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AIで動画を作るといくらかかるか|8秒という単位と、2日で消える保存

    去年、AIで短い動画を作りました。
    展示会で流すために、社内で試したものです。

    今年も同じものを作ろうとして、そのサービスを開きます。
    開けません。
    終わっていました。
    作った動画も、その中に置いたままでした。

    この記事では、AIで動画を作る前に確かめておくことを、公式の資料にあたって4つ並べます。
    サービスが終わること、1回で作れる長さ、料金の単位、できたものが消えるまでの時間。
    どれも、AIの性能とは関係のないところで効いてきます。

    この記事は、OpenAIとGoogleの公表資料をもとに、2026年9月時点の内容にしています。料金と仕様は変わります。お使いのサービスの公式ページで確認してください。


    去年使ったサービスが、もう無い

    実際に、終わったものがあります

    OpenAIが「Sora」という動画生成のサービスを出していました。
    ヘルプページに、終了の案内が出ています。

    公式は、SoraのWeb版とアプリは2026年4月26日に終了した、と説明しています。
    過去形です。
    もう終わっています。

    そして、まだ終わっていないものが1つあります。
    公式は、Sora APIは2026年9月24日に終了する、としています。
    この記事を書いている時点で、9日後です。

    画面とAPIは、別々に終わる

    ここで一度、言葉の説明をします。

    APIというのは、人が画面を見て操作するのではなく、別のソフトから直接呼び出して使うための窓口のことです。

    動画生成でいえば、人がサイトを開いて文章を入れてボタンを押すのが画面の使い方。
    自社のシステムから自動で呼び出して、できた動画を受け取るのがAPIの使い方です。

    同じサービスに、この2つの入口があります。
    そして、この2つは別々に終わることがあります。
    Soraがまさにそれで、画面のほうは4月に終わり、APIのほうが9月に終わります。

    「まだ使えるらしい」と聞いていても、それが画面の話かAPIの話かで、意味が変わります。

    終わったあと、中のものはどうなるか

    いちばん大事なのはここです。

    公式は、Soraの終了後、最終的な書き出し期間が過ぎたあと、Soraの利用に関連するデータは完全に削除する、と説明しています。

    書き出しについての案内もあります。
    公式は、データの書き出しはできるとしたうえで、最終的な書き出し期間が設けられる場合は始まる前にメールで知らせる、できるだけ早くSoraのコンテンツを書き出すことを勧める、と説明しています。

    注意すべきは、書き出し期間について「提供できる場合は」「設けられる場合は」という条件つきで書かれている点です。
    期間が設けられると決まっているわけではありません。

    いま手元にないものは、取り戻せなくなる可能性があります。

    書き出しの手順も具体的に書かれています。
    公式は、sora.chatgpt.com/sunset を開いてExportを押すこと、準備ができたらメールが届くことを案内しています。

    お金の行き先についても書かれています。
    公式は、購入済みのChatGPTおよびSoraのクレジットは、希望すればCodexで引き続き使える、と説明しています。
    返金についての問い合わせ先も案内されています。

    終わるサービスに残高がある場合、それが自動で戻るとは限りません。
    どこへ移せるのかを、終わる前に見ておくことになります。

    向こうに置いたままにしない、という考え方は、バックアップの側でも同じです。
    取っているつもりの状態と、復旧できて初めて成立するという話をまとめています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/nacbfdb5577fd

    メールが届く先は、誰か

    ここで実務の落とし穴が1つあります。

    知らせはメールで来ます。
    では、そのメールはどこに届くか。
    契約したときに使ったアドレスです。

    試しに使ってみた担当者の個人アドレスで登録していれば、そこに届きます。
    その人が異動していれば、誰も読みません。
    読まないまま、期間が過ぎます。

    これは動画生成に限った話ではありません。
    無料で試せるサービスほど、個人のアドレスで登録されがちです。
    そして、無料で試したものほど、終わるときに誰も気づきません。

    会社として使う可能性が少しでもあるなら、最初から共有のアドレスで登録しておくことになります。


    1回で作れるのは、8秒

    会議で決まりました。
    新商品の紹介動画を、AIで作ろう。
    長さは2分。

    引き受けた担当者が触りはじめて、数日後に戻ってきます。
    「2分は作れません」。

    撮影の話ではありません。
    AIで作る動画には、長さの単位があります。

    資料に書いてある数字

    Googleが公開しているVeoという仕組みの資料に、こう書かれています。

    Veo 3.1 は、ネイティブに生成された音声を含む 8 秒間の動画(720p、1080p、4k)を生成するモデルです。

    8秒です。
    2分ではありません。

    長さは選べますが、選べる幅が決まっています。
    資料の一覧では「4」「6」「8」の3つです。
    単位は秒です。

    さらに条件が付きます。

    拡張機能、参照画像、1080p および 4k の解像度を使用する場合は「8」である必要があります

    きれいな画質で作りたいなら、8秒しか選べません。
    短くしたいなら画質を落とす、という関係になっています。

    なお、この資料の日本語ページには、内容をAIで翻訳しており誤りが含まれる場合があるという注記が付いています。
    この記事で引いた数字は、すべて英語版の同じページと突き合わせて一致を確認しています。

    8秒で何ができるか

    「短すぎる」と思うかもしれません。
    ただ、8秒という単位を知っていれば、作り方が変わります。

    テレビのコマーシャルは15秒や30秒です。
    8秒は、その半分以下。
    1つの動作、1つの場面を見せる長さです。

    つまり、AIで作れるのは場面です。
    物語ではありません。

    2分の動画がほしいなら、8秒の場面をいくつも作って、動画編集ソフトでつなぐことになります。
    15個で2分です。
    そして、15個それぞれに文章で指示を出し、出てきたものを見て、気に入らなければ作り直します。

    「AIで作れば早い」と言ったときの早さは、ここには当てはまりません。
    撮影に行かなくてよいという意味では早く、15場面ぶんの指示と選別という意味では早くありません。

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    延ばす仕組みもある

    同じ資料に、延長についての記述があります。

    Veo 3.1 を使用すると、以前に Veo で生成した動画を 7 秒間、最大 20 回まで延長できます。

    7秒ずつ、20回まで。
    出力は、元の動画と延長ぶんを合わせた1本になり、最大148秒とされています。

    ただし条件が付きます。
    元になる動画はVeoで生成したもので141秒以内、解像度は720p、アスペクト比は9対16か16対9。
    英語版には、延長を使えるのはVeo 3.1とVeo 3.1 Fastで、Veo 3.1 Liteでは使えないとも書かれています。

    同じVeoでも、3種類ある

    料金ページと資料を並べると、Veo 3.1には3つのモデルがあることが分かります。
    標準、Fast、Liteです。

    できることが少しずつ違います。
    4Kで出せるのは標準とFastで、Liteは4Kの出力が対象外とされています。
    延長を使えるのは標準とFastで、Liteでは使えないと英語版に書かれています。

    「Veoで作りました」と言われても、どれで作ったかで、出せる画質も、延ばせるかどうかも変わります。
    社内で使うなら、モデル名まで決めておくことになります。

    縦か横かも、先に決まっている

    もう1つ、後から変えにくいものがあります。
    画面の形です。

    資料の一覧では、アスペクト比は「16:9」(既定)と「9:16」の2つです。

    16対9は横長、テレビやパソコンの画面の形。
    9対16は縦長、スマートフォンを縦に持ったときの形です。

    展示会のモニターで流すなら横長。
    スマートフォンで見てもらうなら縦長。
    どちらで使うかを決めずに作ると、あとで上下か左右が切れます。

    フレームレートも決まっています。

    フレームレート: 動画の出力フレームレート。24 fps

    1秒間に24枚。
    映画と同じ数字です。
    テレビの映像は日本では30枚が多いので、他の素材とつなぐときに揃わないことがあります。

    できないことも、書いてある

    同じ資料には、できないことも並んでいます。

    言語サポート: 英語(EN)は完全にサポートされていますが、他の言語は評価されていないため、機能する可能性はありますが、結果は異なる場合があります。

    指示を出す言葉の話です。
    日本語でも動くかもしれないが、評価されていない、と書かれています。

    待ち時間についても記述があります。

    リクエスト レイテンシ: 最小: 11 秒、最大: 6 分(ピーク時間)。

    1本あたり、短くて11秒、混んでいるときは6分。
    15場面なら、待つだけで1時間を超えることがあります。

    そして、1回で作れる本数です。

    リクエストあたりの動画数: リクエストごとに生成される動画の数。1

    1回につき1本。
    まとめて何案か出して選ぶ、という使い方はできません。

    頼む前に、決めておくこと

    「AIで動画を作って」と頼む側が、先に決めておくと話が早いものを挙げます。

    1. どこで流すか。展示会のモニター、自社サイト、SNS、店頭のサイネージ。ここで縦横が決まる

    2. 全体で何秒か。8秒の場面が何個必要かが決まる

    3. つなぐ作業を誰がやるか。AIが作るのは場面で、つなぐのは人である

    4. 音をどうするか。場面ごとに作った音をつなぐと途切れて聞こえる。ナレーションは別に録って乗せるほうが楽なことが多い

    この4つが決まっていないまま「2分で」と言うと、冒頭の会話になります。


    料金の単位は、1秒である

    試すだけですから、と言われて始めました。
    何度か作り直して、気に入ったものができました。
    翌月、請求が来ます。
    思っていた額ではありません。

    文章を書かせるAIは、月額いくらの契約が多いので、その感覚で触ってしまいます。
    動画は違います。

    1本いくら、でも、1か月いくら、でもない

    Googleの料金ページに、動画生成の料金が出ています。
    書かれている単位は「有料枠、1 秒あたりの料金(米ドル)」です。

    できあがった動画の長さ1秒につき、いくら。
    金額は、標準の品質で720pと1080pが0.40米ドル、4Kが0.60米ドルです。

    前の章で見たとおり、1回で作れるのは8秒でした。
    8秒 × 0.40ドルで、3.20ドル。
    1本あたり、およそ500円前後です。

    2分の動画を作るなら、8秒の場面が15個。
    それだけで48ドル。
    そして、一発で気に入ったものが出ることはまずありません。
    1場面につき3回作り直せば、3倍です。

    「試すだけ」が、ここで効いてきます。
    試した回数が、そのまま金額です。

    無料で試す、ができない

    料金表には、無料枠の欄もあります。
    動画生成の行に書かれているのは、次の4文字です。

    利用不可

    無料枠は無い、ということです。
    文章を書かせるAIには無料で試せる範囲があるものが多いので、同じつもりで触ると、最初の1本から課金されます。

    なお、同じ料金表には速度を落とした安い版もあります。
    Fastは720pで0.10米ドル、1080pで0.12米ドル、4Kで0.30米ドル。
    Liteは720pで0.05米ドル、1080pで0.08米ドルで、4Kの出力は対象外とされています。

    試す段階では、こちらを使うという判断があり得ます。
    どれを使っているかは、指定するモデルの名前で決まります。
    担当者が何を指定しているかを、一度見ておくことになります。

    8秒1本あたりに直すと

    秒単価のままでは高いのか安いのか分かりにくいので、8秒1本に直してみます。
    公式の秒単価に8を掛けただけの計算です。

    • 標準(720pまたは1080p) 0.40ドル × 8秒 = 3.20ドル

    • Fast(720p) 0.10ドル × 8秒 = 0.80ドル

    • Lite(720p) 0.05ドル × 8秒 = 0.40ドル

    2分の動画を作るために15本必要だとすると、標準で48ドル、Fastで12ドル、Liteで6ドルです。
    作り直しを1場面につき3回入れれば、それぞれ3倍になります。

    試す段階と本番を分ける、という判断がここから出てきます。
    構図と流れを確かめるだけならLiteで足り、最後に採用する場面だけ標準で作り直せば、金額は大きく変わります。

    失敗したときは、どうなるか

    ここは安心できる記述です。
    料金表の注に、こうあります。

    注: 音声処理の問題により、動画が生成されないことがあります。料金が発生するのは、動画が正常に生成された場合のみです。

    生成されなかったときは課金されない、と書かれています。

    ただし、これは「出てこなかったとき」の話です。
    出てきたが気に入らない、という場合は、正常に生成されています。
    課金されます。

    作り直しは無料ではない。
    ここを社内で共有しておかないと、「何回でも試せます」という説明になってしまいます。

    印刷や輸送に近い

    高く感じる理由を1つ書いておきます。
    単位が違うからです。

    文章を書かせるAIは、契約すれば月額の中で何度も使えるものが多い。
    だから「使い放題」の感覚になります。

    動画は、1秒作るのに計算機を大量に動かします。
    だから使った分だけの課金になっていて、しかもその単位が秒です。

    感覚の置き換えとしては、月額の契約ではなく、印刷や輸送に近いと考えるほうが近いです。
    1枚いくら、1個いくら。
    作れば作るだけかかります。

    この置き換えができていないと、「AIだから安いはず」という前提で話が進みます。

    始める前に決める、お金の話

    1つ目、上限を決めてから触る。
    多くのサービスに、月あたりの使用額の上限を設定する機能があります。
    設定してから渡します。
    設定していないと、止まるものがありません。

    2つ目、1本あたりの単価を、先に計算して共有する。
    秒単価 × 秒数。
    これだけです。
    1本500円だと分かっていれば、作り直しの回数も変わります。

    3つ目、誰が使えるかを決める。
    誰でも触れる状態にしておくと、使った額と使った人が結びつきません。
    請求が来てから調べることになります。

    そして、試す段階と、本番で作る段階を分けます。
    試すのは安い版で、本番だけ標準を使う。
    この切り替えができるかどうかを、始める前に確かめておきます。


    作った動画は、2日で消える

    金曜日に、いい場面ができました。
    来週まとめて編集しよう、と思って帰ります。
    月曜日に開くと、ありません。
    エラーでもなく、消えています。

    サービスが終わったわけではありません。
    仕様です。

    保存されるのは、2日間

    同じ資料に、はっきり書かれています。

    動画の保持: 生成された動画は 2 日間サーバーに保存され、その後削除されます。ローカルコピーを保存するには、動画が生成されてから 2 日以内にダウンロードする必要があります。延長された動画は、新たに生成された動画として扱われます。

    2日です。
    そのあと削除される。

    金曜の夕方に作って、月曜の朝に開けば、48時間を超えています。

    延ばす機能を使った場合の説明もあります。

    動画は 2 日間保存されますが、延長のために動画が参照されると、2 日間の保存タイマーがリセットされます。続きを生成できるのは、過去 2 日以内に生成または参照された動画のみです。

    触れば2日が延びる。
    触らなければ消える。
    つまり、作業を続けているあいだは残り、止めた瞬間から2日で消えます。

    いちばん危ないのは、作業が一段落したときです。

    なぜ消えるのか

    理不尽に感じるかもしれませんが、理由があります。

    前の章で見たとおり、動画の生成には計算機を大量に使います。
    できあがったものも、文章に比べて桁違いに大きい。
    全員の作ったものを置き続けるには、莫大な保管場所が要ります。

    だから、作業場として貸しているだけで、保管場所としては提供していない。
    そういう作りになっています。

    この考え方は、動画に限りません。
    最初の章で見たサービスの終了もそうでした。
    作った場所は、置き場所ではない。

    ダウンロードを、作業の一部にする

    対策は1つだけです。
    作ったその場で落とす。

    1. 生成、確認、ダウンロードまでを1セットにする。「あとでまとめて落とす」を作らない

    2. 落とす先を先に決めておく。個人のパソコンのダウンロードフォルダに溜めない。共有の置き場所に、案件ごとのフォルダを先に作っておく

    3. 採用しなかった場面も、いったん落とす。選び直すことがある。消えてから気づくと、作り直しにお金がかかる

    4. 金曜日に作りっぱなしにしない。週末をまたぐと、ほぼ確実に2日を超える

    作ったものには、印が入っている

    最後に、残るもののほうの話をします。

    同じ資料に、こう書かれています。

    透かし: Veo で作成された動画には、AI 生成コンテンツに透かしを入れて識別するためのツールである SynthID を使用して透かしが入れられます。動画は SynthID 検証プラットフォームを使用して検証できます。

    透かしと書かれていますが、目に見えるマークではありません。
    映像や音声のデータの中に、人には分からない形で埋め込まれる印です。
    専用の仕組みにかけると、AIで作られたものかどうかが判定できます。

    これは、消すことを前提にした機能ではありません。
    作ったものを外に出すときに、それがAI生成だと後から分かる、ということです。

    広告や商品紹介に使うなら、そのつもりで使うことになります。

    始める前に決める、1枚

    4つの章で見たことを、決めておく項目として並べます。
    動画を作る前に、この1枚を埋めておくと、あとで慌てません。

    1. 登録するアドレス。共有のアドレスにする。案内が届く先を人に紐づけない

    2. 落とす先。共有の置き場所に、案件ごとのフォルダを先に作る

    3. どこで流すか。縦か横かがここで決まる

    4. 全体で何秒か。8秒の場面が何個必要かが決まる

    5. つなぐのは誰か。編集ソフトを触れる人がいるか

    6. 使うモデル。標準かFastかLiteか。試す段階と本番で分けるか

    7. 月あたりの上限額。設定してから渡す

    8. 誰が使えるか。使った額と使った人が結びつくようにする

    このうち1と2は、作り始めたあとでは間に合いません。
    3から6は、頼む側が決めておくと、引き受けた担当者が迷いません。
    7と8は、請求が来てからでは遅い項目です。

    この8項目を社内の決めごとにするときのひな形を、別の記事で配っています。
    条文と、誰がどこまで使ってよいかの判断フローをまとめています。


    2026年9月時点の最新状況

    Sora APIの終了は、9日後

    この記事でいちばん急ぐのはここです。
    Sora APIの終了日は2026年9月24日と案内されています。
    Soraで作ったものが手元にない会社は、今週中に書き出してください。

    書き出しは sora.chatgpt.com/sunset からです。
    最終的な書き出し期間が設けられるかどうかは、確約されていません。

    終わるのは、1社だけの話ではない

    Googleの料金ページにも、非推奨とされシャットダウンの日付が案内されたモデルが並んでいます。
    Veo 2とVeo 3は2026年6月30日、Imagen 4は2026年8月17日と書かれた警告が、9月時点のページにも残っています。

    いま使えているモデルにも、同じ案内が付く日が来ます。
    特定の会社の問題ではなく、この分野の作りがそうなっている、と考えるほうが実態に合います。

    サービスが終わるときに何が起きるかは、別の記事でも扱っています。
    使っていたものが終了した会社が、次に何を迫られるかをまとめています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/ne0f88841d139

    いま動いているのは、プレビュー版である

    料金ページに並ぶVeo 3.1の3つは、モデル名がいずれも「preview」で終わっています。
    ページには、プレビューのモデルは安定版になる前に変更される可能性があり、レートの上限が厳しくなる可能性がある、と書かれています。

    仕様も料金も、この記事の数字のまま続くとは限りません。
    社内で使う前に、そのときのページを開いて確かめてください。

    日本語ページはAI翻訳である

    Googleの日本語のドキュメントには、内容をAIで翻訳しており誤りが含まれる場合がある、という注記が付いています。

    この記事で引いた日本語は、そのページに実際に表示されている文面です。
    そのうえで、数字と条件はすべて英語版の同じページと突き合わせ、一致を確認しています。
    社内で回覧するときは、数字だけでも英語版で見ておくと確実です。


    まとめ

    • AIのサービスは終わる。OpenAIのSoraはWeb版とアプリが2026年4月26日に終了し、APIが2026年9月24日に終了すると案内されている

    • 同じサービスでも、人が画面で使う入口と、別のソフトから呼び出すAPIという入口があり、別々に終わる

    • 終了後、最終的な書き出し期間が過ぎたあと、利用に関連するデータは完全に削除されるとされている。その期間が設けられるかどうかは確約されていない

    • 1回で作れるのは8秒。選べるのは4秒、6秒、8秒で、画質を上げる場合は8秒のみ。2分にするには15個作ってつなぐ

    • 画面の形は横長と縦長の2つ。フレームレートは24枚。どこで流すかを先に決めないと、あとで切れる

    • 料金はできあがった動画の1秒あたり。標準で720pと1080pが0.40米ドル、4Kが0.60米ドル。無料枠は「利用不可」と明記されている

    • 生成されなかったときは課金されない。出てきたが気に入らない場合は課金される

    • 生成された動画はサーバーに2日間保存され、その後削除される。延長のために参照するとタイマーがリセットされる

    • 作られた動画にはSynthIDという印が埋め込まれ、AIで作られたものかどうかを後から判定できる

    4つに共通しているのは、どれもAIの性能とは関係がない、という点でした。
    使える動画が作れるかどうかとは別のところで、動画が無くなったり、費用が膨らんだり、形が合わなかったりします。

    そして、どれも始める前に確かめられます。
    触りはじめてから気づくと、たいてい何かを失ったあとです。

    皆さんの会社が去年試したサービスは、まだありますか。
    作ったものは、手元にありますか。


    参考・引用元

    サービスの終了

    動画生成の仕様

    料金


    実務で使う書式について

    この連載の内容を、社内でそのまま使える書式にまとめたものを、別のマガジンで公開しています。規程のひな形、対応フロー、チェックシート、報告書式などです。

    実務で使う書式・キット
    https://note.com/yunta_fukurou/m/mfc25857fab40


    関連する記事

    作ったものが誰のものになるかは、別の記事で扱っています。
    生成AIと著作権について、3つの問いが混ざっている状態をほどいています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n627054c224ee

    AIに仕事を渡すときの設計は、こちらで扱っています。
    資料の渡し方と、返ってきたものの確かめ方をまとめています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n16e5c1ca350a

    向こうに置いたままにしない、という話は、バックアップの側でも書いています。
    取っているつもりの状態と、復旧できて初めて成立するという話をまとめています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/nacbfdb5577fd

    使った分だけ請求される仕組みは、クラウドの側でも同じです。
    値上げしていないのに請求額が増える理由と、費用を見る手順をまとめています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n55708fc9ba5f

    作った動画をサイトに置いても、自動で流れるとは限りません。
    止めているのは見ている側のブラウザーだ、という話を別の記事で扱っています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n2a3929dd9e07

    同じことが、AIで作った画像にも当てはまります。
    無料プランで作ったものの扱いと、規約が条件を置く4か所を、別の記事で扱っています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n854a940f14f6

    画像の側では、出力の大きさが問題になります。
    既定は1Kで、A4の全面には足りない、という話を別の記事で扱っています。
    https://note.com/yunta_fukurou/n/n6348e4464032

     
     
    Digital Workplace Architect|社内外のIT・AIの導入と運用 IT・AI・セキュリティと周辺機器の「今さら聞けない」を一次情報で解説。書式・キットも。 Amazonのアソシエイトとして、梟 〜GLEANINGS〜は適格販売により収入を得ています。

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