バーチャロイド・コンセプト アファームド(前篇)
バーチャロイドの機体コンセプトをとりあげるシリーズ、今回はアファームドとなります。が、はじめにお断りしておかなければなりません。
うっかり書きすぎてしまい、前後篇に分けることになりました。

やはりアファームドといえば近接攻撃について触れざるを得ない、であれば、バーチャロンでのそれがどのように作られたのかについても言及しておかねば……と思い、書き始めてみたのです。気がついたら、これまでの回と比べて倍くらいのボリュームになっていました。どうもすみません。
前篇となる今回は、おおよそ次のような流れとなります。
ちょっとした前振りを経て、アファームド(九号機)の機体コンセプトをご紹介し、これをどのように膨らませていったのか、その道筋についてお話いたします。
その後、話題を近接戦闘誕生の経緯へと切り替えます。
最初は開発初期に見出された二つの難題について、次は、1994年の第一回ロケテストに先だって起こったある事件(?)を取りあげます。
そして1995年、近接攻撃実装に向けて動き出すも、あらゆる試みが失敗に終わってしまう残念な時期を見ていきます。
ここで膠着状態に陥り万事休すと思われたのですが、急転直下、想定外のブレイクスルーが訪れます。
その後の展開は一気に加速、薔薇色の未来を垣間見たような気がしつつ、でもそこからさらなる問題が発生し……といった塩梅です。
次から次へと訪れる困難を前にして、臆病風に吹かれて尻込みしたり、調子に乗って後先考えずに突撃したり、知恵と根性で乗り越えたりする様子をお届けしたいと思いますので、よろしくお願い致します。
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後期開発グループのバーチャロイド
初代バーチャロンに登場するバーチャロイドは、製作開始時期によっておおよそ二つのグループに分けられます。
テムジン、ライデン、バイパー、ベルグドルの四体は、1994年末のロケテスト前に仕込みが始まったもの。
これに対してアファームドやドルカス、フェイ・イェン、バル・バス・バウの四体は、ロケテスト後に追加発注用予算が承認されたことで製作を始めたものです。この後期開発グループは、前期と比べて作り方に大きな違いがありました。最初に機体コンセプトが明確に定められていたのです。
前期開発グループの機体は、例えばテムジンやライデンがまったくの手探り状態から始められたものであったり、定まらない仕様に翻弄されたバイパーや、何のビジョンもないまま急ごしらえしたせいでその後の立て直しが大変だったベルグドルなど、どれもこれも泥縄式、かつ綱渡りの連続する危うい作り方になりました(※1)。
望まぬ苦労をしたので(というより、当時はまだ苦労が続いていましたが)、さすがに同じようなやらかしは繰り返したくないという思いが強くあり、後期開発の機体については、着手する前に目指すべき具体的なゴールを見定めておこうと考えたのです。
この流れの中、まず手始めに二体、コンセプトの策定を行ないました。当時、九号機、十号機と呼ばれていたこの二体は中型機と小型機をイメージしており、後にそれぞれがアファームド、ドルカスと命名されます。
果たして両機の製作は、目論見通りに進んだのか?
本稿ではまず九号機/アファームドについて見ていきたいと思います。
九号機のコンセプト
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