【本の紹介/裏話⑥】20年和菓子を取材してきて、子どもたちに届けたかったこと
「和菓子のおもしろさを、子どもたちにも伝えたい。」
そんな思いを込めた本『子どもだけでつくれる わくわく和菓子』を、2026年6月に東京書籍から出版しました。
前作『子どもだけでつくれる 焼かないお菓子』に続く子ども向けの本の第2弾です。
レシピだけでなく、和菓子に込められた歴史や文化、そして20年取材を続ける中で私が出会ってきた和菓子のおもしろさも、この一冊に詰め込んでいます。
20年間、和菓子を取材してきて思うこと

これまで20年にわたり、生活情報サイト「All About」や「さんたつby散歩の達人」などで全国の和菓子店や職人さんを取材し、ライターとしてその魅力を伝えてきました。
店主や職人さんのお話を伺うたびに感じるのは、「和菓子は日本の文化そのものだ」ということです。
季節を映し、名前には由来があり、歴史や文化、人々の暮らしと深く結びついています。
わびさびを感じるものもあれば、華やかな和菓子もあります。
取材を重ねるたびに、「このおもしろさを子どもたちにも知ってほしい」という思いが少しずつ大きくなっていきました。
レシピの向こうにある和菓子の世界

この本では、わらび餅やどら焼き、大判焼き、おはぎ、桜餅など、子どもでも挑戦しやすい和菓子を紹介しています。
電子レンジで手軽につくれるわらび餅や、かわいらしいいちご大福は特におすすめです。
そして、ぜひ楽しんでいただきたいのが、レシピだけではなく「和菓子の豆知識」です。
どうして桜餅には関東風と関西風があるの?
おはぎとぼたもちの違いは?
そんな疑問に答えながら、和菓子の歴史や由来もたっぷり紹介しています。
背景を知ると、いつもの和菓子が少し違って見えてきます。知れば知るほど奥深く、おもしろい世界が広がっていることを感じてもらえたらうれしいです。
「自分でできた!」が、自信につながるように

今回の本づくりで一番大切にしたのは、子どもたちが安心して挑戦できることでした。
できるだけ身近な材料や道具でつくれること。
安全に配慮しながら、「自分でできた!」という達成感を味わえること。
そんなことを何度も考えながら、ひとつひとつのレシピをまとめました。
今回、私は割烹着姿のイラストで登場し、前作に続いてネコ博士や子どもたちと一緒に、お菓子の世界を楽しく案内しています。
取材をはじめた20年前は、まさか子ども向けの和菓子の本を書く日が来るとは思っていませんでした。これまで多くの店主や職人さんから教えていただいたことを、子どもたちへつなぐ一冊を形にできたことを、とてもありがたく思っています。
この本が、和菓子の興味を持つきっかけとなり、その先にある日本の文化へ目を向ける小さな入り口になれば、これほどうれしいことはありません。
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『子どもだけでつくれる わくわく和菓子』原亜樹子著(東京書籍)
調理アシスタント/青木昌美さん、ブックデザイン/川添藍さん、カバー・本文イラスト/磯田裕子さん、撮影/広瀬貴子さん、スタイリング/久保田朋子さん、編集・構成/本村のり子さん、プリンティングディレクター/栗原哲朗さん(TOPPANクロレ)(以上奥付順)
*第一弾『子どもだけでつくれる 焼かないお菓子』原亜樹子著(東京書籍)
*下記は【本の紹介/裏話】の過去記事一覧です。
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