退職を伝えた後にやること|退職日・有給・引き継ぎ・必要書類の確認リスト
退職を上司に伝えた。
退職届も出した。
でも、その後に何をすればいいのか分からない。
退職を考えているときは、「どうやって退職を伝えるか」で頭がいっぱいになります。
私もそうでした。
上司に何と言えばいいのか。
引き止められたらどうすればいいのか。
退職届はどう書けばいいのか。
そんなことばかり考えていました。
でも実際には、退職を伝えた後にも、確認することがいくつもあります。
退職日。
有給休暇。
引き継ぎ。
会社から受け取る書類。
会社へ返すもの。
健康保険や年金。
雇用保険。
退職後の生活費。
退職を伝えたことで安心してしまい、こうした手続きを後回しにすると、退職後に困ることがあります。
この記事では、退職を伝えた後に確認しておきたいことを、順番に整理します。
退職を伝えた後、「次に何をすればいいのか不安」という方の確認リストとして読んでください。
この記事で分かること
この記事では、次のことを整理します。
・退職を伝えた後にまず確認すること
・退職日の決め方
・退職届を提出するときの注意点
・有給休暇の確認
・引き継ぎでやること
・会社から受け取る書類
・会社へ返すもの
・退職後の健康保険、年金、雇用保険
・会社と揉めそうな場合の考え方
先に結論
退職を伝えた後に確認したいことは、主に次の8つです。
【1】退職日を確認する
・最終出勤日はいつか
・退職日はいつになるか
・有給消化を含めるか
・会社の締め日との関係はどうなるか
【2】退職届を提出する
・退職願か退職届か
・提出日はいつにするか
・退職理由はどう書くか
・手渡しか郵送か
【3】有給休暇を確認する
・残日数は何日あるか
・退職日までに使えるか
・会社にどう伝えるか
・消化できない場合はどうするか
【4】引き継ぎを整理する
・担当業務
・進行中の案件
・取引先や関係者
・資料やデータの保管場所
・後任者に伝えること
【5】会社から受け取る書類を確認する
・離職票
・源泉徴収票
・雇用保険被保険者証
・健康保険資格喪失証明書
・年金手帳または基礎年金番号が分かるもの
【6】会社へ返すものを確認する
・健康保険証
・社員証
・名刺
・制服
・社用PC
・スマホ
・鍵
・資料
・通勤定期
【7】退職後の手続きを確認する
・健康保険
・年金
・雇用保険
・住民税
・傷病手当金
・失業手当
【8】会社と揉めそうなら一人で抱えない
・退職を認めないと言われた
・有給を使わせないと言われた
・損害賠償をほのめかされた
・有期契約だから辞められないと言われた
・体調が悪く、会社とやり取りできない
このような場合は、無理に一人で対応しない方が安心です。
退職を伝えた後、まず確認すること
退職を伝えた後にまず確認したいのは、退職日です。
退職日が決まらないと、その後の手続きが進みません。
有給休暇を使うのか。
最終出勤日はいつか。
退職日はいつになるのか。
会社から書類をいつ受け取れるのか。
健康保険はいつ切り替えるのか。
これらはすべて、退職日を基準に決まります。
最終出勤日と退職日は違う
退職で分かりにくいのが、「最終出勤日」と「退職日」は同じとは限らないことです。
たとえば、6月15日まで出勤し、その後に有給休暇を消化して、6月30日退職になる場合があります。
この場合、
最終出勤日:6月15日
退職日:6月30日
となります。
退職後の手続きでは、基本的に「退職日」が重要になります。
会社との会話では、最終出勤日と退職日を分けて確認した方が安心です。
退職日を確認する
退職を伝えた後は、退職日をはっきりさせます。
確認するポイントは次のとおりです。
・退職日はいつか
・最終出勤日はいつか
・有給消化を含めるか
・引き継ぎ期間はどのくらいか
・退職日までに出勤する必要がある日があるか
退職日があいまいなままだと、後からトラブルになることがあります。
「言った」「言わない」を防ぐためにも、できればメールやメッセージなど、記録が残る形で確認しておくと安心です。
退職日を伝える文例
退職日を確認するときは、次のように伝えると分かりやすいです。
退職日について確認させてください。
最終出勤日を〇月〇日、有給休暇を消化したうえで、退職日を〇月〇日とさせていただきたいと考えています。
手続き上、問題があるかご確認いただけますでしょうか。
強く言い切るのが不安な場合は、「確認させてください」という形にすると伝えやすくなります。
退職届を提出する
退職を伝えた後は、退職届の提出が必要になることが多いです。
会社によっては、所定の書式がある場合もあります。
まずは、会社に指定の様式があるか確認します。
・会社指定の退職届があるか
・手書きかパソコン作成か
・提出先は誰か
・提出日はいつか
・郵送でもよいか
退職届は、感情を書きすぎない方がいいです。
退職理由は、基本的に「一身上の都合」で十分なことが多いです。
退職届の書き方はこちらにまとめています。
有給休暇を確認する
退職を伝えた後に、必ず確認したいのが有給休暇です。
有給休暇が残っている場合、退職日までに消化できる可能性があります。
ただし、会社によっては、
引き継ぎがあるから使えない
人が足りないから無理
退職する人に有給は使わせられない
と言われることがあります。
そのため、有給休暇は早めに確認した方がいいです。
確認すること
・有給休暇の残日数
・退職日までに使える日数
・最終出勤日
・有給消化中の連絡方法
・会社から出勤を求められる可能性
有給消化を伝える文例
退職日までの有給休暇について確認させてください。
現在残っている有給休暇を、〇月〇日以降に消化したいと考えています。
業務の引き継ぎとあわせて調整させていただけますでしょうか。
有給消化についてはこちらにまとめています。
引き継ぎを整理する
退職を伝えた後は、引き継ぎも必要になります。
ただし、引き継ぎは完璧にやろうとしすぎると、かなり負担になります。
大切なのは、自分が抱えている業務を整理して、後任者が困らないように情報を残すことです。
引き継ぎで整理すること
・現在担当している業務
・進行中の案件
・関係者や取引先
・締切がある作業
・保管している資料
・パスワードやアカウントの扱い
・注意点
・過去の経緯
引き継ぎ資料を作るときは、長い文章よりも、一覧にした方が分かりやすいです。
引き継ぎメモの例
【業務名】
〇〇業務
【現在の状況】
〇月〇日まで完了。次は〇〇を確認する段階。
【関係者】
社内:〇〇さん
社外:〇〇会社 〇〇様
【保管場所】
共有フォルダ内「〇〇」フォルダ
【注意点】
〇〇の確認が必要。過去に〇〇でトラブルあり。
このくらいの形でも、何も残さないよりはかなり親切です。
会社から受け取る書類を確認する
退職後は、会社から受け取る書類があります。
これを受け取らないと、失業手当、健康保険、年金、転職先での手続きに困ることがあります。
主に確認したいのは、次の書類です。
・離職票
・源泉徴収票
・雇用保険被保険者証
・健康保険資格喪失証明書
・退職証明書
・年金手帳または基礎年金番号が分かるもの
離職票
離職票は、失業手当の手続きで必要になる書類です。
退職後すぐに届くとは限らないため、いつ頃発送されるか確認しておくと安心です。
源泉徴収票
源泉徴収票は、転職先での年末調整や確定申告で必要になります。
退職後に会社から送られてくることが多いです。
健康保険資格喪失証明書
健康保険を国民健康保険に切り替える場合などに必要になることがあります。
退職後、すぐに病院へ行く可能性がある人は、早めに確認しておいた方が安心です。
会社へ返すものを確認する
退職時には、会社へ返すものもあります。
代表的なものは次のとおりです。
・健康保険証
・社員証
・入館証
・名刺
・制服
・作業着
・社用PC
・社用スマホ
・鍵
・社内資料
・通勤定期
特に健康保険証は、退職日以降は使えなくなります。
退職日を過ぎてから使ってしまうと、後で医療費の返還が必要になることがあります。
会社から返却方法を指定されている場合は、その指示に従います。
健康保険を確認する
退職後は、健康保険の切り替えが必要になります。
主な選択肢は、次の3つです。
・転職先の健康保険に加入する
・国民健康保険に加入する
・今の健康保険を任意継続する
すぐに転職先が決まっている場合は、転職先の健康保険に加入することが多いです。
転職先が決まっていない場合は、国民健康保険や任意継続を検討することになります。
体調不良がある人は、退職後も病院に行く可能性があります。
保険証がない期間を作らないように、早めに確認しておいた方が安心です。
年金を確認する
会社を退職すると、厚生年金から国民年金への切り替えが必要になる場合があります。
転職先がすぐ決まっていれば、転職先で厚生年金に加入します。
退職後に無職期間がある場合は、市区町村で国民年金の手続きを行うことになります。
退職後は、健康保険と年金の手続きをセットで考えておくと分かりやすいです。
雇用保険を確認する
退職後に失業手当を受ける場合は、雇用保険の手続きが必要です。
その際に必要になるのが、離職票です。
会社から離職票が届いたら、ハローワークで手続きを行います。
ただし、自己都合退職か会社都合退職か、働ける状態か、傷病手当金を受けているかなどによって、手続きの流れが変わる場合があります。
体調不良で退職する場合は、失業手当だけでなく、傷病手当金も確認しておくと安心です。
退職後のお金についてはこちらにまとめています。
体調不良で退職する場合の注意点
体調不良で退職する場合は、通常の退職手続きに加えて、医師への相談も大切です。
特に、
・適応障害
・うつ状態
・不眠
・強い不安
・出勤できない
・会社と連絡を取るのが苦しい
このような状態がある場合は、退職手続きより先に、医師へ相談してもよいと思います。
私自身も、退職前に病院を受診し、適応障害と診断されました。
その後、傷病手当金を申請しました。
体調が悪い状態で、退職日、有給、書類、保険、年金を一人で全部整理するのは大変です。
できるだけ早めに、医師、家族、信頼できる人、専門家などに相談した方が安心です。
適応障害で退職したときの傷病手当金申請についてはこちらにまとめています。
会社と揉めそうな場合は一人で抱えない
退職を伝えた後、会社と揉めることもあります。
たとえば、
退職を認めないと言われた
有給休暇を使わせないと言われた
損害賠償を請求すると言われた
契約期間中だから辞められないと言われた
後任が決まるまで辞めるなと言われた
退職届を受け取ってもらえない
このような場合は、一人で抱えない方がいいです。
特に、有期契約で退職を止められている場合や、損害賠償をほのめかされている場合は、慎重に対応した方が安心です。
退職代行や専門家に相談した方がいいケースについては、こちらにまとめています。
有期契約の退職についてはこちらです。
退職を伝えた後にやることチェックリスト
最後に、退職を伝えた後に確認することをまとめます。
退職日・出勤関係
□ 退職日を確認した
□ 最終出勤日を確認した
□ 有給消化の有無を確認した
□ 会社の締め日を確認した
□ 退職日について記録を残した
退職届・社内手続き
□ 退職届の提出方法を確認した
□ 会社指定の様式があるか確認した
□ 提出先を確認した
□ 提出日を確認した
有給休暇
□ 有給休暇の残日数を確認した
□ 有給消化の希望を伝えた
□ 最終出勤日との関係を確認した
□ 有給中の連絡方法を確認した
引き継ぎ
□ 担当業務を一覧にした
□ 進行中の案件を整理した
□ 関係者を整理した
□ 資料の保管場所を伝えた
□ 後任者への注意点をまとめた
受け取る書類
□ 離職票
□ 源泉徴収票
□ 雇用保険被保険者証
□ 健康保険資格喪失証明書
□ 退職証明書
□ 年金関係の情報
返却するもの
□ 健康保険証
□ 社員証
□ 入館証
□ 名刺
□ 制服・作業着
□ 社用PC
□ 社用スマホ
□ 鍵
□ 社内資料
退職後の手続き
□ 健康保険の切り替え
□ 年金の切り替え
□ 雇用保険の確認
□ 住民税の支払い
□ 傷病手当金の確認
□ 失業手当の確認
まとめ
退職を伝えた後は、安心すると同時に、やることが一気に出てきます。
退職日。
有給休暇。
退職届。
引き継ぎ。
会社から受け取る書類。
会社へ返すもの。
健康保険。
年金。
雇用保険。
退職後のお金。
ひとつずつ確認すれば、必要以上に不安になる必要はありません。
ただし、会社と揉めそうな場合や、体調が悪い場合は、一人で抱え込まない方がいいです。
退職は、伝えたら終わりではありません。
でも、順番に整理すれば、退職後の不安はかなり減らせます。
まずは退職日を確認する。
次に有給と書類を確認する。
その後、退職後の手続きを確認する。
この順番で進めていけば大丈夫です。
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有給消化が不安な方へ
退職時の有給休暇について、確認したいことをこちらにまとめています。
退職後の生活費が不安な方へ
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