サファリからの伝言
一昨昨日、英国マンチェスターからバタバタと帰国した。
今回の旅では、はからずも一災難に見舞われた。
旅先にスーツケースが到着しないという、人生初の経験である。
手荷物の重量制限もあるため、パスポート、電話、カード、バッテリー、充電器、電動歯ブラシ、カメラ関係以外は、ほぼすべて預け荷物の方に入れていた。それだけに、ベルトコンベアが空回りするころになっても、私のスーツケースが見えなかった時は困惑した。
しかし、飛行機が無事に着いただけでも儲けものと考え、その気になれば一晩ぐらいなら化粧も歯磨きもせず、ホテルの石鹸で髪と身体を洗い、着ていた服をホテルで洗濯して再利用すれば良いだけの話だ、と構えていた。
とは言っても、何度確認してもスーツケースは行方不明だということであったので、二度と戻ってこない可能性に備えて、街に必需品の買い物に繰り出した。
現地で購入できるものがあるだけ助かったが、英国でお会いする予定であった日本人の知人のために、数週間かけて買い集めたお土産品もすべて紛失してしまったことが非常に悔やまれた。
スーツケースが四時間届かない場合は、カード会社の旅行保険で三万円程度の「当面の必需品購入金」を請求できる、さらに長時間届かない場合は五万円程度、すなわち合計八万円程度。そして荷物が完全に紛失してしまった場合は、航空会社から二十万円近くの弁償金が出る、ということになっている。
どうせ保険金がおりるから、と下着、シャンプー、リンス、ブラシ、寝間着、靴下、化粧品等をすべて購入し直した。最後までスーツケースが届かなければスーツケースも買わなければならない。
ところが、ここで失敗を犯した。
保険金がおりる条件は、航空券を買った時のクレジットカードで必需品を購入しなければいけないということであった。それを知らずに他のカードで買い物をしてしまったのだ。交渉すればなんとかなるかもしれないが、面倒な事務手続きは苦手なので、結局は請求しないで終わるような気がする。
スーツケースが届かないことによる物質的な損失は金銭で解決するかもしれないが、それに準ずる予定外の事務手続き、時間のロス、心理的ダメージは金銭では代替できない。
と、まあ旅行先でスーツケースが届かなかった初体験をほんの少しだけ述べさせていただいた。気を付けて頂きたいことは、スーツケースを預けた時のタグを必ず大切に保管しておくこと。それがないと追跡が難しくなる。
そんなことを書いていたら、私が遭遇した災難などとは比べ物にならないほど筋金入りの経験者を発見した。以前ちらっとこの記事の題を拝見した時、読み違いをして、「ロス禿」とは何だろう、などと漠然と疑問に思いながらも通り過ぎてしまっていた。今となったら旅行前に拝読しておけば良かったと思うほど、ためになる素晴らしい文章であった。
と、英国のどんより空の下で初日から落胆していたのであるが、ふとnoteをのぞくと、そのサファリサファリさんが「ペイフォワードプロジェクト」と呼ばれるバトンタッチ企画において弊記事をご紹介くださったというお知らせが目に入った。
サファリサファリさん、たびたび幽霊部員と化す私などをご紹介いただき、とても光栄です。ロスバケの繋ぐ縁とも呼べるものでしょうか。サファリサファリさんに対する私の印象は、「行動力抜群で義理堅く、とても信頼できる方」というものです。
サファリサファリさんは、おそらくイタリア・ベニス、あるいはミラノ方面にお住まいの方で、旅行先等で写した写真等を寛大にも多くの方々に提供してくださっている方です。
そして私からバトンを渡させて頂きたいのは、候補が多くて困ってしまいますが、今回は原則どおり三名様にバトンタッチさせて頂きませう。
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まずは、このような古城の遺跡には免疫のあるこの方。

今回、これほどホテル代の夏料金が馬鹿高くなければ、是非お顔を拝見させて頂きたかった英国エジンバラ在住の山林さん。山林さんというお名前は、ご本人に山を購入される趣向があるためだと想像しておりますが、本名だったら失礼のほどを。
この方は、やることなすことがとても速い外科医師さんです。おそらくさっさと外科手術を終わらせてくださるので、患者さんにも負担が少ないはず。これほど優秀な方なのに、まったくそれをひけらかすところのない方です。
パートナーは考古学者の方ですが、山林さん自身も、ご興味の湧いた事象を根底まで突き詰める(良い意味でオタクな)傾向がある方なので、本当にお似合いのご夫婦だと思います。
「ここまでこだわるか!」という、そんな山林さんの素敵な記事をご紹介させていただきます。
晴れてエジンバラを訪れる日が来たら、エジンバラの血生臭い歴史をご教授くださるようです。エジンバラに関する観光記事も多くご紹介されていらっしゃいます。
サファリサファリさんがヨーロッパ勢でまとめていらしたので、わたしは少しずつアジア方面へ戻っていこうかと考えております。
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お次のランナーはこの方。この方には、ご紹介の打診をさせて頂いたらお断りをされてしまうような気がしますので事後承諾とさせて頂きます。
くなんくなんさんは初代首相のリー・クアンユーが統治していた激動のシンガポールにて、多感な時期をお過ごしになっていたこともあります。現在のつれづれシリーズの視点が興味深く、多くの方々の同調を得られています。時おりさらっと発表してくださる短編小説も、多読をされているだけあって現実味があり、臨場感に溢れています。
学生時代に経験された、当時のシンガポールを詳細に描写されるくなんさんの記憶力とその細緻な表現には驚愕しております。
何事もそつなくこなされて、博学で、酸いも甘いも嚙み分けた大人で、とても自然体の方だ、と尊敬しております。
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おつぎは、日本のいずこか、しかもいずこかの山のふもとにお住まいのソワレちゃんです。この方も多読な方で、長年、書籍と関わるお仕事をされていらっしゃるだけあって、多くの素晴らしい書評をご紹介いただいております。
「私が小説なんて」などとご謙遜されていましたが、「能ある鷹は」という言い回しがあるように、一度発表された長編小説のプロ級の質には多くの方々が「プロか!、謙虚さにもほどがある!」と舌を巻きました。
とても謙虚で、あまりに素直で親切すぎて、不器用そうにも感じられるところが、でしゃばりタイプの私から見ると、この方のような日本的な奥ゆかしさが好ましいのです。
先にご紹介させて頂いたくなんくなんさんの書籍の傾向がハードボイルド系、歴史小説系(くなんさんの書棚におそらく恋愛小説はありません)だとしたら、ソワレちゃんは児童小説など優しいイメージのお話が多い印象を受けます。
英国出身の山林さんはその速さと懲りぶりにおいて、日本在住のお二人は、性格において私とは正反対だと思いますので、お三方の視点に触れることは、私にとってはとても興味深いのです。
本当にご紹介をさせていただきたい方は多くいらっしゃるのですが、「末席に紹介するとは無礼だ」とおっしゃる方とか、ひっそりと日記感覚で投稿されている方もいらっしゃいますので、いろいろと気を遣います。
一応は写真ブログの形式を採っているため、最後に、マンチェスターから電車で片道二時間のウェールズ地方のConwy古城跡の写真でさらっとお別れを。
おそらく次回はマンチェスターの今と昔、リバプールのビートルズ物語博物館等のレポートさせていただく予定です。



















古城跡の景観は、エジンバラに在住の山林さんにとっては珍しくないものかもしれませんね。博学のくなんくなんさんは、ウェールズ地方の流血の歴史などにも蘊蓄(うんちく)がおありでは、と想像いたします。そしてソワレちゃんは差し当たり、この城跡を舞台にした歴史小説などを執筆してくださったら、とても興味深いものになりそうですね。
それからサファリサファリさん、結局、私のスーツケースは、この日(二日目)の晩にホテルのほうへ届けられていました。すでに下着も靴下も買ってしまいましたが、5泊の滞在で12枚の下着、どうしたものでしょうねえ?いつもはミニマルに旅行をするのに。
自分のスーツケースがベルトコンベアから流れて来る、ということは実は奇跡だったのですね。
今後ともロスバゲ仲間、ブログ仲間として、つかず離れずよろしくお願い致します。
最後になりましたが、災害大国の日本、どうか皆さま、いつでも最低限の災害グッズを携帯していらっしゃいますように。
