【Wise完結編】結論、泣き寝入り。Wiseのメキシコ46万不正出金、最終回答が来た。
続報⑤から間が空きました。Wiseから「最終回答」のさらに最終回答が届いたので、この件はここで区切ります。
これまでの経緯(おさらい)
メキシコシティのATMで600MXN(約5,000円)を引き出したつもりが、Wiseデビットカードから約46万円が引き落とされた
Wiseに申し立て → Mastercardのチャージバック調査 → BBVA(ATM側)に照会 → 2026年1月にWiseから「最終回答(Final Response)」=返金不可
BBVAに連絡したらwiseカードの問題と返された
英国の金融オンブズマン(FOS)に申し立て → 日本の資金決済業協会にも相談
8月のやり取り(時系列)
4月のやりとり以降その後Wiseからまったく連絡がないので、こちらから催促しました。そこからの3通です。
8月25日:催促への返事 「結果の報告が遅れて申し訳ない」と謝罪しつつ、逆に「FOSから最新のメールは届いていないか」と聞かれる。社内の進捗確認が終わっていないので、もう少し待ってほしいと。

こちらからは、FOSの結論(Wise Japanは管轄外で調査できない)をそのまま伝えました。
8月29日:「FOSから直接連絡させてくれ」 返ってきたのは「FOSに問い合わせて、FOSからWiseへ直接連絡が入るよう手続きしてほしい」という依頼。管轄外だと言っているFOSに、Wiseへ連絡するよう頼めという話です。

とはいえ動くしかないので、「では、Wise Japanのどの部署の誰宛てに連絡してもらえばいいのか」と聞き返しました。
8月31日:正式クローズ 担当部署と連絡先を聞いただけのつもりが、返ってきたのは正式な終了通知でした。

最終回答の中身
要点は2つです。
1. FOSは管轄外 私のWiseカードは日本法人(ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社)が発行しているため、英国FCAの規則(DISP 2.6)上、FOSの調査対象は英国内の事業体に限られる。よって「地域管轄外(Out of territorial jurisdiction)」で調査できない、という正式判断。
つまり前回の「FOSからWiseに連絡してもらってください」という案内は、そもそも成立しない手続きでした。Wise側もこの点は謝罪しています。「FOS向けの社内窓口は存在しない」とのこと。
2. Wiseはこれ以上動かない 2026年1月の最終回答どおり、WiseおよびMastercardを通じた調査・確認手順はすべて完了済み。再調査も判断の変更も行わない。
以上。ここで完全に手が尽きました。
なぜ詰んだのか
振り返ると、構造的に救済経路がなかったと思っています。
カード会社の調査は「ATM側の記録」が正。ATMが「46万円分を出金した」と記録していれば、利用者がいくら「受け取っていない」と言っても覆らない
Wiseは英国企業に見えて、日本ユーザーの契約先は日本法人。だから英国の強い消費者保護(FOS)は使えない
日本の資金決済業協会は苦情窓口であって裁定機関ではない。Wiseが免責条項を主張すれば終わる
「グローバルなサービスを、海外で、現地銀行のATMで使う」という三重の越境が、責任の所在をどこにも落とさない仕組みになっていました。
今後どうするか(自分の対策)
Wiseをやめるつもりはありません。送金・両替コストの安さは変わらず魅力です。ただし、トラブル時に守られない前提で、カードの使い方をかなり限定的にします。
そもそも口座にお金を入れておかない。 今回の根本的な失敗は、海外送金用にまとまった額を口座に置いていたこと。残高がなければ、どんな不正出金も残高以上には引けない
Wiseカードを使う場面は「そのリスクを飲める場面」だけに絞る。 大きい金額はクレジットカード決済へ
出金直後にアプリで金額を確認し、明細は必ず紙で残す。 ズレがあればその場で証拠を固める
要は「Wiseは便利な財布だが、保険はついていない」と割り切ること。これが46万円で買った教訓です。
追試のお知らせ
2026年11月にまたメキシコに行きます。謎を解明するために、再度同じATMで、同じ600ペソを、もう一度引き出してみるつもりです。ただし今回は口座残高を3万円程度にして。
再現するのか、しないのか。。。。。
最後に
海外では「まさか」が普通に起こる。今回それを身をもって知りました。
当たり前だと思っていることが、その通りにならない。600ペソを引き出したら600ペソ分引かれる、というだけのことが成立しない。そして国を跨いだ瞬間、責任は押し付け合いになって、最後まで誰も取らない。
海外サービスは便利です。ただ、何かあったときにかかる労力と、使うことで得られるメリットのバランスは、事前に考えておくべきでした。改めてリスク管理というものを学び直した一件です。正直労力を考えると割が合わないです。
続報①からここまで、多くの方に読んでいただきました。これを読んだ方が、同じことにならないための参考に少しでもしてもらえれば、と思います。
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