有給消化は退職時に使える?退職日・最終出勤日・伝え方を整理する
退職するとき、有給休暇は使えるのか。
私も退職を考えていたとき、かなり気になりました。
「辞める人が有給を使っていいのか」
「会社に嫌な顔をされないか」
「引き継ぎがあるから無理と言われたらどうするのか」
「退職日と最終出勤日はどう決めればいいのか」
退職を伝えるだけでも不安なのに、有給消化の話までしなければいけないと思うと、かなり気が重くなります。
でも、有給休暇は労働者に認められている権利です。
退職するからといって、当然に使えなくなるものではありません。
ただし、退職日、最終出勤日、引き継ぎ、会社の手続きとの関係を整理しておかないと、会社とのやり取りで不安が増えてしまいます。
この記事では、退職時の有給消化について、退職日との関係、伝え方、注意点を整理します。
退職前に有給休暇を使いたいけれど、どう伝えればいいか不安な方は、確認用として読んでください。
この記事で分かること
この記事では、次のことを整理します。
・退職時に有給消化はできるのか
・退職日と最終出勤日の違い
・有給消化を伝えるタイミング
・有給消化を伝える文例
・会社に断られたときの考え方
・引き継ぎとの関係
・退職届を書くときの注意点
・会社と揉めそうな場合の対応
・退職後の手続きとの関係
先に結論
退職時でも、有給休暇は使える可能性があります。
大切なのは、次の5つです。
【1】有給の残日数を確認する
まず、自分に有給休暇が何日残っているか確認します。
給与明細、勤怠システム、人事担当者への確認などで確認できる場合があります。
【2】退職日と最終出勤日を分けて考える
退職日と最終出勤日は同じとは限りません。
有給消化をする場合、最終出勤日の後に有給休暇を使い、退職日を迎える形になることがあります。
【3】退職日までに有給を使う
有給休暇は、退職後には使えません。
そのため、有給消化を希望する場合は、退職日までの期間に使う必要があります。
【4】早めに伝える
有給消化をしたい場合は、退職日が近づいてから急に伝えるより、早めに伝えた方がトラブルを減らしやすいです。
【5】会社と揉めそうなら一人で抱えない
有給を使わせないと言われた場合や、退職を認めないと言われた場合は、一人で抱え込まない方が安心です。
退職を伝えた後にやることは、こちらにまとめています。
退職時に有給消化は使えるのか
退職時でも、有給休暇は使える可能性があります。
有給休暇は、一定の条件を満たした労働者に認められている制度です。
「退職する人には有給を使わせない」
「辞めるなら有給は消える」
と会社から言われることがあるかもしれません。
でも、退職日までは在籍しているため、残っている有給休暇があれば、退職日までに取得を希望することができます。
ただし、実際には会社との調整が必要になることもあります。
特に、引き継ぎや繁忙期がある場合は、会社から日程調整を求められることがあります。
そのため、感情的にぶつかるより、まずは退職日、最終出勤日、有給残日数を整理して伝えることが大切です。
退職日と最終出勤日は違う
退職時の有給消化で一番分かりにくいのが、退職日と最終出勤日の違いです。
退職日は、会社に在籍する最後の日です。
最終出勤日は、実際に会社へ出勤する最後の日です。
たとえば、次のような形です。
最終出勤日:6月15日
有給消化:6月16日〜6月30日
退職日:6月30日
この場合、会社に最後に出勤するのは6月15日です。
でも、会社を退職する日は6月30日です。
6月16日から6月30日までは、有給休暇を消化している期間になります。
退職届や会社の手続きでは、基本的に退職日が重要になります。
有給消化を希望する場合は、最終出勤日と退職日を分けて確認しましょう。
有給残日数を確認する
有給消化を考える前に、まず有給休暇が何日残っているか確認します。
確認方法は、会社によって違います。
・給与明細を見る
・勤怠システムを見る
・人事担当者に確認する
・上司に確認する
・就業規則を確認する
残日数が分からないまま退職日を決めると、後から調整が必要になることがあります。
たとえば、有給が10日残っていると思っていたのに、実際には5日しか残っていなかった場合、退職日や最終出勤日の予定が変わる可能性があります。
まずは、正確な残日数を確認しておきましょう。
有給消化を伝えるタイミング
有給消化は、退職を伝えるタイミングとあわせて話すとスムーズです。
ただし、最初からすべてを完璧に伝えようとしなくても大丈夫です。
まずは退職の意思を伝え、その後に退職日と有給消化を確認する流れでも問題ありません。
基本の流れ
1. 退職の意思を伝える
2. 退職希望日を伝える
3. 有給残日数を確認する
4. 最終出勤日を相談する
5. 有給消化期間を確認する
6. 退職日を確定する
退職を上司に伝えるのが不安な方は、こちらにまとめています。
退職を切り出す文例はこちらです。
有給消化を伝える文例
有給消化を伝えるときは、感情的に言う必要はありません。
淡々と、確認する形で伝えるとよいです。
退職日と有給消化を一緒に伝える文例
退職日についてご相談させてください。
現在残っている有給休暇を消化したうえで、〇月〇日を退職日としたいと考えています。
最終出勤日は〇月〇日を想定しております。
引き継ぎも含めて、今後の流れを確認させていただけますでしょうか。
有給残日数を確認する文例
退職にあたり、有給休暇の残日数を確認させてください。
退職日までに消化できる日数と、最終出勤日の調整について確認したいです。
退職届提出後に有給消化を確認する文例
退職届を提出しましたので、退職日までの有給休暇について確認させてください。
残っている有給休暇を消化したいと考えています。
最終出勤日とあわせて調整をお願いいたします。
退職届の書き方はこちらにまとめています。
会社に「有給は使えない」と言われた場合
退職時に、有給消化を希望すると、会社から次のように言われることがあります。
・退職する人に有給は使わせられない
・引き継ぎが終わっていないから無理
・人が足りないから出勤してほしい
・みんな使っていないから難しい
・有給を使うなら退職日を延ばしてほしい
このように言われると、不安になると思います。
ただ、有給休暇は会社の好意でもらうものではありません。
残っている有給休暇がある場合、退職日までに使えるかどうかを確認することが大切です。
会社から断られた場合でも、その場で言い返す必要はありません。
まずは、次のように返すとよいです。
有給休暇の残日数と、退職日までの取得可否について、改めて確認させてください。
必要であれば、人事担当の方にも確認したいです。
感情的にならず、記録が残る形で確認するのが安心です。
引き継ぎとの関係
有給消化を希望する場合、会社から引き継ぎを求められることがあります。
引き継ぎは、できる範囲で整理した方がよいです。
ただし、引き継ぎが終わらないからといって、いつまでも退職できないわけではありません。
大切なのは、担当業務や進行中の案件を見える形にしておくことです。
引き継ぎで整理すること
・担当している業務
・進行中の案件
・取引先や関係者
・資料の保管場所
・締切のある作業
・注意点
・後任者に伝えること
退職を伝えた後にやることはこちらにまとめています。
有給消化中に会社から連絡が来ることはあるか
有給消化中でも、会社から確認の連絡が来ることはあります。
たとえば、
・引き継ぎ内容の確認
・書類の確認
・返却物の確認
・退職手続きの確認
・貸与品の返却方法
などです。
有給消化中は出勤しないとしても、退職手続きに関する最低限の連絡は発生することがあります。
連絡が負担になる場合は、あらかじめ連絡方法を決めておくと安心です。
有給消化中の連絡については、メールでご連絡いただけますと助かります。
必要な確認事項には、確認でき次第返信いたします。
このように伝えておくと、電話対応の負担を減らしやすくなります。
有給消化と退職届の関係
退職届には、退職日を書くことが多いです。
有給消化をする場合は、最終出勤日ではなく、実際の退職日を書くようにします。
たとえば、
最終出勤日:6月15日
有給消化:6月16日〜6月30日
退職日:6月30日
この場合、退職届には6月30日を退職日として書く形になります。
退職届を書く前に、有給消化を含めた退職日を確認しておくと安心です。
退職後の手続きも確認しておく
有給消化をして退職する場合でも、退職後の手続きは必要です。
確認したいのは、次のようなことです。
・離職票
・源泉徴収票
・雇用保険被保険者証
・健康保険資格喪失証明書
・健康保険の切り替え
・年金の切り替え
・住民税
・失業手当
・傷病手当金
有給消化に気を取られていると、退職後の手続きが後回しになりがちです。
退職日が決まったら、必要書類や退職後のお金も確認しておきましょう。
退職後の生活費が不安な方はこちらにまとめています。
体調不良で退職する場合
体調不良で退職する場合は、有給消化だけでなく、医師への相談や傷病手当金の確認も大切です。
私自身も、適応障害で退職する前に病院を受診しました。
その後、傷病手当金の申請も行いました。
体調が悪い状態で、退職日、有給消化、引き継ぎ、書類の確認を一人で抱えるのはかなり大変です。
すでに眠れない、出勤できない、会社のことを考えるだけで苦しいという状態なら、まず医師に相談してもいいと思います。
適応障害で退職したときの傷病手当金申請はこちらにまとめています。
会社と揉めそうな場合は一人で抱えない
有給消化を希望したときに、会社と揉めることもあります。
たとえば、
・有給は使えないと言われた
・退職日を延ばすよう言われた
・退職届を受け取ってもらえない
・損害賠償をほのめかされた
・有期契約だから辞められないと言われた
・ハラスメントがある
このような場合は、一人で抱え込まない方がいいです。
特に、有期契約や損害賠償、未払い賃金、ハラスメントが関係する場合は、退職代行や専門家に相談した方がいいケースもあります。
退職代行を使う前に確認したいことはこちらにまとめています。
有期契約の退職についてはこちらです。
まとめ
退職時でも、有給休暇は使える可能性があります。
大切なのは、退職日、最終出勤日、有給残日数を整理することです。
確認したいポイントは、次のとおりです。
・有給休暇の残日数を確認する
・退職日と最終出勤日を分けて考える
・有給消化を希望する場合は早めに伝える
・退職届には最終出勤日ではなく退職日を書く
・引き継ぎはできる範囲で整理する
・会社と揉めそうな場合は一人で抱えない
・退職後の手続きも確認する
有給消化を希望すること自体は、特別なわがままではありません。
ただし、伝え方やタイミングを間違えると、会社とのやり取りがこじれることがあります。
退職日。
最終出勤日。
有給残日数。
引き継ぎ。
必要書類。
この5つを整理しながら進めると、不安はかなり減ります。
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ただ、実際に退職を進めるときは、有給だけでなく、
「上司にどう伝えるか」
「退職届はいつ出すか」
「引き止められたらどう返すか」
「自分で退職を進めて大丈夫か」
まで考えておくと、退職の話を進めやすくなります。
退職代行を使わずに会社を辞める流れを、上司への伝え方・退職届・有給・引き止め対応までまとめた記事はこちらです。
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