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カントの中では、集合論に近い考え方があったのではないでしょうか… 集合の考え方を集合論としてまとめたのがカント―ルということも、何か因縁を感じませんか?… 連載 超訳プロレゴメナ 172 読書会編120

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超訳プロレゴメナ読書会 第十三回から
 
ディスカション(承前)
 
牧野照邦:
 荒川先生が、アカデミック版の構成を、カント自身のものと考える根拠も観えた感がありますね。以下が、第2節の後半のあっても実感が伴わなかったけれど、第4節を読み終わってみれば自然に捉えられそうですね。

 この簡単で取るに足らないと観える観察を無視したことが、哲学にはかり知れない不利益を生ませたことを、ぼくは指摘せずにはいられない。

第154回 本編22

前島幸太郎:
 第4節で、純粋な数学的認識を語っているのも重要だと考えます。

 すべてのア・プリオリな認識の中では、純粋な数学的認識の本質的で際立った特徴をもっている。

第169回 本編27

 ここでの純粋な数学とは、幾何学や代数を意識したものではありませんからね。
 
栗林雄太:
 カントの中では、集合論に近い考え方があったのではないでしょうか? ここなんか、そう思えてなりません。

 たとえば、a=a、全体はそれ自体に等しい、または a+b>a、全体はその部分より大きい。 そして、これらさえも、単なる概念からは有効であると認識されているが、ある具体例を意識した直感で表現できるから、数学でのみ認められているのだ。

第149回 本編21

須田隆雄:
 集合の考え方を集合論としてまとめたのがカント―ルということも、何か因縁を感じませんか?
 
山際このみ:
 どうしてよ? 

須田隆雄:
 カント―ラと読めば、カントを受け継いだ人のように思えませんか?

池田幸男:
 一見、つまんない語呂合わせみたいですが、集合論の影響が数学の範囲を超えている現実を観ると、そうした考えもあっていいと思えます。 

曽根康夫:
 現代の論理学では、集合論が切り離せなくなっていますからね。

 前島幸太郎:
 だから、ぼくたちはカントの継承者であると同時に、カント―ルの継承者でなければならないのかもしれませんね?

栗林雄太:
 現代哲学では量子力学も対象になるみたいですけど?

 桐川夢見:
 わたし、『ご冗談でしょう、ファインマンさん』をとても面白く読みました。 

牧野照邦:
 そうした広い視野を持つことも重要でしょう。ぼくもその本を面白く読みました。量子力学は書かれていませんが、量子力学者の考え方に哲学に通じるものを観ることはできました。

前島幸太郎:
 興味を広げていくことが、先生がいう多様性につながるのでしょう。ぼくも哲学だけにこだわるつもりはありません。けれどもこの姿勢が、哲学に新風をもたらすのだと、確信しています。

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