もしかしたら先生は、大学には入試も卒業資格も必要ないって考えているのかもしれない。それは、多くの大学が就職斡旋所になって、学ぶ意志がない学生まで集まってきている現状に憤懣を覚えてならないからだろう… 連載 超訳プロレゴメナ 248 読書会169
第23回目の読書会 まとめ
読書会の中では、一言だけど荒川先生が話された。「カントの夢」って言葉を…
これは、一つの考えに拘泥しないで、多くの可能性を求め検討していく姿勢について言ったものだと、ぼくは思えてならない。ばあいによっては、学生からも学ぼうとしていた先生だから…
学生にたいして先生は、その考え方が秀逸であるかどうかも問わない人だ。そんなことよりも、学びたいって意志のほうが重要だって考えている、そうしかぼくに思えない。
もしかしたら先生は、大学には入試も卒業資格も必要ないって考えているのかもしれない。それは、多くの大学が就職斡旋所になって、学ぶ意志がない学生まで集まってきている現状に憤懣を覚えてならないからだろう。
これは、先生からも教えてもらったことだが、学ぶ意志がありながらも、金銭的な余裕がなく大学進学を諦めている人も多いことを… だから教育とは生涯にわたって、金銭に神経を使うようものであってはならいってことなのだろう。
こうしたことは、この国の将来を考えれば、為政者たちが真剣に考える問題だと思う、しかしあのいつも酔っぱらったみたいなあの宰相の頭のネジは逆方向に刻まれているとしか思えない。
そろそろ話を読書会の内容のまとめにしなければならない… 先生の「カントの夢」って言葉から、いろんなことが思い浮んできて、かなりまえがきが長くなってなってしまった。
今回はカントが数学を総合的な科学として捉えていることが話題になった。いまのぼくは将来は数学の教師になることを目指しているから、ここには大いに関心があった。
そして、この数学を総合として観るカントの考え方を、ラッセルが批判していることも話題になった。これについて前島君は、「ラッセルはよく読んでいない」と言って限定的な言葉はを避けた。
しかしぼくは、カントの数学を総合とする考えに大いに共感している。なぜなら現状の数学の変遷に眼を向ければ、それは容易く解ることだからだ。
現代の数学は応用的な観点からも、次元の相違を超えた拡張が日々進んでいる。かっては解析学が主流を占めたこともあったが、現状は代数幾何学が重要な位置を占めるようになっている。
そこには、暗号理論や楕円曲線からはじまって、セキュリティの問題までに拡張されている。さらにそれが,AIとして活用できることも観えてきている。
だから、「カントの夢」とは、科学の本来の進む方向を観ていたものだとおもえてしかたない。
荒川先生も、これと同じ意味で「カントの夢」を口にした、ぼくは、そうとしか思えない…
(曽根康夫 記)
