ショートショート『信号機ぶどう味』
田原にか様のお題に参加します!
420文字!
カッコウのもとへ一羽のカラスがやって来た。
「カッコウさーん。こちら定期便ののど飴です」
「いつもありがとよ。この仕事はのどが命だからな」
「新型加湿器もあります」
「助かるぜ。乾燥は大敵だからな」
続けて、カラスは羽毛の下をガサゴソとする。
「……例のブツも持ってきました」
「おうおう。やんじゃねぇか」
周りに誰もいないことを確認して、
カッコウは緑と紫の宝石を受け取る。
「ほんと、向かいのヒヨコさんにバレそうになったんですからね!」
「悪りぃ。秋はこの大粒の宝石がないとやってらんねぇんだ。許してくれ」
カッコウは羽毛の下をカラスに差し出す。
「おっ、ガラス玉!あざす!」
部屋の扉を閉めると、カッコウは
赤色のランプが光るモニターの前に座った。
🐤ピヨピヨ ピヨピヨ ピ……
向かいのヒヨコの鳴き声が止まる。
「さてと、俺の出番かな」
カッコウは、たまらず歓喜の声を上げた。
ーーカッコウッコ カッコーコ カッコー!
秋の信号機は、ぶどう味の音がする。
(🐤ピヨ ピヨピヨ ピヨピヨー!)
読んでいただきありがとうございました!
結局、ヒヨコにバレちゃいましたね。
↓ その2も書きました ↓
【普段はこんなのを書いています】
