中3娘、記念受験でまさかの合格!あの人の後輩になる切符を手に入れた。
娘が予定していた入試は、
すべて終わった。
わが家の入学希望順位は、
① 公立(県立)高校
② 国立の高校
③ アーティスト〇〇の母校
④ 併願先の私立高校
という次第。
おかげさまで、
併願校と国立の高校は合格をいただいている。
前日に入試だった憧れのアーティスト、
〇〇の母校の合格発表の日のことだ。
ここの入試を終えた娘の感触は、
というと。
ぶっちゃけ かなり怪しい。
中学校の担任が書いた調査書には、
娘本人にまったく記憶のないような
特記事項が書かれていたらしい。
もちろん、
調査書の内容は本人に知らされているはずもなく⋯。
面接官から
「一年生の頃の、百人一首大会について……」
と聞かれた。
「百人一首大会?一年生の時?
なんだっけ?それ?」
どうやら、
2年前の百人一首大会のときの
役回りについての質問だったらしいが
娘は夢にも思っていなかった質問に
記憶が出てこない。
目が泳ぐ。
必死に記憶を呼び戻そうとするが
あらぬ方へ視線が向く。
「???」
すると面接官に、
「あれ? 百人一首大会やってないの?」
と突っ込まれた。
あとから考えてみれば、
「ああ、確かにそんなこともあったな」
と思い出したらしいが
その最中は記憶の彼方。
完全に不意打ちだった。
さらに、
「何でこの高校を受験したの?」
と聞かれた。
娘にとっては記念受験。
入試前夜に
面接で聞かれる定石として
その高校のパンフレットをめくり、
教育理念のところを読んで、
「あ、これでいいや」
と簡単に回答を決めていた。
そして、
「自由な校風が良いと思ったからです」
と自信満々に答えた。
すると、面接官
「ふーん。
今、自分の学校はどんな感じなの?」
と、さらに切り返してきた。
娘は、
「えっと……チャイムでの着席や、⚪️△✕#%♭βα▽◎ムニャムニャ……」
と答えにならない回答。
すると、
「ふーん。
ま、それって当たり前のことだよねー」
と、あしらわれた。
その時点で、娘の心の中は、
「もうダメだ」
と、脳内は羞恥でいっぱいになり
つい いつものように
思いきりふて腐れた顔をしてしまった。
心の中では、
「もういいです! マジいいです!
もう落としてくれて結構です。
だから
早くここから出してください!」
と思っていたそう。
一方、
三教科のペーパーテストはというと。
前日に一夜漬け程度の対策。
しかも、
ミュージックフェアの録画を観ながら、
過去問を二年度分解いただけ。
それでも
「たぶん、
例年の平均点より30点くらいは
余分に取れてるはず」
と言っていた。
ただし!!
この学校は、
人間性を重視して、
面接を重要視している。
だから。
「あの面接じゃ、受かるはずがない」
と娘は漏らしていた。
すでに保険の学校は合格している。
だから、不合格でもやむなし。
それならそれで、気軽に
記念に、校門前で写真を撮りに行こう!
と、息子も連れて、
親子三人でテクテクと
発表を見に行った。
掲示板が出される10分前に到着。
すでに、かなりの人が発表を待っていた。
どうでもいいといいながらも
もし不合格だったら、
娘はさぞや気落ちするだろう。
だから、機嫌がいい今のうち。
散々、発表前の校門で
記念写真を撮る。
親子三人、はしゃぎすぎて
馬鹿丸出しに見えてもいい。
ファンとしての聖地巡礼だもの。
校門の内側では、
教員の方々が呆れていた……
かもしれない。
しかも、
この日の娘の格好が、ひどい。
ブレザーは着ていない。
ルーズなカーディガンで来た。
リボンは忘れた。
Yシャツは、
第二ボタンまで開いている。
紺色のハイソックスにローファー。
スカート丈は、
前かがみになったら
パンツが見えそうなくらい短い。
ふと周囲を見渡すと、
膝丈のスカート。
眩しい真っ白なハイソックス。
リボンもきちんとつけている。
スニーカーを履いて、清楚な三編み。
親とお行儀よく
発表を待っている子たちばかり。
私は思わず、
「なんなの?
アンタのその格好は!
周りをよーく見てみなさいよっ!!」
と言ってしまった。
すると娘。
「えー、別に〜。
この高校に入学するわけじゃないから、いいんじゃん?」
……。
いかに外見をアホっぽく見せるかが、
実はこの頃の娘のブームだった。
そうですか。
そうですね!
中学校女子の考えていることは
奇妙でわからん。
やがて、時間が来た。
掲示板を組み立てる人たちが出てくる。
ところが娘は、目が悪い。
しかも、眼鏡を持ってきていない。
「番号、全然見えない。
ちょっと見てくれない?」
「受験番号何番なの? えーと……」
私も探す。
しかし。
私の目も、加齢のため、ピンボケ。
親子そろって、よく見えない。
でもそれらしい番号を発見した。
「あ、あったよ!」
と、私。
娘は、
「えー、間違ってない?」
と、自信がない。
「ちゃんと確認してよ」
と追い打ちをかけられる。
仕方がない。
スマホのカメラの望遠機能を使って、
拡大!
画面でもう一度確認する。
どうやら、間違いない。
なんと合格していた。
「合格の方は、
右側校舎へお進みください。
通知はあちらでーす!」
先生たちが大声で案内している。
合格通知をもらいに、校舎へ急ぐ。
すると息子が、
自分のことでもないのに、
さっさと通知を渡してくれる受付へ駆け寄り
先頭でその机にへばりついている。
やれやれ。
ほとんどの人は、
そのまま掲示板を見て、
校門へUターンして帰っていく。
男子30名、女子30名の募集に対し、
応募人数は約430名。
例年だと、オープンでは
結構な倍率になる高校だ。
そんな学校に、
前日に過去問を二回解いただけ。
しかも、
ミュージックフェアを観ながら。
面接では、ふて腐れた顔をして。
それでも、合格。
ありがとうございました!
合格通知を持って
また記念写真を撮りまくる。
アホみたいな親子三人、
校門付近で はしゃぎまくる。
娘は、
憧れのアーティストの
後輩になれる切符を手に入れた。
……多分、入学は辞退します。
でも。
とても満足です。
胸いっぱいです。
素直に嬉しくて
変な脳内ホルモンが出ている娘。
そして、
「あ~、あの人の吐いた二酸化炭素が
まだ残っているかもしれない……♡」
と言い出す。
そんなことあるわけなかろう。
でも、ないとも言えないか笑
せっかく息子も連れてきたのだ。
このまま、まっすぐ帰るのも可哀想。
ということで、最寄り駅からバスに乗る。
そして東京タワーへ。
バスの中から、
真正面に東京タワーが見えてくる。
すると息子が、
「ママー!!ママー!!
東京タワー、スゲーでっかいよ!!!」
と大声で叫ぶ。
ものすごい興奮状態。
一体どこの地方から出てきた人ですか?
運転手さん、苦笑い。
あうぅ💦ママは恥ずかしいです。
でもあなた、
十数年後には
慶應大学三田キャンパスへ
通学しながら 毎日
東京タワーを見ることになりますよ?
そんな未来は露知らず
東京タワーの足元まで来て、
真下からタワーを見上げると、
まだ8歳の幼い息子は
転がり回るほどの勢いで駆けていく。
こんなに喜んでくれたなら、
連れてきて、本当によかった。
そして、いきなり娘が言い出した。
「ママ、クレープ食べたい」
東京タワー内は、
少々、人が多かった。
それでも、
薄暮の時間から、
レインボーブリッジなどが
ライトアップされる時間まで、
クレープを頬張りながら
展望台を周回。
東京タワーお初の息子は、
ガラス床から真下を見下ろして
その高さに大喜び。
娘にとっては、
10年ぶりの東京タワーだった。
10年前。
デカレンジャーのショーを観に、
後楽園のホールまでやってきた。
その帰りに、
東京タワーへ来たことがあった。
あの頃、
「将来デカレンジャーになりたい」
と真剣に言っていた娘。
本当を言えば、
その夢に近づきたくて、
娘は勉強を頑張ったのだ。
地球を守る正義のヒーロー、
宇宙刑事になりたくて。
ふと、園児だった昔を思い出す。
憧れのアーティストの母校に、
まさかの合格。
これで、残すは一つ。
本命、県立高校。
あと数日で、発表。
娘、連戦連勝なるか????
……ちょっと、自信ないです。
娘の高校受験・戦記
▶「『先生は商売だから⋯』と言った中3娘が、覚悟を決めた!」
▶「揃いのユニフォームに『必勝』鉢巻き。中3娘、いよいよ出陣。」
▶「出陣した中3娘。戦場でまさかの迷走。国立入試で大混乱。」
我が家の子育てを最初から読むなら
夫婦ともに高卒。
教育に詳しかったわけでも、特別な教育方針があったわけでもありません。
悩んで、失敗して、迷いながら二人の子どもを育て、結果的に二人とも慶應大へ。
我が家の子育ての原点を書いた記事です。
