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中3娘、受験戦争ついに終結!四校受験、四校全勝。

は〜💧やれやれ……。

やっと、戦いが終わりました。


いよいよ県立高校の合格発表。

朝から、私のほうが吐き気はひどい。

手汗で、手のひらはビショビショ。

10時からの発表で、
娘が封筒を受け取って、
中の紙に「合否」が書かれている。

でも――

10時半を過ぎても、まだ電話がない。

携帯電話と固定電話。

両方を目の前に置いて、まんじりともせず、娘からの電話を待つ。

鳴った、鳴った!

固定電話!

……あれれ?

電話の主は、娘じゃなくてパパだ~。

「まだ電話ないんだよ……」

「じゃ、またあとでかけるよ」

それから数分。

娘からの電話キターーーーッ!

「あ、もしもし……」

あれ?

なんか、声が震えてる?

もしかして、

不合格で泣いているの???

一瞬の間に、

それだけのことが頭をよぎった。

すると、

「⋯⋯あ~、合格。」

……。

え?

軽っ!

でも合格したのね?

「もう、通知はもらったの?」

「うん」

「おめでとうございまーす♡」

「あ~、うん。
じゃ、塾長先生に電話するから……」

はい。

これで終わり。

淡々と、粛々と。

私のほうが、よっぽど大騒ぎだ。


娘に用意しておいたスマホを、

前日に初めて持たせてあげた。

暇そうにしていたし、

本人はスマホを持たせてもらえるなんて、

夢にも思っていなかったのだろう。

ちょっとビックリしていた。

でも一日かけて、

LINE。

メール。

通話。

全部練習した。

そして、

「今日、発表を見たら、すぐに連絡してね」

と言っておいた。

だから、

発表を確認すると、すぐに私へ電話。

そのまま、塾長先生にも電話。

娘は、

やるべきことを淡々とこなしている。

一方、私はというと――。

そこからが忙しかった。

まずは、パパ。

「合格したよ!」

実母。

義母。

そして、近しい親族にも、

次々と電話やメール。

さっきまで手汗で

ビショビショだった手で、

今度は電話を握りしめ、

あっちへ電話、こっちへメール。

娘ひとりの合格なのに、

母ちゃんは大忙しだ。

ところが。

合格の連絡を四方八方にしまくったあとも、

私はなぜかソワソワして落ち着かない。

何をしていいのか分からず、
何も手につかない。

家の中を、右往左往。

まだ引かない手汗をズボンにゴシゴシこすりつけながら、

頭の中はもう、

狂騒曲状態だ。

合格した。

合格したんだ。

……なのに、落ち着かない。

娘はもう塾長先生に電話しているというのに、

私は家の中をウロウロ、ウロウロ。

受験した本人より、
母親のほうが興奮している。

いったい、私は何をしているんだ。


そのあと、娘は合格通知を写真に撮って、

件名に、

「証拠」

と打って、メールで送りつけてきた。

……証拠って。

写真だけで文字はない。

もっとこう、

「合格しました!」

とか、

「ありがとう!」

とか、

ないんかい!!。

感動で泣けちゃうかも~なんて

思っていた私の手汗は、さらに増量。

また娘からメール。

「塾長先生に電話したよ。
なんか塾長先生、キモかった~♡」

……。

塾長先生、どうした?

感動してくれていたのか?

娘よ。

それにしたって

もう少し言い方があるだろう。


私からも、

塾長先生にお礼と報告のメールをした。

すると、返信が来た。

「おめでとうございます!!!

お恥ずかしいのですが、

涙を流して合格を噛みしめています。

今夜は、他の先生と盛大に迎えたいと思います。(笑)」

先生……。

涙を流して、って大袈裟ねぇ~。

でも、娘が、

「なんか先生、キモかった~♡」

と言っていた意味が、
ちょっと分かったりして💧。

でも。

この高校は、塾長先生の出身校。

娘は見事、
塾長先生の後輩になったわけだ。

私は先生に、こっそりお願いしておいた。

「娘は、

先生たちの喜ぶ顔が見たくて

頑張っていたので、

今日だけは、

うんと褒めてやってください♡」

娘は塾へ、一週間ぶりに出かけて行った。

今ごろは、
先生たちと大盛り上がりしていることだろう。

娘が塾長先生に

褒めて欲しかったのは本当のこと。

でも、塾長先生はまだ一度も娘を

褒めてくれたことはない。

この塾長先生を3年間見てきたが、

おおきな声で威嚇することも、

怒ることもない人だった。

きっと照れ屋なんだろうなとも思った。

塾長先生はひとこと

「よく頑張ったな」

とだけ言ってくれたそう。

それがこの人の最大の

褒め言葉だったのかもしれないね。


中学校への報告では、

教務主任の先生に、

「全戦全勝ってやつは珍しいんだぞ」

と言われたとか。

四校受験して、

四校全勝。

途中では、

「落ちたかも……」

「無理だ……」

「面接重視ならダメだ……」

と、さんざん騒いでいたくせに。

結果だけ見ると、

全部、受かってる。

大変だったけど、本当によく頑張った。


……ところが。

受験が終わったと思ったら、

今度は書類地獄が始まった。

合格は嬉しい。

嬉しいのだが、

提出書類の多いこと!

こんなにたくさん書くのは初めて……

というくらい、いろんな書類。

全部書き終えるのに、

3時間。

合格したのに、また机に向かっている。

もう、こっちが受験生みたいだ。

しかも、ビックリしたのが、

入学前なのに、
現時点での志望大学を書く欄があったこと。

え?

まだ高校にも入ってませんけど?

もう大学?

そして、

「保護者から見た我が子の所見」

を書く欄まである。

性格的なこと。

長所。

短所。

目標。

何でもいいらしい。

うーん……。

あの高校へ行ったら、

勝気で負けず嫌いな子しかいないんだろうから、

娘の「負けず嫌い」なんて、

美点にもならない。

でも、

それくらいしか、

書くことがなかったなぁ。


制服も、地味~な制服。

紺のブレザー。

紺のスカート。

ネクタイなし。

リボンなし。

ベストなし。

靴下とコートは指定ではない。

それにしても、

地味だ……。

男子は詰襟。

デパートへ採寸へ行かなきゃ。

結構、時間がない。

あと半月の間に、二回は学校へ出向く。

入学手続き。

教科書や体操服関係の注文。

入学説明会。

あぁ、定期も買わないといけないよねぇ。

その間には、中学校の卒業式もある。

ホッとしたのも束の間だ~!

受験が終わっただけで、

母親の仕事は終わっていなかった。

やっぱり、まだまだ落ち着きそうにない。


ともかく。

虚弱体質の娘が、

風邪ひとつ引かず、

最後まで乗り切れたこと。

私は、
それが一番よかったことだと思う。

さて。

次のステップに向けて、

また一からやり直しだぁ。

受難は、まだまだ続きそうです。


しみじみ。

自分の受験のときなんか、
こんな大騒ぎじゃなかった。

合格発表の日も、

「ふーん」

くらいで帰宅したような……。

別段、
誰も喜んでくれたわけでもないしねぇ。

昨日、パパが言っていた。

「きっと、俺らがしたのは、

受験とは言わねーんじゃね?(笑)」

あぁ、確かにそうかも……。

そんな気もしてきた。

だって、
こんなに頑張ってなかったもん。

偏差値の低い高校出身の私は、

さらに娘にバカにされるのだろうが、

だって、しょうがないじゃない!!

私は、

バンドマンになりたかったんだから!!

ふん!

その果てに、自分がどうだったかって?

少なからず、後悔があった。

だからこそ娘には、

ずっと自分の恥までさらけ出して、

失敗談を話した。

手遅れになる前に、諭してやりたかった。

だから、ここまで大騒ぎしてきた。

……まぁ、

一番大騒ぎしていたのは、

たぶん私なんだけど。

というわけで――

娘さん。

これから始まる高校生活も、

頑張っておくんなまし。

母ちゃんは、しばらく後方支援に回ります。

受験戦争、これにて一旦終結。


最後まで娘の受験記を読んで下さり
ありがとうございました。

まだこの先、大学受験、息子も同様に複数の受験を経験します。

2人が慶應大学へ進むまでの道のりは
続いていきます。

書ける限り、記憶を掘り起こして書いていきますので、よかったら読んでくださいね。


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「夫婦そろって高卒。それでも子ども二人が慶應に行った。」

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