20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その8) 〜別れの涙、そしてタイでビビりまくり編〜(165日目)
この記事は、カンボジアのアンコールワットを巡る6日間の旅の5、6日目、日本への帰途の記録です。
<注意>
今から20年以上昔のお話ですので、当時の彼の国の様子を伺い知れこそすれ、とても現在の旅のご参考になるようなものではありません。
もし、これから彼の地へのご旅行をお考えの場合には、現在の最新の情報については、必ず外務省のサイトや旅行会社の公式サイトなどでご確認することをお勧めします。
<前回までのあらすじ>
前回の記事はこちら。オールドマーケットで買い物をしてから、トンレサップ湖観光へ
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その7) 〜トンレサップ湖でまさかの海気分〜(164日目)
6回目の記事はこちら。バイヨン寺院、パプーオン遺跡、ピミアナカス寺院、ゾウのテラスを見学
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その6) ~朝日は雲隠れ、子供たちは商魂逞しく~(163日目)
5回目の記事はこちら。プリア・カン、プノン・パケン山の観光と、アプサラの舞を見ながらの夕食
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その5) 〜夕日の後は象のフン避けゲーム〜(162日目)
4回目の記事はこちら。アンコールワット周辺の寺院群のうち、バンデアイスレイ、プレループ、タプローム寺院を見学
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その4)〜赤い砂岩の女神たちとの出会い〜(161日目)
3回目の記事はこちら。アンコールワット内を観光します。
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その3)~回廊を歩けば地雷の跡、夕日に染まる世界の中心~(160日目)
2回目の記事はこちら。シェムリアップのホテルで食事をしてアンコールワットの観光へ。南門から、いよいよ内部へ入ったところまで。
⬇︎20年前の写真が語る!アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その2)~ついにアンコールワットの地を踏む~(159日目)
1回目の記事はこちら。カンボジアのシェムリアップ空港に到着、手荷物検査を受けるまで。
⬇︎20年前の写真が語る! アラカンいんこのカンボジア珍道中記(その1)(158日目)
フロントマンの失態から始まった最終日
2000年2月10日の朝。
6時40分起床、7時に朝食をとる。
ホテルのフロントでセーフティーケースを受け取るときに、(セーフティーケースといっても、単なる茶封筒の端をホチキスでパシパシととめただけのもの)フロントの男性が勢い余ってケースの中の航空券まで半分破いてしまい、オロオロしていた。
でもまあ、なんとかなるだろう。(実際に空港でもお咎めはなしだった)
ひたすら恐縮するフロントの男性をなだめつつ、チェックアウト。

ガイドさんとの涙の別れ
ホテル前で8時にガイドさんと待ち合わせをして、空港へ向かう。
空港の入り口で、ガイドさんが
「私はここまでです」
と言って、別れることになった。
なんだかすごく悲しい気分になる。

チップ攻防戦!Oさんvs.逃げるガイドさん
同じツアーで、別のガイドさんと車で回っていた一人旅のOさんにも、ガイドさんとの別れの時間が迫っていた。
ふと見ると、車の周りをぐるぐる回ってガイドさんが逃げまわり、その後ろをOさんが追いかけ回しているではないか。
一体何が起こっているのか??
あとでOさんに聞いたら、そのガイドさんにはよくしてもらったので、多めにチップをはずもうと、手ずからお金を渡そうとしたのだそうな。
そうしたら、ガイドさんは、
「イラナイ!」
と、スタコラと逃げ出したので、なんとか受け取ってもらおうとして、追っかけまわしたのだと言うのだ。
結局、受け取ってはもらえなかったらしい。
現地のガイドさんは、誇りをもって自分の仕事をしている。
既に得た報酬以上の対価などは、求めないのだ。
そのことがよくわかった一幕だった。
ガイドさんたちは、搭乗手続きが済んで私たちが待合室に入るまで、ずーーーーーーっと外から見守っていてくれた。
とうとう、本当にさよなら、だ。
空港での砂糖事件
荷物検査手続きに入る。
またもや、入国時と同様に、「ガーッ!」とスーツケースの大開きである。
同じツアーのOさんは、お土産にと、スーツケースにしこたま砂糖を詰め込んであったのを係員に発見され、
「サトウ!コレモサトウ!ソレモサトウ!」
と連呼しながら、係員が大笑いしていた。
空港税は8ドルなり。
搭乗時間をだいぶ過ぎてから、スローモーに搭乗開始、歩いてプロペラ飛行機へ。

名残惜しいカンボジアをあとにする。


機内食のメニュー
・クラフトチーズとサラミ
・ヨーグルト
・アイスクリーム
・コーヒー
見覚えのある川の蛇行が見えてきたところで、降下。
プロペラ機ではあったが、パイロットの運転はとても上手で、ほとんど揺れることもなく、着陸の際も、いつ車輪が滑走路についたのかわからないくらいソフトだった。
タイで、カンボジアナイズドされた日本人が大混乱
再び入国審査。
荷物を受け取って、出口でタイ現地のガイドさんと合流する。
車で市内のタイ料理の店に向かったが、カンボジアナイズドされた身には、この都会はおっかなすぎた。
「すごい、早い、コワイ」
を連呼し、すっかりおのぼりさんと化す。
街の喧騒を眺めながら、まるで心の一部をカンボジアに置いてきてしまったかのように、カンボジアのことばかりが懐かしく思い出される。
隣に座ったOさんもカンボジアのガイドさんの名前を呼んで上の空、Kさんは車酔いでフラフラである。
タイ料理の店はバイキング方式だったが、カンボジアの料理のあとに、タイ料理はキツすぎた。
メニュー
・タイ風ラーメン(辛くはないが、香辛料の味しかしない)
・たこ焼き(甘い!!!!!)
・タピオカの餃子
・パン
・アイスウーロン茶(50バーツ)
金ぴか寺院にたじたじ
その後、市内観光で涅槃仏、黄金仏、大理石寺を見学したが、なんともはや金箔貼りの金ぴかキンキラキンで、ありがたいというよりも、なんだか一歩後ずさりしたくなるような感じであった。
ちなみに黄金仏、昔は下の写真のようにセメントで覆われていたらしい。
人夫が運んでいる途中にそのセメントが割れて、中から黄金仏が「オギャア」とばかりに出てきたそうだ。
嘘のようなホントの話。



商魂たくましいガイドさんと震え上がる日本人たち
「も、もういいです。もう結構です」
と、寺をあとにすると、メラメラと商魂に燃えたガイドさんは
「ショッピング!ショッピング!」
を連呼しまくり、まずは一軒目の店へと連れていかれる。
なんと宝石店だ。
しかし、カンボジアナイズドされたジャパニーズたちは、ここでもそのあまりの高さ、ゴーインさ、叫びながらの売り込みの喧騒に圧倒され、
「コワイ!」
を連呼。
トイレに行っただけ(笑)。
二軒目は、タイシルク専門店。
それまでお店は真っ暗だったのに、車から私たちが連れ出されると、パッと電気がついて、売り子たちがわらわらと寄ってくる。
まあこの店員たちのしつこいことと言ったら!
「お土産、誰に、誰に? オカーサン?
オカーサンはヒトリネ、ヒトリだから、コッチのもっといい絹のスカーフにしなさい!」
云々。
余計なお世話である。
結局、ハンカチなどの小物を買っただけにとどまる。
アユタヤでの中華料理とぼったくり発覚
その後、アユタヤ近くのホテルで中華料理の夕食をとる。
夕食の内容は、酢豚にチャーハン、冷やしトマトと、ごく普通の中華料理だった。
あのシルク専門店で180バーツで売っていたメガネ入れが、このホテルの売店では95バーツで売っていた。
なんてアコギな店だったのだろう!
その後、ライトアップされたアユタヤの遺跡をちらっと見て、再びホテルに戻り、就寝した。
いよいよ日本への帰途
2000年2月11日。
4時半に起床、5時半出発、空港へ向かう。
ガイドさんと別れてから、空港内の免税店で最後の買い物をした。
6時15分、搭乗。
濃霧のため、しばらく離陸せずに機内で待つ。
9時ちょうどに離陸。
機内食メニュー
(朝食)
・オムレツ
・マッシュポテト
・ソーセージ
・パン
(昼食)
・クロワッサンサンド
・みかん
・クッキー
機内食が運ばれてくると目を覚まして食べ、片付けられるとぐうぐう寝る、を繰り返す。
気流が悪いとかで、シートベルト着用のサインが何回も出たが、たいして揺れるわけでもなく、17時25分、成田空港に無事到着した。
税関を通り、出口へと向かう。
預けてあったコートを受け取り、京成電車に乗って帰途についた。
旅の終わりに
20年以上前に行った、カンボジア・アンコールワットを巡る6日間の旅は、これにて幕を閉じます。
私が利用した小さな平屋建てのシェムリアップ空港はその後閉鎖となり、現在では郊外の地に、新しく近代的な新シェムリアップ空港が建っているそうです。

また、私がこのときに見学した遺跡のなかには、現在は上に登れないものもあるようです。
(旅行記その6で、ガイドさんに「登ってみる?」と聞かれて登ったピミアナカス寺院は、その後崩壊がさらに進み、現在内部立ち入り不可の模様)
彼の地も、おそらく今は、驚くほどに変貌を遂げているのでしょうね…。
でも私のなかでは、カンボジアはいつまでも、素晴らしい数々の遺跡が森のなかに佇む、まるで物語のなかのように神秘的な国━━。
そして、チップから逃げまわるほど実直なガイドさんたちが、にっこりして出迎えてくれる、素朴で暖かな国のままなのです。
この長くて古い旅行記を、最後まで呼んでくださった皆さま、どうもありがとうございました!
少しでも、アンコール・ワットの眠る彼の国の魅力をお伝えできたなら、たいへん嬉しく思います。

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