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【第16回】『段取り9割』で商談が変わる──エンタープライズ営業が信頼を勝ち取る準備術🤔【エンタープライズ営業のヒント】

はじめに

28年エンタープライズ営業のロールを企業を変更しながらやってきました。振り返ると色々な気付きがあるのに、企業秘密保持の観点から、これまで公開を控えてきました。その反省の上に少しずつ気付きをまとめてみたいと考えたのがきっかけです。少しでもヒントがあれば幸いです。(👇自己紹介はこちら)

1.段取り9割の世界観──エンタープライズ営業における事前準備の本質

昭和感漂うタイトルではありますが、営業の本質を語るうえで「段取り9割」という言葉は、決して古臭いものではありません。むしろ、エンタープライズ営業の現場では、事前準備の質が商談の成否を大きく左右します。今回は、私自身が経験した製造業との商談を例に、準備の重要性とその具体的な実践方法について共有したいと思います。

2.商談成功の裏にあった「準備」そして「準備」

ある製造業のお客様との初回打ち合わせでは、課題感のヒアリングに徹しました。ここで意識したのは、単なる情報収集ではなく、相手の発言の背景や意図を深掘りすること。たとえば「業務効率化を図りたい」という言葉の裏には、現場の人手不足やシステムの老朽化といった具体的な事情があるかもしれません。そうした文脈を読み解き、次回の提案にどう反映させるかを明確にすることが、準備の本質だと考えています。

そして迎えた二回目の商談。お客様から「前回伝えたことがすべて反映されていて驚いた」との言葉をいただきました。特に評価されたのは以下の3点です。

面談時に気を付けた3つのポイント

①. その場でのスピーディーな対応

商談中に出た追加の質問や要望に対し、即座に資料を提示したり、社内の技術担当と連携して回答を用意したりと、リアルタイムでの対応力を発揮しました。これは、事前に「こういう質問が来るかもしれない」と想定して準備していたからこそ可能だった対応です。結果として、「この人は頼れる」と感じてもらえたようです。

②. 前回の内容を漏れなく反映した提案

お客様が前回話した内容をすべて盛り込んだ資料を用意し、説明もその流れに沿って構成しました。これにより、「伝えたことがちゃんと伝わっている」という安心感を提供でき、商談の空気が一気に前向きになりました。信頼は、こうした細部の積み重ねから生まれるのだと実感しました。※1

③. 商談の進行と時間配分のスムーズさ

冒頭でアジェンダを提示し、時間配分を明確にしたことで、商談が予定通りに進行しました。お客様からは「ストレスなく話ができた」との声をいただきました。これは、事前に商談の流れをシミュレーションし、必要な資料や話す順序を整理していたからこそ実現できたことです。タイムマネジメントも段取りの1つと気づかされました

※1以前は議事録や商談メモを見て前回内容の把握をしていましたが最近はオンライン会議の録画メモも非常に優秀なので使う事をお勧めします。AIがサマリーとアクションポイントを整理することもできます

3.「段取り9割」の本質とは

よく「段取り8割」と言われますが、私の実感では「段取り9割」でも過言ではありません。準備が整っていれば、商談中に起こる予期せぬ事態にも柔軟に対応できますし、相手の信頼を得るスピードも格段に早くなります。

準備とは、単なる資料作成や情報収集ではありません。相手企業の業界動向、競合状況、担当者の立場や関心事など、あらゆる角度からのインプットが必要です。たとえば、相手が最近発表した新製品や、業界内でのポジションなどを把握しておくことで、提案の切り口が変わります。

4.準備は「面談外」にも広げる

商談の準備は、面談の場だけにとどまりません。たとえば、社内の技術担当との事前連携や、過去の類似事例の収集、競合他社の動向分析など、営業としての「情報設計力」が問われます。これらを踏まえたうえで、「この商談で何を達成したいのか」「相手にどんな価値を届けられるのか」を明確にすることが、営業としての価値を最大化する鍵です。

5.営業は「信頼を設計する仕事」

私は、営業とは「信頼を設計する仕事」だと考えています。その信頼は、準備の質によって決まります。準備が甘ければ、相手の期待に応えられず、信頼は築けません。逆に、準備が万全であれば、相手は「この人に任せたい」と思ってくれます。

段取りをすることは、商談相手であるお客様をしっかり理解することでもあります。基本的な条件、相手の要望、リスクマネジメントの要素も含め、「こういうケアも入れておこう」という視点が重要です。営業として、お客様をどれだけ理解しているかが問われる瞬間でもあり、毎回緊張感を持って臨んでいます。

最後に

「段取り9割」は、単なるスローガンではなく、営業の本質を突いた言葉です。準備の質が、信頼の質を決める。これは、どんな業界・どんな規模の商談でも通用する普遍的な原則だと感じています。

ぜひ、次の商談では「段取り」をもう一歩深く考えてみてください。きっと、相手の反応が変わるはずです。

エピソード0. 段取りに気付いた瞬間 弁当❓

30歳で転職した2社目の企業で、先輩から「コーチ、段取りや段取り」と言われたのが始まりだった。ある機械設置工事にて、私が支援頂くエンジニアと高所作業の職人さんへの弁当手配を怠り、この先輩から厳しく叱られた。
怒られた原因は、弁当ではなく、私が仕事の全体感を見落としたことです。

このことをきっかけに、段取りとは、現場の一つひとつの行動の意味を理解し正しく配置することだと気づきました。段取り9割──今でも足りないと感じるからこそ、日々改善を続けています。

ご一読ありがとうございます。


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A.社内メンバーとの連携で悩んでいるあなた。自分の意識に欠けているものがあるかもしれません。立場の尊重。こちらをどうぞ。

B.準備の結果を相手の伝える。営業もPRに学ぶことが多いです。こちらをどうぞ。

📌 補足:この記事は、エンタープライズ営業に携わる方々が面談に対する心構えを「段取り9割」と表現し、商談の変化を怖がらず、より本質的な提案ができるようになることを目的に書いています。もし同じような経験や悩みがあれば、ぜひコメントやDMで教えて頂けると幸いです。

エンタープライズ営業の道は深いな 😉


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