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実家じまいをやり終えて(まとめ) | 自力でがんばる実家じまい

父が、数年間使わないままになっていた実家を、ようやく手放す決心をしてから、実家を空っぽにして、売却手続きを終えるまで、半年弱かかった。実家じまいの話がでてから、父が決心するまでに数年かかったことを考えると、なかなかの長期プロジェクトとなった。

父と母が、暮らしたままになっていた実家を空っぽにするため、家にあったものを処分するのに、かかった費用は10万円ほど。地域のゴミ回収所、クリーンセンターへの持ち込み、粗大ゴミの回収サービスを利用することで、当初、覚悟したほどにはお金もかからなかった。

業者さんに片付けをお願いしていたら、50〜100万円近い費用がかかっていたのでは、と思う。

実家の地域のサービスが、非常に充実していたおかげでもあり、当時、私がステップワゴンにのっていて、大型、大量の荷物の運搬が可能だった、というのもラッキーだったと思う。

経験者としての、私個人の独断と偏見に基づき、実家の片付けをするのに、大事だと思うことをまとめてみる(身も蓋もない内容なので、お気持ち重視の方は閲覧注意)。

  1. 片付け後、家をどうするかを決めておく
    売却するのか、誰かが相続するのかによって、どこまで片付けるか?というゴール設定も違ってくる。

  2. 家族のコンセンサスを得る【最重要!】
    家の持ち主が親なら、本来は、親が自分でやるべき片付けだということを確認しておくこと。
    その上で、片付けを依頼されるのであれば、基本的には全権委任してもらうこともすごく大事(外野にあれこれいわれると、必ずカオスになる)。
    誰かが腹を決めてやらない限り、片付けをやりきるのは至難の業。責任者と外野を明確にし、家族間でコンセンサスを得る(なんなら、書面にまとめて、捺印をもらうくらいでもいいと思う)。みなが納得するまで、ある程度時間がかかるのもやむなし。が、ここを押さえておかないと、後で揉めるリスク大。

  3. 費用負担をはっきりさせておく
    例えば、全てを業者さんに依頼した場合、どのくらいかかるか?はざっくり見積もり、その費用が出せるのかどうか、は確認しておく。(ネットで検索すると数十万円くらい、とでてくるが、地域差も大きいと思う。実感としては、もう少しかかりそうな気がする。)
    業者さんを頼まずに、自力でやったとしても、処分費用はかかる(量が量なので、ゴミ袋代などもばかにならない)。10〜20万円くらいは、作業を始める前に手立てしておこう。費用を誰が負担するかも、作業を始める前に確認しておくのも必須。立て替えよりも、事前徴収し、事後清算とするのがより安心。

  4. 発掘してほしいものの有無を確認
    (片付けはできないものの)親が元気なのであれば、発掘してほしいものをリストアップしてもらおう。本人も忘れている場合が多いので、リストにのってないものは全て処分することも確認しておく。
    親がどうしても捨ててほしくない、というものについては、私がもらいたいといって、大袈裟に感謝をし、自分がもらったことにして処分する(→鬼)。
    ちなみに、親が住んでいる状態での片付け、親と一緒の作業は、ほぼなにも処分できないと考えよう。

  5. 4. のリスト以外はすべて処分する(自分の家に持ち帰るのは、厳禁)
    貴重そうなもの、とか、アルバムなどは、処分できず、自分の家に持ち帰ってしまいたくなる気持ちはわかる。が、これは自分の生活に問題を生じさせるリスクが高いので、厳禁。
    貴重かも?と思うものは、出張買取を依頼するなり、リサイクルショップに持ち込むなり、その場で、決着をつけること。(基本的に、庶民の家には貴重なものなどない、と思っておいたほうがいいと思う)
    アルバムは、本当に捨てにくいが、せめて1冊か2冊くらいに絞ること。
    ちなみに、老人がアルバムをめくって思い出にひたる、というシーンは幻想だと考えよう。人は本当に年をとると、アルバムをめくって過去の思い出にひたる余裕などなくなる。

  6. 期限を決める
    私は、半年後までに売却まで完了させる、という目標を決めて、歯を食いしばってがんばった(正直、食いしばりすぎて歯が折れそうだった)。
    目標修正の必要がでてくることもあるかもしれないけれど、期限を決めず、できるときにやる方式では、未来永劫終わらないと思う。
    しんどい作業だからこそ、覚悟を決めて、集中してがんばったほうがいいと思う。

  7. 身支度、アレルギー対策、メンタルケア
    想定外の量のほこりがでてくるので、キャップ(髪を保護)、マスク、手袋は必須。ゴーグルが必要になるケースも。
    なぜなのかわからないのだけれど、精神的ダメージも想像以上に大きいので、メンタルケアもすごく大事。私は、マッサージやお灸など、プロのかたにやさしくしてもらうケアをはさみ、心身を癒しながら作業を進めた。

実家を売却する際の注意事項

  1. 近隣で同じくらいの古さの家が売れているか?の確認はしておこう。市場価値があれば問題ないが、不動産やさんというのは、手数料ビジネスである。
    安い値段でしか売れない物件については、不動産やさんとしてはその取引に関わるメリットがない、ということを大前提として理解しておこう。

  2. 不動産の売買契約は、名義人本人でなければできない。実家がお父さん名義の場合、お父さんが重たい病気や認知症などで、意志確認や委任状の署名ができない状態だと、代理人が契約をすることもできなくなってしまう。そうなると、その実家は、基本的には、お父さんが亡くなるまで塩漬けになってしまう。(成年後見制度を利用する、という方法はあるが、気軽に利用できるしくみではないと思う)

  3. 通常の不動産売買での売却が難しい、ということが判明しても、絶望せず、次の手に進むこと(絶望するけど)。そいういう物件専門の業者さんとの取引の検討(信頼できる不動産やさんに間に入ってもらえると安心)のほか、役場にも相談してみよう。ややこしい相談なので、もしかしたら邪険に対応されてしまうかもしれない。が、強い気持ちで、助けてください!と、しっかり SOS を出すことも大事。

実家の売却も、実家にあるものの処分も、「ほんとうはもっと価値があるはず」と思いたくなるのも、すごくわかる。

が、自分にとって、家族にとって、役割を終えたものなのであれば、結果的には一刻も早く手放したほうが、暮らしは楽になる。

使わないものを背負いながら生きていくのは、じわじわと、自分の暮らしを削っていく。少額であっても、維持費というのは、永遠に発生し続ける。草とりとか、家に風を通す、というちょっとした作業も、自分も年齢を重ねていくにつれて、負担になっていく。

逃げ出したくなる気持ちも、すごくわかる。が、この先ずっと、逃げ続ける人生を送りたいのか?ということを、よくよく考えたほうがいいと思う。


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