熟年離婚を、リアルにシュミレーションしてみた | 家計管理のきほん
友人が、ご主人との離婚を考えているという。
気のせいだろうか、最近、私のまわりには、きな臭い話題が多すぎる。アラフィフという年代ならでは、なのだろうか。それとも、私がそういう話ばかりを引き寄せているのだろうか(怖)。
彼女の話をきいていると、ADHD的な特性の強いご主人への不満がもう限界、ということのようだ。
私自身、ADHD的な特性が強めだと自覚している。ご主人が、どうしても苦手なことがあるというのは、わりと理解できる。家族としては面倒なのもわかるけど、どうにか工夫して、うまくつきあっていけるといいのになぁ、と思う。
が、私は、離婚は、ぜんぜん悪いことじゃないと思っている。
なんなら、離婚を決意することは、自分の人生に対する前向きな決断だとすら思っている。
だから、彼女が離婚したいなら、すればいいと思う。
自分の気持ちをきちんと整理して、誠意をもって、ご主人に意思を告げればいい。ご主人にも言い分はあるだろうから、お互いに、誠意をもって話し合い、落とし所を見つけていけばいい。
ただし、離婚したからといって、人生が劇的に好転するわけでもない。
離婚後の生活についても、準備が必要だ。平たくいってしまうと、お金の話である。
彼女は私と同年代。すでに成人したお子さんがおり、今は高齢のお母さんのサポートをがんばっている。
話をきいている限り、経済的に自立しているようにはみえないし、アラフィフであろうが怖いものなし!という専門性があるわけでもなさそうだ。
いまや万年人手不足状態のサービス業でがしがしやっていくタイプにもみえない。
彼女の話をきいていると、離婚の際に、ご主人から慰謝料をもらうことをあてにしている風でもある。
でも、慰謝料を払うほど、ご主人が、決定的ななにかをしでかしているわけでもなさそうだ。
そもそも、住宅ローンを返済中だというサラリーマンのご主人が、彼女が、老後まで安泰に暮らせるほどのお金を持っているのか?も疑問だ。
彼女の言い分が100%通ったとしても、現実的には、ご主人の退職金と厚生年金の半分をもらえたら文句はいえない、というあたりが落としどころだろう。住宅ローン返済中の家をどうするか?というのも、一筋縄にはいかない予感がする。
いずれにしても、彼女が自分の資産をしっかり準備できていないのなら、離婚をした場合、彼女は働かないと厳しいだろう。(そもそも、自分の資産がしっかり準備できていれば、離婚を躊躇する理由もないはずだ。)
その心づもりができているのか?と聞くと、彼女は、自分がいままでどんなにしんどい思いをしてきたか、という話を始める。
いやいや、そういう話じゃなくって。
結局のところ、彼女は、離婚するつもりなんてないのだろう。離婚したいとは思うものの、その覚悟はないのだろう。
じゃあ、離婚しないパターンで、問題解決を考えてみよう。
まず、ご主人の特性を変えることは無理だ。(これだけは、私が自信をもって断言できる。)
定年後のご主人と、せめていがみあわずに、穏便に暮らしていくことは、果たして可能だろうか?
こればかりは、ご主人と彼女とで、腹を割って話し合うしかない。
ここで大事なのは、いまさら、性格や、考えかたを変える、改める、という希望は持つべきではないということ。理想のパートナー像を押し付けあう、というのも、時間の無駄だ。
ゴールは、ラブラブ夫婦になることじゃない。
人生の後半戦、お互いに、だんだんポンコツさが増していく過程のなか、最期まで、協力しあえるのか?ということに尽きると思う。
お互いが、自分らしく生きていくために、たとえビジネスライクであっても、協力していけるのか?それぞれの人生を、最期まで走りぬくための、伴走者になりうるのか?ということ。
今までは、しごと中心だったかもしれない。子育て中心だったかもしれない。
それらが一段落したこれからの生活を、共同生活のルールを、0 から築いていく必要があると思う。
そもそも話し合いが成り立たないのであれば、協力していく未来なんてない。早々に見切りをつけたほうがいい。
人生の後半戦を、いがみあいながら過ごすなんて、本当にもったいないと思う。
将来、夫婦のどちらが先に病気になるか、弱っていくかなんて、誰にもわからない。いがみあってきた相手の世話をするのもしんどいけれど、いがみあってきた相手に世話をされるのも、地獄だと思う。
誰しもが、避けることのできない、老後、エンディング期まで、一緒に走りぬいてゆく関係を、果たして、築いていけるのか?
もしくは、自分の人生を、最期まで、ひとりで走りぬく覚悟を決めるのか?
じっくり考えて決めればいいと思う。
ものすごく大事なことなので、焦らず、じっくり考えるべきだと思う。
