カントの純粋数学って直観で捉えられるものって思えますね? それが、純粋数学の順路って言えるものなのかな? 順路と言うよりも、無理なく自然に発想できるもの、そう言ったほうがいい… 連載 超訳プロレゴメナ 157 読書会編112
超訳プロレゴメナ読書会 第十一回から
ディスカッション(承前)
池田幸男:
前回、対象とした第2節の中ほどに下記があります。
たとえば、a=a、全体はそれ自体に等しい、または a+b>a、全体はその部分より大きい。 そして、これらさえも、単なる概念からは有効であると認識されているが、ある具体例を意識した直観で表現できるから、数学でのみ認められているのだ。
これは集合論に近い考え方と言えないでしょうか?
須田隆雄:
カントの純粋数学って直観で捉えられるものって思えますね?
山際このみ:
それが、純粋数学の順路って言えるものなのかな?
前島幸太郎:
順路と言うよりも、無理なく自然に発想できるもの、そう言ったほうがいいかもしれませんね。
曽根康夫:
荒川先生が、言ってましたね。英語版では直観を、visualizationや、visual formと表現してるって…
池田幸男:
視覚化、視覚的って言ってましたっけ?
桐川夢見:
それって、見たものを見たままに受け取るって、ことかしら?
前島幸太郎:
人間が考える第一歩は見たこと肌で感じたことから始まる… それしかないのだと思う。
山際このみ:
それも経験かもしれないけど、経験主義とは違うものなんだよね!
栗林雄太:
経験主義は原因と結果に固執したけど、それでは形而上学は確立できないってことなんでしょうか?
前島幸太郎:
その通りだと思います。でも、それをこの第2節で確信をもって言える段階にはなっていない、そう観えるんですね。
桐川夢見:
カントもそれを考えて、この箇所を第4節に移動した… それが荒川先生の考え方なんですね?
山際このみ:
そうだと思う、第4節まで進んだら、またここに戻ってこなければならいのかも…
池田幸男:
そうでしょうね。いまは完全な結果を得ることを期待しないで、概要だけを掴んでいきましょう。
