【続報⑤・全記録】メキシコ46万円問題|おいおいイギリスFOSもダメかよ。ほぼ詰みました。5つの窓口に申立てて全部閉じた8ヶ月の全時系列
600ペソ(約5,000円)の引き出しに対し、459,400円が引き落とされた。発生から約8ヶ月。Wise、Mastercard、日本資金決済業協会、BBVA、英国FOS——5つの窓口すべてに申立てた。結果は、否認・却下・管轄外・要件未充足。打てる手は、ほぼ尽きた。
この記事は、まず直近の動き(英国FOSとのやりとり3通)を実物と日本語訳で紹介し、そのあとで①〜④を含む全時系列を整理した記録です。評価や主観は加えず、事実・日付・各機関の回答のみを並べます。

第1部:英国FOSは、結局なんと言ったか(直近3通)
前回④のあと、英国FOS(金融オンブズマン)への申立てが動いた。だが、立ち上がりから却下まで、わずか5週間だった。実物と日本語訳で順に並べる。
◾️ ① 2026/4/23|英国FOS:受理通知(担当 Zainab Atif)
申立てが受理され、「Wiseにも情報照会した。独立・公正に判断する」という前向きな立ち上がり。担当調査官が割り当てられたら連絡する、とのことだった。

【日本語訳】
Our ref:PNX-5956795-B9H7
◾️ ② 2026/5/29|Wise(日本):保留の連絡
英国FOSが動いている間、日本側のWiseから届いた近況。謝意と気遣いはあるが、中身は「確認中」のみ。=Wiseの窓口は、形式上はまだ閉じていない(動いていないだけ)。原文は日本語なので、そのまま掲載する。

【原文ママ】
日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。 Wiseの担当でございます。
◾️ ③ 2026/6/1|英国FOS:却下(担当調査官 Abdul Momin)
ここで急転する。「この苦情は扱えない」。ただし、その理由は返金できるかどうかではなく——管轄だった。
おいおい、イギリスもダメかよ。BBVAでもMastercardでもなく、英国の金融オンブズマンの口から出たのは「これは日本の管轄だ」だった。

【日本語訳】
Our ref:PNX-5956795-B9H7
そして2026年6月15日。私は日本国内でのカード発行と口座のため英国FOSは事実上クローズした。
立ち上がり(4/23)→ 日本Wiseは保留のまま(5/29)
→ 英国が管轄外で降りる(6/1)。この5週間で、英国というルートは閉じた。
第2部:全時系列 ― 8ヶ月、5つの窓口に何が起きたか
申立て結果サマリ(2026年6月15日時点)
■ Wise/Wise Japan
申立て:チャージバック・正式苦情
結果:否認・クローズ
■ Mastercard
申立て:異議申立て・Pre-Compliance
結果:却下(理由開示なし)・再申請不能
■ 日本資金決済業協会
申立て:苦情処理
結果:回答書は取得・返金は否認
■ BBVA Mexico(UNE)
申立て:ATMログ確認・返金可否
結果:「カード発行銀行の問題」・ログ非開示
■ 英国FOS(金融オンブズマン)
申立て:審査
結果:管轄外として却下・クローズ
■ CONDUSEF(メキシコ)
申立て:消費者保護機関
結果:外国人・非口座保有者で申立て要件未充足
打てる手として残っているのは、弁護士会の仲裁センター(金融ADR)と少額訴訟の2つのみ。ただし、いずれも争点は同じ一点に戻ります——「ATMは現金を出したのか」。その証拠を握るBBVAが、6/15時点でログを開示していません。
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事案の概要
・発生日:2025年10月1日
・場所:メキシコシティ/BBVAのATM
・引き出し:600メキシコペソ(約5,000円)
・Wise口座からの引き落とし:459,400円
└ 内訳:両替相当額 277,200円 + BBVAのATM手数料 182,200円
└ Wise自身の手数料7,515円を加えた総額は 466,915円
・ATMの状況:手数料の事前画面表示なし/レシートの発行なし
【参照番号】 ・Wise苦情番号:20711658
・ARN(取引参照番号):15422025275001503071350
・BBVA UNE案件番号:8220001038037
・英国FOS参照番号:PNX-5956795-B9H7
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全時系列
▼2025/10/1|BBVA ATM 600ペソ引き出し
→ 459,400円引き落とし。レシート・手数料表示なし。
▼2025/10〜|Wise サポートに連絡。Wiseは当初「引き出そうとした全額を受け取った場合、現金未払いの申立ては不可」と回答。
▼2025/10〜11|Wise 正式な異議申立て(チャージバック)を要求。WiseはMastercardへエスカレーション、「30日以内に連絡」と約束。
▼2025/11/30|Wise 30日経過・連絡なしのため催促。
▼2025/12/5|Wise 「現在確認中」と回答。
▼2025/12/23|Wise 最終回答:「Mastercardが異議申立てを正式に却下。エスカレーション手段を使い果たしたためクローズ」。提案は「地元の消費者保護機関に連絡を」。
▼2025/12/24|Wise 詳細説明:標準チャージバック理由コードに非該当
→ Pre-Compliance claim(特例申立て)を行ったがMastercardが却下。運営規則上これが最終。
▼2025/12/26|日本資金決済業協会 協会を通じてWise Japanへ正式な苦情を申立て。
▼2026/1/9|Wise Japan(協会経由) 公式回答書を受領(要点は後述)。
▼2026/1/16|Wise BBVA宛のInvestigation Request letterを作成。ただしWiseが送るのではなく、利用者が自分でBBVAに提出する書類として交付。
▼2026/1/22|BBVA 利用者がBBVA(une.mx@bbva.com)へ直接メール。取引ログ確認・手数料根拠・返金可否を依頼。
▼2026/1〜2|Wise 「リスク構造」を確認する質問に対し、Wiseは「ご認識の通りでございます」と回答。
▼2026/4|英国FOS 正式申立て(参照番号:PNX-5956795-B9H7)。
▼2026/4|Mastercard Japan 書留郵便で申立書を送付。
▼2026/4|CONDUSEF 申立てを検討するも、CURP・メキシコ身分証が必須で、外国人・非口座保有者は実質申立て困難と判明。
▼2026/4/10|BBVA UNE 案件番号8220001038037として照会。
▼2026/4/13|BBVA UNE 公式回答書を受領(要点は後述)。
▼2026/4/14|BBVA/Wise/FOS BBVAへ反論(ARN提示・ディスペンスログ確認要求)。Wiseへ再調査要求。FOSへBBVA回答を追加証拠として提出。
▼2026/4/23|英国FOS 受理通知。Wiseにも情報照会した旨の連絡。
▼2026/5/29|Wise 「担当部署で確認中。もう少し待ってほしい」との保留連絡。
▼2026/6/1|英国FOS 調査官より「領域的管轄(DISP 2.6)の外」として却下。不服は6/15までと通知。
▼2026/6/15|英国FOS 期限。不服申立てのしようなし
→ FOSは事実上クローズ。
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各機関の回答(要点)
◾️ Wise最終回答(2025/12/23〜24)
・Mastercardが異議申立てを却下。Pre-Compliance claimも却下。運営規則上これが最終 ・Mastercardネットワーク内でこれ以上の技術的・法的手段はない ・提案:「地元の消費者保護機関に連絡を」
◾️ Wise Japan公式回答書(2026/1/9・協会経由)
・182,200円のATM手数料:高額と認識するが、ATM事業者が課金したものでありWiseの管轄外。返金・補償の対象外 ・出金額と実受領600ペソの差額:600ペソのみ引き出した客観的証拠がない限り、Wiseのシステム上の情報に基づき判断する ・「証拠不十分」が大きな要因。通常はレシートやATM画面写真などの証明書が必要 ・特別規定第8条:Wiseの故意または重過失がない限り、利用者に対して責任を負わない(免責)
◾️ Wiseのリスク構造への回答(2026/1〜2)
「ATM事業者の手数料を利用者が事前に正確に判断できず、結果として高額な手数料が確定し、それが原則利用者負担で返金対象外となるリスク構造が存在する」という確認に対し——
「ご認識の通りでございます」
◾️ BBVA UNE公式回答(2026/4/13)
・「ATMで現金の不完全な払い出しがあった」という事実は否定していない ・対応責任はカード発行銀行(Wise)にあると回答 ・ATMログ(ディスペンスログ・ジャーナル)の確認・提示は一切なし ・「現金を正常に払い出した」という記述も一切なし
◾️ 英国FOS調査官の回答(2026/6/1)
おいおい、イギリスもダメかよ。BBVAでもMastercardでもなく、英国の金融オンブズマンの口から出たのは「これは日本の管轄だ」だった。
・判断は返金可否ではなく「領域的管轄」について
・FOSが扱えるのは英国内の事業者が行った活動に関する苦情に限られる(DISP 2.6)
・当該Wise口座は英国拠点の事業者ではなく、日本拠点の事業者が保有・運 営している
・WiseはUK口座も提供しているが、当該口座はそれではない。両国で口座を提供していること自体は管轄の根拠にならない
・よって本件はFOSの管轄外で、調査する権限がない
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どの窓口で、何を要求されたか
■ Wise/Wise Japan
要求:レシート、ATM画面写真などの証明書。なければシステム情報で判断 → ATMがレシート・手数料表示を出さなかったため【充足不能】
■ Mastercard 要求:(却下理由の開示なし)
■ BBVA UNE 要求:正式フォーマットでの照会
→ 充足。回答は得たが、ログは開示されず
■ 英国FOS 要求:「英国拠点の事業者」であること
→ 口座は日本法人保有のため【要件を満たせず】
■ CONDUSEF 要求:CURP、メキシコの身分証明書
→ 外国人・非口座保有者のため【充足不能】
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どの窓口が機能し、どこが機能しなかったか
【回答・文書を引き出せた(機能した)】
・Wise/Wise Japan:公式回答書を取得。ただし返金は否認
・日本資金決済業協会:苦情処理として機能し、Wise Japanの公式回答書(2026/1/9)を引き出す経路となった
・BBVA UNE:公式回答を取得。ただしATMログは非開示
【到達できなかった・却下された(機能しなかった)】
・Mastercard:「denied」のみ。理由開示なし。Pre-Compliance却下後、ポータルもグレーアウトし再申請不能
・英国FOS:領域的管轄の外として却下(クローズ)
・CONDUSEF:外国人・非口座保有者は申立て要件を満たせず
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第3部:いま、どこにいるか
現在のステータスと残された手続き
・Wise(チャージバック):否認・クローズ。
2026/5/29時点で別途「確認中」の保留連絡あり
・Mastercard:却下・最終
・日本資金決済業協会(苦情処理):完了(回答書取得済み・返金否認)
・BBVA UNE:回答済み・ログ非開示
・CONDUSEF:申立て要件未充足 ・英国FOS:管轄外・クローズ
【事実関係上の未解決点】
本件で各機関の回答が共通して触れていない、または開示していない事項は次の一点です。
▶ 当該取引に対応する現金を、ATMが実際に払い出したか否か。
これを示すATMのディスペンスログ・ジャーナル記録はBBVAが保有しています。2026/6/15時点で、この記録は開示されていません。
前回までの記事
① Wiseカードで600ペソを引き出したら46万円請求された全記録
② Wiseは「BBVAがMastercard規則に違反した」と認定した。それでも返金しなかった。
③ BBVA銀行から返信あり・正式フォーマット提出を求められた
④ 正式回答が来た。でも誰も「悪いのは相手」と言って返金しない。結局どこの問題なわけ?
ここまで来ると、目的は単なる返金だけではなく、「なぜ600ペソの引き出しが459,400円の引き落としになったのか」という原因究明です。
同じような被害を防ぐためにも、引き続き事実確認を進めます。
もし本件について有益な情報、同様の経験、海外ATM・カード決済・チャージバックに詳しい方がいれば、ぜひ情報提供や拡散で応援いただけると助かります。
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