉喰神社遺跡を結ぶラインは、丹生都比売神社(和歌山県伊都郡かつらぎ町)とローマを結ぶラインとほぼ直角に交差します(図7)。

図7 丹生都比売神社、伝説の森公園(モーゼパーク)、鯉喰神社を結ぶ三角形のライン
丹生都比売神社とローマを結ぶライン

 丹生都比売神社には、過去の一切十悪五逆四重諸罪や一切の罪障を除滅してくれるとされる光明真言が梵字で「丸に十字」の形に刻まれた石碑(光明真言曼荼羅碑)があります。伝説の森公園(モーゼパーク)と丹生都比売神社を結ぶラインの近くには、和珥氏と関係があると推定される天照皇大神社(石川県加賀市山中温泉真砂町)、猿田彦命を祀る白鬚神社(滋賀県高島市)、御嶽山大和本宮(奈良市大渕町)、吉備内親王墓(奈良県生駒郡平群町)、三石不動尊(和歌山県橋本市)があり、白鬚神社の近くには、音羽古墳群があります(図8)。「モーセの十戒」と光明真言は関係があるかもしれません。

図8 伝説の森公園(モーゼパーク)と丹生都比売神社を結ぶラインと天照皇大神社(石川県加賀市山中温泉真砂町)、白鬚神社(滋賀県高島市)、音羽古墳公園、御嶽山大和本宮、吉備内親王墓、三石不動尊

 丹生都比売神社とハドソン湾を結ぶラインの近くに音羽古墳公園、伝説の森公園(モーゼパーク)、能登国一宮 気多大社(石川県羽咋市)、和珥氏と関係があると推定される雨の宮古墳群があります(図9)。

図9 丹生都比売神社とハドソン湾を結ぶラインと音羽古墳公園、伝説の森公園(モーゼパーク)、気多大社、雨の宮古墳群

モーセと丹生氏、サギノー湾
 12,800年前の彗星の破片の一つによって形成されたともいわれるサギノー湾と、大国主命(孝元天皇と推定)と三穂津姫命を祀る丹波国一宮 出雲大神宮(京都府亀岡市)を結ぶラインの近くに伝説の森公園(モーゼパーク)や継体天皇と関係があると推定される大虫神社(福井県越前市)があります(図10)。モーセは、丹生氏とも関係付けられていると推定され、図9のレイラインと整合します。

図10 サギノー湾と出雲大神宮を結ぶラインと伝説の森公園(モーゼパーク)、大虫神社

三ツ子塚古墳群と手速比咩神社、ローマ
 宝達山の頂上には、手速比咩神社 上社(石川県羽咋郡宝達志水町)があり、西麓には手速比咩神社 下社があります(図11)。祭神の手速比咩神は、またの名を奴奈宜波比売命、あるいは沼河比売神と称し、大己貴命(大国主命)の妻で、建御名方命の母神であるとされています。江戸時代には、手速比咩神社(下社)と宝達明神(上社)を区別し、宝達明神の祭神を大国主命(孝元天皇と推定)としていたようです。

 ローマと手速比咩神社 上社を結ぶラインの近くに伝説の森公園(モーゼパーク)があり、手速比咩神社 上社とアクスム(エチオピア)を結ぶラインの近くに手速比咩神社 下社があります(図11)。アクスムには、『旧約聖書』に登場するシバの女王の神殿跡といわれる遺跡があります。

図11 ローマと手速比咩神社 上社を結ぶラインと伝説の森公園(モーゼパーク)、手速比咩神社 上社とアクスム(エチオピア)を結ぶラインと手速比咩神社 下社

三ツ子塚古墳群とデーノタメ遺跡、ジェッダ
 図8の天照皇大神社(山中温泉真砂町)は、猿田彦命と関係があると推定されるデーノタメ遺跡とレイラインでつながっていますが、ジェッダとデーノタメ遺跡を結ぶラインの近くに伝説の森公園(モーゼパーク)があり、デーノタメ遺跡とミノア文明と関係があると推定されるロータル遺跡にあるロータル博物館を結ぶラインの近くに天照皇大神社(山中温泉真砂町)があります(図12)。図1、8、12のラインから、モーセは猿田彦命と関係があると推定されます。

図12 ジェッダとデーノタメ遺跡を結ぶラインと伝説の森公園(モーゼパーク)、デーノタメ遺跡とロータル博物館を結ぶラインと天照皇大神社(山中温泉真砂町)

 京都御所や神武天皇社などとレイラインでつながるジェッダには、下記のようにアダムとイヴの伝説があります。

かなり古くから「ジェッダはアダム(Adam)とイヴ(Eve)が天国を追われた後、イヴはジェッダに住み、時々メッカ(Makkah)やミナ(Mina)に居たアダムを訪ねた。イヴは死んだ後、ジェッダに埋葬された。イヴに因んでこの場所にはアラビア語でおばあさんを示すジャッダ(Jadda)と云う名が付けられ、それが訛ってジェッダと云う名が付いた」との伝説は知られていた。

出典:JCCME 悠久な東西交易の中継港ジェッタ

 エチオピアでは紀元前10世紀、イスラエルのソロモン王とイエメンのシバの女王の間に生まれたメネリク1世がエチオピアに渡る際に、十戒を刻んだ石版を納めた契約の箱(アーク、聖櫃)をソロモン王から授かり、アクスムへと持ち帰ったと伝えられています。伝承によれば、この契約の箱(アーク)は剣山に隠されたといわれています。

三ツ子塚古墳群と大剣神社、忌部神社
 伝説の森公園(モーゼパーク)と、御塔石(おとうせき、冠岩)を御神体とする大剣神社(徳島県三好市東祖谷菅生)を結ぶラインは、御嶽山 播州清水寺(兵庫県加東市)や忌部神社(徳島県吉野川市)の近くを通り、このラインは、丹生都比売神社と、孝元天皇(大国主命と推定)の陵墓と推定される備前車塚古墳とレイラインでつながっているアルテミス神殿を結ぶラインとほぼ直角に交差します(図13)。

図13 丹生都比売神社、伝説の森公園(モーゼパーク)、大剣神社を結ぶ三角形のラインと御嶽山 播州清水寺、忌部神社(徳島県吉野川市)、丹生都比売神社とアルテミス神殿を結ぶライン

 大剣神社の近くにある劔神社(徳島県三好市)は、大山祗命を祀り、かつては大劔権現と称されていました。劔神社とフェロー諸島を結ぶラインは、倭大国魂神社(徳島県美馬市)の近くを通ります(図14)。

図14 劔神社とフェロー諸島を結ぶラインと倭大國魂神社、大剣神社

セラビット・エル・ハディムとシナイ山、古代都市セリヌス
 最近、下記のように、エジプトのシナイ半島南西部に位置する遺跡(セラビット・エル・ハディム)で、モーセの実在を示す遺物(3800年前の原シナイ文字の碑文)が見つかったかもしれないというニュースがありました。セラビット・エル・ハディム(Serabit el-Khadim)は、古代エジプトのトルコ石(ターコイズ)鉱山跡地で、ここが「真のシナイ山(ホレブ山)」である可能性があると主張されることもあるようです。

 アトランティスの都市だったと推定されるアテネとシナイ山(ムーサー山、Mousa mountain)を結ぶラインの近くにアトランティスがあったともいわれるサントリーニ島の古代ティラ遺跡やセラビット・エル・ハディム(Serabit el-Khadim)があります(図15)。アナトリア半島の古代都市セリヌスとシナイ山(Mousa mountain)を結ぶラインの近くには、ギリシャ神話のアフロディーテが誕生した場所といわれるキプロス島のペトラ・トゥ・ロミウ(Petra tou Romiou)があります(図15)。キプロスの水瓶は、箸墓古墳の形と似ています。古代都市セリヌスやシナイ山とつながっているアテネは、聖ミカエルの山とつながっています

図15 古代都市セリヌス(Selinus Ancient City)とシナイ山(Mousa mountain)を結ぶラインとペトラ・トゥ・ロミウ、シナイ山とアテネを結ぶラインとセラビット・エル・ハディム(Serabit el-Khadim)、古代ティラ遺跡、アテネとセリヌスを結ぶラインとブラウロン遺跡(Archaeological Site of Vravron)

 古代都市セリヌスがシナイ山とつながっていることは、古代都市セリヌスの王族と関係がある墓ではないかと推定される音羽古墳群と、「モーゼの墓」といわれる三ツ子塚古墳群(石川県羽咋郡宝達志水町)のある「伝説の森公園(モーゼパーク)」がレイラインでつながっていることと整合します。

モーセとヘラクレスの柱
 北アフリカのカルタゴに近いタマル・ハットで続旧石器時代の遺跡を発掘した研究者が、紀元前18,000年前にバーバリーシープの群れが飼育されていたことを示す説得力のある事例を提示しています1)。チャタル・ヒュユクで牛や羊の骨が見つかっているのは、動物の家畜化が始まった証拠と考えられています。『旧約聖書』の「出エジプト記」によると、紀元前1,445年頃、モーセは、「アトランティス」と関係があると推定されるジブラルタル海峡モロッコ側のヘラクレスの柱(ジュベル・ミュザ(Jebel Musa))で羊を飼っていたようです。孝元天皇の名前と関係があると推定される地中海沿岸に分布するヨーロッパアナウサギ(クニークルス)は、紀元前1,000年にフェニキア人が飼育繁殖し家畜化されたとされています。

 「羊」は、「死からの再生」「子孫繁栄」につながるともされ、後漢時代(1~2世紀)の墓にしばしば羊の頭の浮彫が飾られたようです(写真1)。これは、羌族や丹生氏で宇遅比命(孝元天皇と推定)の後裔の宇胡閉と推定される多胡羊太夫の名前とも関係があると思われます。

写真1 画像石 羊の頭部 (後漢時代・1~2世紀)出典:東京国立博物館

 下記のブログによると、年代測定によって、ポルトガルとスペインの巨石の箱型墓が、エーゲ海のそれに先行していることがわかってきたそうです。

 「アトラティス」と関係があると推定されるアルメンドレスのクロムレックの近くにある神のヨハネスの生まれたモンテモール・オ・ノヴォ(図16)の聖地にある岩石には、雄牛の首が刻まれているようです。歴史学者のディズニーは、これは、巨石文化と雄牛信仰の結びつきを示しており、雄牛信仰の地中海世界での広がりに関連していると指摘しているようです。若い頃のヨハネスも羊飼いをしていたといわれます。

図16 スケリッグ・マイケルとクサール・ヌアイラを結ぶラインとアルメンドレスのクロムレック、モンテモール・オ・ノヴォ

 モーセは、しばしば角のある姿で描かれますが、須佐之男命(賀茂建角身命、牛頭天王、孝霊天皇と推定)も「角」と関係付けられています。また、日本の天神信仰では牛信仰がみられます。

 牛や山羊や羊や鹿などの角は「豊穣=富と子孫繁栄の象徴」であり、(ギョベクリ・テペの遺跡などから推測されるに、おそらく紀元前1万年の)太古より、ユーラシア大陸の各地に、豊穣神たる「角を生やした(主に牛の)神、有角神」への信仰があり、儀式の際に角の被り物をするなど、カーランを「角のある」と解釈することは、むしろ正統な発想である。異形なる角は、善(神)であれ悪(悪魔)であれ、人を超えた神聖な存在、権威ある者、であることを示す表現方法なのである。

出典:wikipedia「モーセ

文献
1)メアリー・セットガスト 山本貴光・吉川浩満(訳) 2018 「先史学者プラトン」 朝日出版社