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エネルギー保存則も、エントロピーの増大で、役に立たないエネルギーの割合が増えていくってこと… カントが、「経験上の真実の規則に従って正しく一貫性を保つことができる」って書いているのは、自然の寿命をコントロールするってことかしら?… 連載 超訳プロレゴメナ 261 読書会編177

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第25回目読書会(つづき)
 
池田幸男:
 人間って間違いを犯す生体だとは、昔から言われていますが、それを当然として受け取り何もしなければ、世界の進歩はないし、いやしそれどころか、世界は無くなってしまうのかもしれまんね。
 
山際このみ:
 でも現実には、世界がなくなることもないし、進歩さえしてきたんだよね! 最近は、少し怪しくなっているけれど…
 
曽根康夫:
 自然の運動の中にも前後した動きがありますから、世界の動きも停滞することさえ考える必要があるのかもしれませんね! 世界の振動とでも言ったらいいのだろうか?
 
桐川夢見:
 自然の運動の中の後退って、この補足3に書いてある惑星の進行のこと、言ってるんですよね!
 
曽根康夫:
 えそうです、さっきのぼくの発言は、そこを参考にしながら言ったものなのです。
 
 資料表示画面に下記を写して、曽根康夫が朗読した。 

 感覚は、惑星の進行に似て速度を変えてその動きをぼくたちに示してくれる。あるときは進歩するが、ときには後退することも示してくれる。これには虚偽でも真実でもない。なぜなら、ぼくたちがこれを単なる現象と判断している限り、ぼくたちには惑星の運動と同様に、感覚の客観的な性質を判断できないからだ。
 だが理解力は警戒しなければ、誤った判断を犯すこともある。それは主観的な表象様式が客観的であるように見誤る場合であって、その場合は、進歩を後退と誤認することもあり得るのだ。
 だがこの問題を仮象に対する感覚に原因があると観てはならない。現象を対象にして判断を決定するのは理解力だからである。

第258回 本編43

牧野照邦:
 なにごとも、放っておいたら、退化していくってことですね。エネルギー保存則も、エントロピーの増大で、役に立たないエネルギーの割合が増えていくってことですね。
 
前島幸太郎:
 以前に、統計力学者が書いた本を読んだことが、ありますが、このまま放っておいたら、自然の寿命は後100年も持たないって書かれてました。けれども、人間が思考することで、その進行を遅くするとも書いてありました。
 
栗林雄太:
 その思考が、カントが言う「判断を決定するのは理解力」なのかもしれませんね。
 
桐川夢見:
 カントが、「経験上の真実の規則に従って正しく一貫性を保つことができる」って書いているのは、自然の寿命をコントロールするってことかしら?…

 ぼくの感覚のすべての表象をその形、空間、時間とともに考えるならば、それは単なる現れであり、空間と時間は感性の単なる形式であり、そこに誤謬が起こる原因などはない。だからぼくが可能性のある経験のみを参照してこれらの表現を使用する場合、ぼくの中には、それらを誤った方向に導いたり幻想を引き起こしたりする可能性があるとも考えてはいない。なぜなら、それらは経験上の真実の規則に従って正しく一貫性を保つことができるからなのだ。

第258回 本編43

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