『波うららかに、めおと日和』第9話レビュー|彼に沼る手前で、私の原作愛がざわついた。
今回は、いつもより少し長めのレビューです。
原作ファンとしても、ドラマを見届けた一人としても、残された余白と、その先を想像せずにはいられなかったから。
よかったら少しだけ、一緒に振り返ってもらえたらうれしいです。
📚 第9話 あらすじ(※ドラマ観た人は飛ばしてね)
なつ美(芳根京子)と瀧昌(本田響矢)は、姉・あき奈(咲妃みゆ)の出産を手伝うため、なつ美の実家を訪れます。姉妹のやりとりを通して、“家族”や“夫婦”について改めて考えるなつ美。瀧昌もまた、海軍中尉という立場から、戦時下で出産に立ち会えない現実に思いを巡らせます。
晩酌の場面では、なつ美がサイダー割りの酒で顔を赤らめ、瀧昌の膝に乗って「KIしてもいい?」と甘えた声。ふたりは自然体のまま、静かであたたかなキスを交わします。
翌朝、蛍を探しに行こうとしたふたり。瀧昌たちに緊急召集が。「必ず戻る」「ホタルの時期までに帰る」と約束を交わした直後、嵐の中、深見(小関裕太)とともに乗艦したまま、倒れてしまい――。
🌸 姉妹って、こんなにあたたかくて、こんなに切ない。
出産の話、原作では帰省したときのエピソードだから、ドラマではもう飛ばされるかと思ってた。
支えるなつ美、苦しむあき姉。
その横で、自分の姿を重ねて、不安になるなつ美。
姉妹って、ただ家族ってだけじゃなくて、
生き方も支え方も、全部が重なって“関係”になっていくんだなって思えたシーンだった。

……ふかふみを見ていても、兄弟っていいなって、そんなふうに思う。
この『めおと日和』は、どの家族も優しくて、見てるだけでほかほかしちゃう。
🕊 優しさの理由を、過去がそっと教えてくれた
5話レビューで「出ないのかな」と心配してた郁子さんの過去話、ちゃんと来てくれたね。
邦光さんの「子どもが欲しいんじゃない、君と年を取りたい」というプロポーズも沁みたけど、
それ以上に胸に残ったのが
なつ美に
「目はこすったらだめよ、赤くなるから」
っていう、あのひとこと。
もう完全に、なつ美のママだった。
その優しさが、まっすぐに伝わってきて、涙腺が崩壊しかけた。
そして、そんな郁子さんに育てられたのが、瀧昌なんだよね。
その事実だけで、彼の根底にあるやさしさを、もう一度信じたくなった。
……でも、欲を言えば、
邦光さんと郁子さんの回想シーン、もう少し観たかったなあ。
ふたりがどんな時間を積み重ねてきたのか、
映像でもっと感じてみたかった気持ちが、ちょっとだけ残ってます。
🚪 部屋を出た“その背中”に、まだ消えない違和感があった。
“子どもの話ですれ違う”展開、すごく丁寧だったと思う。
お互いを思ってるからこそ、遠慮して、噛み合わない――
その距離感がリアルで、胸が痛かった。
でもね、「やめましょう」って言って、無言で背を向けた瀧昌には、少しだけ引っかかった。
彼って、言葉を飲み込むことはあっても、逃げるように部屋を出る人じゃない気がして。
「少しだけ、考える時間がほしい」って言ってくれた方が、瀧昌らしかったなって。
昭和的な“男の弱さ”を描いたのかもしれないけど、そこだけ少し気になった。
でもね、それだけなつ美のことを本気で想ってるからこそ、不安だったんだよね、瀧昌。

そして――
その不安を、軽々と飛び越えていったのが
今回のなつ美。
「瀧昌に認められた強くて女」よ。
それをまた感じることができました
これまでも子どもが好きな一面は描かれてたけど
今回はそれだけじゃなくて――
自分の意思で、未来を選ぶ強さ。
そして、その覚悟をちゃんと言葉にして伝える姿が、ほんとうにかっこよかった。
🎇 線香花火の火が消える前に―
ふたりが選んだ“言葉じゃない答え”
芙美子さんの妹弟エピソード、原作でもすごく好きだったから、やってくれて本当に嬉しかった…!
しかも、妹&弟の再現度が高すぎる。
テーラー昭平くんといい、今回の子役キャスティング、漫画からそのまま出てきたレベルで神がかってた。

そして、演出も素敵だった。
原作では動物園だったけど、
ドラマでは川沿い+線香花火。
“夏”の情景をしっかり映していて、
季節感と儚さがぐっと引き立つ演出になってたと思う。
それぞれの照れた顔も、ちゃんと見れたし。
そして深見!芙美子さんがあなたで笑ったとこ、見落としてない!?

『僕が死んだらどうする?』
この深見の一言。
軍人として未来の保証がない彼が、
「それでも一緒にいてくれる?」と、不器用に確かめた言葉だったんじゃないかと思う。
それに対する芙美子の返事――
「別の人生を考えるだけです」。
冷たく見えるかもしれないけど、これはきっと、
「あなたがいなくても生きていける。
でも“今”は、あなたと生きていく」
という、静かな覚悟の表れ。
どちらも依存しない。
でも、ちゃんとお互いを必要としている。
このやりとりには、「愛してる」よりずっと重いものが詰まってた。
この時代だからこそ生まれた、大人の愛のかたち。
そしてこのシーン――
線香花火しながら芝居するって、普通に難しくない?
感情乗せながら、あれを成立させた二人、ほんとすごかった…。
⚓ やっと来た、海軍わちゃ。男たちの“言わない優しさ”が沁みる。
漫画で描かれてた“海軍のわちゃわちゃ”
やっと来た…!
原作より人数は少なめだったけど、
深見と瀧昌の関係性が、すごく丁寧に描かれていて嬉しかった。
まずは、芙美子のことで感情をあらわにする深見。
その感情の矛先がどこに向かうのか――
空気がぴりついた瞬間に、瀧昌がそっと場をなだめるように動いたのが印象的だった。
深見が怒るポイントを、ちゃんと理解している瀧昌。
それはただの仲良しではなくて、
“戦友としての信頼”がにじんだやりとりだったと思う。
そのやりとりがあったからこそ、後半――
深見が瀧昌にかけたあの言葉が、より深く胸に沁みた。
「僕が言えるのは一つだけ。
言葉を尽くして、奥さんに想いを伝えろ。」
多くを語るでもなく、説教をするでもなく。
余計なことは言わない。でも、本当に必要なことだけは、きちんと伝える。
それが、深見なりの優しさであり、“信頼できる男”としての矜持でもあった。
何も言わずに助ける瀧昌と、言うべき時だけ言う深見。
この2人の、違うようで似ている“背中で見せる友情”が、すごく良かった。
(原作では深見が芸者に言い寄られるシーンがあるんだけど…それも見たかったな。ぜひ漫画みてね!#47話)
🥂 サイダーでも甘かった、あの夜と、ふたりのキス。
まず言わせて?
カルピスじゃなかったーーー!!!
私ね、この漫画読んでカルピス焼酎覚えた人間なので、「今週はついにカルピス来るぞ」と思ってたんです。
そしたら、まさかの…サイダー割り!
いや、いいんだけどさ!(笑)
でもそんなツッコミもどうでもよくなるくらい、この夜のシーンがとにかく甘すぎた。
しかも!漫画では、なつ美が“えいっ”て
自分から膝に乗るんですよ。
でも今回は、瀧昌がぐいっと引き寄せて、座らせる流れに。
え、これ…なつ美の頑張りじゃなくて、
瀧昌のキュンを見せる演出!?
からの――
「酔った?」「KIしてもいい?」
って…いやもう、たきくん完全に年上男子の色気出してきてるやつやん……。
さらにそのあと、なつ美からのキス!
「初めて、自分からしました」って、
照れながら言うなつ美。
漫画よりもずっと頑張ってて、ほんとに尊かった……ありがとう、なつ美ちゃん。
この“初めてを、初めてで返す”って関係性。
夫婦としてちゃんと歩み始めた感じがして、(うぶさもあり)本当に素敵だった。
原作と季節も、飲み物もちょっとだけ変わってたけど
ふたりの距離の縮まり方は、ちゃんと同じで、ちゃんと甘かった。
細かい演出の違いにもキュンとしたし、
“めおと”の世界を、ドラマとして丁寧に再構築してくれた愛に包まれたシーンでした。
🌊「必ず戻るから」の背中が、優しすぎて胸が痛くなる
「髪、切ってない。」
「必ず戻るから。」
このセリフ、原作にもあるんです。
でもドラマでの瀧昌は、“後ろ髪を引かれぬように旅立つ男”の姿を、もっと静かに、もっと深く、胸に迫るかたちで描いていました。
さすが響矢くん。背中で語る演技、ほんとうに素晴らしかった。
歩き方ひとつに、「覚悟」と「未練」が同時に滲んでいて――もう、言葉が出なかった。
それにね、原作設定では、瀧昌のお母さんは、髪を切り忘れたときにお父さんが帰らぬ人になったというエピソードがあって。
だからこそ瀧昌の背中には、なつ美への“誓い”が込められていたんじゃないかなあ。
🌪 嵐の向こうに、戦争の影が静かに忍び寄っていた。
ここからは完全に、ドラマオリジナルの展開。
原作ではこのあと「盧溝橋事件」へつながるけれど、ドラマの設定は1942年の夏。
艦が“国籍不明の船”と衝突し、嵐が来て、爆発が起きて――
私ね、柴原さんが瀧昌を呼びに来た時点で、戦争が始まったと思ったんです。
潤子さんの“沈んだ船”のエピソードが伏線としてあったのに…すべてが“戦争”にしか見えなかった。
だから、「ただの嵐だった」とわかったとき一瞬、拍子抜けした。
でも、そのあとの“怖さ”に気づいてしまった。
こうやって、“日常”は少しずつ侵食されていくんだなって。
甘くて穏やかだった時間が、一瞬で“すべて奪われるかもしれない不安”に変わる。
活動弁士の語りが、今回はとても強く胸に響きました。
🤝「俺のことはいい」──男たちの友情が、静かに熱い。
今回、深見と瀧昌の“戦友関係”を丁寧に描いていた理由。
それは、このラストの一言のためだったんだとわかりました。
「俺のことはいい。お前は任務を優先しろ。」
前半でしっかりと信頼を積み重ねてきた演出をしたからこそ、このセリフがただの“美談”じゃなくて、リアルに響いたんです。
演出じゃなく、本当に信じられる友情。
このふたりの関係性、もっと見ていたくなってしまいました。

🔥 響いた銃声。残った痛み。原作にない“選択”の意味。
爆発音が鳴った瞬間、
脳が勝手に「耳が聞こえなくなるやつだ」と反応してしまったの、私だけじゃないはず。
原作では瀧昌はまだ元気。
でも、“意味のある痛み”としての後遺症やケガを描いてくる可能性、はち先生なら全然あると思っていて。
……だから正直、今、めちゃくちゃ不安です。
でも、ここまで原作に忠実だったドラマが、このタイミングで“変化球”を投げないよね…。
うん。大丈夫。
原作ファンとして、今、ものすごく心が揺れています
🕯 まだ描かれていない“ふたりの明日”を、想像してしまう夜でした
ふかふみの結婚式。
蛍と指輪を拾いに行く約束。
なつ美と瀧昌の“やり直しの結婚式”。
どれもまだ描かれてはいないけれど、
原作では、それぞれの道の先にある“ささやかな時間”が、静かに描かれていました。
そのなかでも、瀬田くんの「静かな覚悟」のシーンは特に印象深くて……。
あれは“未来を見ている”というより、
“どんな明日が来ても、自分の足で立つ”という覚悟だったと思うんです。
ドラマでも、この一歩が見られたら…と、少しだけ期待してしまいました🌿(8話レビューでも言ってた。しつこくてごめんなさい)
そして、今回あらためて胸に迫ったことが、もうひとつ。
第1話レビューでも書いていたけれど、
毎話のオープニング映像にある“正装を着たふたり”のカット。

あの場面が、原作第1巻ラストの「やり直しの結婚式」と重なっているのよ!
。
もし最終回のラストで、やり直し結婚式が描かれて、そこからオープニング映像がもう一度流れたとしたら――
それだけで、きっと泣いてしまう。
普段なら、憶測なんて書かないけれど。
今回は、最終回直前の特別な回。
だからこそ、言わせてください。
ふたりの“明日”が、ちゃんと描かれますように。
みんなが、ちゃんと帰ってきますように。
─── ・✧・ ─── ・✧・ ───
ここまで読んでくださって、ありがとうございます☺️
共感や感想があれば「スキ」で反応もらえると、とても励みになります☺️
他にも、本田響矢くんについて色々書いてるので
よかったら、のぞいていってください🫶
─── ・✧・ ─── ・✧・ ───
👉気になった方はこちらからどうぞ!
📚 原作漫画『波うらかに、めおと日和』
第9話で描かれた原作▼
Amazon Kindle:▶︎5巻|6巻|7巻|8巻|▷▶︎ 全巻書籍
▶︎32話→ 46話 → 51話 → 47話 → 41話→ 34話
最終回のその先▼ 原作は11巻まで刊行中🌸
Amazon Kindle:▶ 9巻|10巻|11巻|
💿Blu‑ray/DVD BOX発売中!
特典がショップで違うので、推し活スタイルで選んでみてください☺️
・ Amazon限定:アクリルキーホルダー(なつ美&瀧昌)付

Blu-ray ▶ Amazon限定|▶ 楽天|▶7net.(20%off)
DVD ▶ Amazon限定|▶ 楽天|▶ 7net.(20%off)
📺 ドラマ『波うらかに、めおと日和』配信
▶︎ FOD ▶︎Amazon Prime Video
─── ・✧・ ─── ・✧・ ───
🎬 作品レビュー・感想まとめ
🌸『波うらかに、めおと日和』原作比較レビュー
▶︎ 第1話|▶︎ 第2話|▶︎ 第3話
▶︎ 第4話|▶︎ 第5話|▶︎第6話
▶︎ 第7話|▶︎ 第8話|▶︎ NOW
▶︎第10話(最終話)
他作品レポ▼▽
🦀 『音楽劇 エノケン』
🍛 『すぱいす。』
📸 『ANIMALAS』
⏳ 『BACK TO THE STORIES』
─── ・✧・ ─── ・✧・ ───
📚 本田響矢 まとめ系(随時更新)
今の本田響矢くんを追いかけるならこちら🔖
配信・雑誌・最新情報などをひとまとめにしています🌿
▶︎http://kyoya-h-shiori.pages.dev
🎞️ 本田響矢 ドラマまとめ
▶︎ 年齢順に辿る|▶︎ U-NEXT配信から探す
📚 掲載まとめ
▶︎ 雑誌発売スケジュール|▶︎WEBインタビュー
🎥本田響矢 YouTubeまとめ
▶︎動画インタビュー|▶︎出演MV
─── ・✧・ ─── ・✧・ ───
💬最後に…
原作が好きな人も、響矢くんが気になる人も。
今、ちょっとでも心が動いたなら、
一緒にこのドラマを楽しみませんか?
気づけばきっと、推し活が始まっているから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🌙
