新刊『チームプレーの天才』の紙面ボリュームの都合上カットになった原稿を公開します(その3:共創活動、4つの分類)
沢渡あまねと下總良則先生の新刊『チームプレーの天才~誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(ダイヤモンド社)(テーマ:共創デザイン)に、紙面ボリュームの都合上掲載できなかった内容をnoteで発信していきます。
この記事はその第三弾。
第1章「「ゴールイメージ」を合わせる(ビジョンのデザイン)」に掲載したかった文章を公開します。本書と併せて、皆さんの日々のお仕事やチーム創り、組織創りにお役立てください。
なお、第一弾、第二弾、第四弾、第五弾は以下です。
共創活動、4つの分類
ところで、この本のテーマはチームプレイです。
他の組織とのチームプレイ、すなわち共創でものごとを進める上でまず始めに認識しておきたいことがあります。
それは、共創活動の種類です。
ひとことで共創といっても、目的も求められる体制もさまざま。
リーダーやメンバー、および関係者が誤った認識をしていると後々悲しいすれ違いや回り道に苛まれることになります。共創活動の種類を、目的と体制の2軸で4象限で分類してみました。あなたのチームまたは活動には何が求められているのか、どのような体制を意識したら良いのかなど、現在位置とこれから歩むべき姿を正しくイメージしてください。

(1)課題解決(ソリューション)か新価値創造(クリエイション)か?
その活動に求められているのが、既存の組織の課題や社会課題の課題解決なのか、あるいは新規事業創造や新商品開発など新たな価値を創造することなのか。それにより活動の方向性も、適するメンバーも、ひいては適する職場環境や労務制度なども異なるでしょう。
(2)プロジェクト型(非定常業務)かオペレーション型(定常業務)か?
体制にも目を向けましょう。そのチームないし活動は非定常業務であり、ゴールに到達すればお役目終了(解散)なのか、それとも定常業務として長期に渡り継続すべき性質のものなのか。前者はプロジェクト、後者はオペレーションと呼びます。
プロジェクトとは、一過性かつ期限付き(有期)の組織形態です。その課題を解決したら、あるいは新たな事業や製品をリリースしたらおしまい。一方、オペレーションは基本的に終わりがありません。その課題を解決した後にも、何らかの策を講じ続ける必要があるのであれば、すなわち定常業務が発生するのであればオペレーションを伴うと言えるでしょう。
新たな事業を立ち上げた後の組織運営、新製品の製造・販売・アフターサービスやメンテナンスなどはオペレーション部隊が担うことになります。
会社で開催される20周年記念イベントと、日々行われる経理業務などをイメージしてみてもその特性の違いが分かりやすいでしょう。前者はプロジェクト型、後者はオペレーション型の体制で運営するのが自然です。
プロジェクト型かオペレーション型かでも、適する人や求められる能力・経験、組織体制、ふさわしい職場環境やカルチャー、評価基準なども異なります。また予算の確保の仕方、人材育成の考え方、知識・技術・ノウハウをどこまで引き継ぐべきかなどの着眼点も異なるでしょう。
世の中には、プロジェクト型の体制や仕事に不慣れ(または未経験)な人たち、逆にオペレーション型に不慣れな人たちもいます。
プロジェクト型で気合・根性・野生の勘で突っ走る人たちが派手に(そして雑に)立ち上げた新規業務や新サービス。引き取った人たち(オペレーションする人たち)が回すのに苦労する。そのような悲劇もさまざまな業界や組織で散見されます。
その活動はのちに何らかのオペレーションを伴い得るのかどうか。オペレーションが得意な人にも、そのプロジェクトに参画してもらったほうが良いのではないか? その着眼点もお忘れなく。
関連書籍・プログラム
共創デザインに関連する書籍、および私たちが展開するプログラムなどを紹介します。
僕たち(あまねキャリア)のサイトです。共創デザインの解説、および組織への実装支援も致します。
