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管理職は部下をどう評価しているのか

若手社員からよく聞かれる質問があります。
「上司は何を見て評価しているんですか?」
「成果さえ出せば評価されるんですよね?」
管理職の立場から言うと、答えは半分正解で半分不正解です。
もちろん成果は見ています。会社ですから成果は重要です。
しかし私たち管理職が見ているのは成果だけではありません。
むしろ「この人にもっと大きな仕事を任せられるか」「将来チームを引っ張る存在になれるか」という視点で部下を見ることの方が多いのです。
担当者時代の私もとにかく自分の成果を出すことばかり考えていました。
しかし管理職になって、評価される人には共通する特徴があるということがわかりました。
今回は私が管理職として部下を評価するときに見ているポイントをお伝えしたいと思います。

成果よりも「次も任せられる人」かどうか
一つの仕事の成果を見るとき、私はその成果をどのように生み出したのかを重視します。
たまたまタイミングや運が良かったのか、それとも準備や工夫があったのか。どんなリスクを想定していたのか。そうした部分を見ています。
なぜならその仕事の進め方が分かれば、次も成果を出せる人なのかが見えてくるからです。
成果だけではなく、その過程も含めて上司に報告することをおすすめします。
その積み重ねが「任せられる人」という評価につながります。

指示を待つ人か、自分で考える人か
管理職になって実感するのは、自分で考えて動ける人の価値の高さです。
もちろん、全てを一人で判断しろという意味ではありません。
ただ、トラブルが起きたときに、「どうしたらいいですか?」とだけ相談にくる人と「ここまで調べて私はこう考えていますがいかがでしょうか。」と言える人では印象が大きく違います。
自分なりの考えを持って相談してくれる人には成長を感じます。
若いうちから「私はこう考えます。」という一言を添えるだけでも評価は変わってきます。

周囲を巻き込みながら仕事ができるか
意外と見落とされがちですが、管理職はその人自身だけではなく、周囲への影響も見ています。
自分の仕事だけを完璧にこなすことももちろん大事ですが、それ以上に評価するのはチーム全体の成果を高めてくれる人です。
忙しそうな同僚に声を掛ける人。
後輩に仕事を教える人。
持っている情報を積極的に共有する人。
本人は当たり前のつもりかもしれませんが、そういう行動は管理職の目に入っています。
そして、さらに一段高く評価されるのが、他部署を巻き込んで仕事を進められる人です。
会社の仕事は、自部署だけで完結するものばかりではありません。
開発、生産、品質、営業、調達などさまざまな部門との連携によって成り立っています。
課題が発生したときに、「それは〇〇部の担当なので分かりません」で終わる人と、「私から〇〇部へ確認してみます」と動ける人では、仕事の進み方や周囲からの信頼が大きく変わって来ます。
管理職になると、自分で手を動かすよりも人と人とをつなぎ、関係者を巻き込みながら成果を出す時間の方が長くなります。
だから私は「この人は他部署とも良好な関係を築けるか」「相手の立場を理解しながら会話ができるか」をよく見ています。
部門を越えて協力を引き出せる人は、より大きな仕事を任せられる存在として評価されるのです。

失敗よりもその後を見ている
若い人の中には失敗を極端に恐れる人がいます。
しかし管理職の立場から言うと、失敗そのものを問題にしていることはほとんどありません。
若手の失敗で会社の経営が揺らぐような事態になることはまずありません。
むしろ何も挑戦せず、失敗を恐れて行動しないことの方が組織にとっては大きな損失です。
ほとんどの場合は部署や上司がフォローしながら挽回できる範囲のものです。
私たち管理職の仕事の一つはメンバーが挑戦できる環境を作ることです。
失敗したときには組織として支えますし、リカバリーするのも管理職の役割です。
だから必要以上に失敗を恐れる必要はありません。
大きな成功は多くの失敗の積み重ねにより生まれているものです。
ただし、失敗から目を背けてはいけません。
「申し訳ありませんでした」で終わる人と「原因はこれで、次回からこう改善します」と言う人では評価が全く違います。
さらに私が見ているのはしっかり振り返りができる人かどうかです。
トラブルが発生したとき、
「なぜ発生したのか」
「未然に防げなかったのか」
「判断に問題はなかったのか」
「仕組みとして改善できないのか」
まで掘り下げて考えられる人は成長が早いです。
実際、私が高く評価する人は成功した後よりも失敗した後によく学んでいます。
振り返りが上手な人は同じ失敗を繰り返しません。
そしてその学びを周囲にも共有できます。
これは将来チームを率いる立場になるために欠かせない力だと思っています。

管理職候補は視点の高さで分かる
管理職になりたい人にぜひ意識してほしいことがあります。
それは自分の仕事だけではなく、一段高い視点で物事を見ることです。
会議でも「私はこう思います」だけではなく、「他部署への影響を考えるとこうした方が良いと思います」という発言ができる人は目立ちます。
部下の立場であっても、一つ上の上司の目線で考えることはできます。
実際、私が「将来管理職になりそうだな」と感じる人は役職がなくても一段高い視点に立ち組織全体のことを考えて発言している人です。

最後に頼りになるのは信頼
重要な仕事を誰に任せるか。
実はその判断では能力より信頼が勝つことがあります。
進捗が遅れそうなときに早めに相談してくれる人と、期限直前まで黙っている人では安心感がまるで違います。
私はむしろ悪い報告を早くしてくれる人を評価します。
問題が起きた時点で一緒に対策を考え、軌道修正ができるからです。
逆に隠されたり後から発覚したりすると、その仕事だけではなく本人への信頼も失われます。
信頼は派手な成果ではなく、日々の小さな積み重ねて作られていくものです。

おわりに
管理職なって感じるのは、評価される人は単に仕事ができる人ではないということです。
成果を出すことはもちろん重要です。
しかしそれ以上に、自ら考え、周囲を巻き込み、信頼を積み重ねながら成長し続ける人が高く評価されます。
そうした人は役職がなくても自然と周囲から信頼され、重要な仕事や成長機会が集まって来ます。
もし評価を上げたい、将来管理職を目指したいと考えているのであれば「自分の仕事をやりきる」ことに加えて、「組織として成果を出すために自分は何ができるか」を意識してみてください。
管理職はそうした視点や行動を意外とよく見ています。
その小さな意識の変化が、次のキャリアにつながるはずです。

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私は自動車製品開発の管理職として、
若手時代に知りたかったことや、
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