学校はなぜ変われないのか? ~元都立高校教員が見てきた「学校の仕組み」を読むシリーズ~
はじめに
学校で起きる問題は、個人の能力や努力だけで説明できるものではありません。
教員不足。
長時間労働。
部活動。
学校改革が進まない理由。
現場で働いていると、「なぜ同じ問題が繰り返されるのか」と感じる場面が何度もありました。
その背景には、一人の教員では変えられない「学校の仕組み」があります。
私は都立高校で教員として勤務し、進路指導や学級経営、学校運営にも携わってきました。
その経験を通して見えてきたのは、現場の教員が頑張っているにもかかわらず、構造そのものが改善を難しくしている現実です。
このシリーズでは、学校内部で実際に起きている出来事をもとに、
「なぜ学校は変われないのか」
という問いを、現場経験から整理していきます。
このシリーズの記事
なぜ教員は辞めるのか?
~現場で見えた「本当の原因」は部活動だった~
教員不足がなぜ改善しないのか。
部活動の全員顧問制という、現場が抱える構造的な問題を取り上げています。
「部活動だけは特別」が学校を壊す
~元都立高校教員が見てきた教育現場の危うい構造~
「教育のための部活動」が、いつの間にか「部活動のための学校」になってしまう。
例外が積み重なることで学校全体が抱える問題を考察しています。
部活動を学校から切り離すべきか?
~現場が考えた「実現可能な設計図」~
理想論ではなく、学校現場で実際に運用できる部活動改革の仕組みを提案しています。
教員の仕事、実は“やらなくていいこと”が多すぎる
学校現場には、「昔から続いている」という理由だけで残っている仕事が少なくありません。
教員の働き方を見直すために、まず業務そのものを見直す必要性について考えます。
入選業務、なぜ教員がやっているのか?
学校現場にはびこる「昔からそうだから」という理由だけで続いている仕事の数々……。
その代表例として入学者選抜業務を取り上げ、学校の働き方の構造を考えます。
その仕事、毎年やる必要ありますか?
~教員の時間を奪う“静かなムダ”の正体~
教科書選定、研修、キャリアパスポート……等など。
慣例として続いている業務が、学校現場にどのような影響を与えているのかを整理しています。
なぜ学校は変わらないのか
~教員異動が止めている“改革”の正体~
学校改革が思うように進まない背景には、個人ではなく組織の仕組みがあります。
教員異動という制度から、学校が変わりにくい理由を整理しています。
おわりに
~このシリーズを通して伝えたいこと~
学校には、素晴らしい教育的実践を積み重ねている教員が数多くいます。
一方で、個人の努力だけでは解決できない構造的な問題も存在します。
私は学校を批判したいのではありません。
現場で見えてきた現実を共有し、
「どうすれば子どもたちにとってより良い学校になるのか」
を、一緒に考えていきたいと思っています。
