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土日でクリアできるおすすめADV!



ちょっと視点を変えてみました。
まあ、元々人に勧めやすいADVの基準には「適度なボリューム」は不可欠だったんですが。
今回はもうちょっと全体的にスリムな感じで考えています。

これは持論というか何度も言ってるただの主観なんですけど、物語って殆どの場合一気読みしたほうが面白いです。
先が読みたいという熱量が冷める前に、次の燃料に辿り着けることが多いからでしょう、おそらく。

しかし暇で暇で仕方なかった少年時代はともかく、社会人にもなると中々時間の捻出は難しくなってきますし、更にかたちの上では時間があってもそれをフルにゲームに充てるというのも中々難しくなってきますよね。
さながら響凱のごとく。

おっさん

ということで、土日さえあれば最低限の家事も済ませつつ、無理なく一気に完走できるであろうゲームの中からお勧めを抜粋してみることにしました。


1日は24時間あるんだから48時間までは射程範囲だよねとか馬鹿みたいなことは言いません。
基本的には10時間前後、長くても土日で無理なく終われる程度を想定しています。

最近の有名どころで言えばまのさばが20時間ほど、都市伝説解体センターが15時間ほど…という認識です。

長くてもその半分とか、2/3くらいと考えてください。

まあ、まのさばはフルボイスなので、全部聞く人はもっと長くなるかと思いますが。

実際、よほどハマる作品なら20時間くらいは別に土日で完走できるかとは思いますが…いろいろ反動がきついし、そこまでハマるハードルも高いし。

Fateやひぐらし(50~100時間級)は人生においてとても暇がある時にやりましょう。
ひぐらしは比較的1つの話のまとまりが小さいのでまだマシですが。

ぶっちゃけ、自分の記事を以前からそれなりに読んでいる人には何をいまさらなタイトルが多いかとは思いますが、悪しからず。


特に今回の条件に合致しているかどうかとは別で、「個人的基準」もつけておきます。
いずれも完全に個人的な基準なので、別に上位ほど土日で消化するのに向いているとかではありません。

そもそも、土日でどれくらいゲームできるのかとかも人によりますので、純粋な「土日プレイに向いてる度合い」は付けにくいです。

完成度」はどれくらい良くできたゲームだと思うか、「好み」はどれくらい自分の癖に刺さっていたか、「広めたさ」はどれくらい隠れた名作だと思っているかですね。

なのでここは単純に、自分と趣味が合いそうな人だけちょっと参考にしてください。
ほぼ自己満足で付けているだけなので。
基本、今から挙げる9つは全部お勧めです。



パラノマサイト 本所七不思議/伊勢人魚物語

亜種聖杯戦争
このキャッチコピーいいぜ…

個人的完成度:S/S(超スゴい)
個人的好み:S/A(自分は1作目の方がよりジャンルとしては好みだが、2作目も良かった)
個人的広めたさ:E/C(とっくに広まってると思うが、2作目はまだやってない人もいるか?)

ボリューム:各作品10時間前後

だいぶ初期に書いた「初心者におすすめのADV」堂々の第一位の作品ですが、当然こちらにも入ってきます。
日本ゲーム大賞優秀賞おめ。まのさばもおめ。

正直もうあまりにも名が知れているので、ADVに多少の興味があってわざわざこの記事を開いた人はたいていプレイしていそうですが。

導入のスピード感から盛り上がりの持続、そして伏線の収束と序盤、中盤、終盤にかけて隙のない、完成度の高い作品です。

正直1作目のハードル高すぎないかな?と思っていたら2作目も同じレベルの完成度な上でちゃんと味は変更されているという達人芸を見せて来たので、文句が付けられません。
良質という言葉が服を着て歩いている。

1作目はプレイして楽しめたけど2作目はやってないな…って人は、何ら躊躇無く買って大丈夫です。
1作目も2作目も同等レベルのクオリティで、内容に好みの差があるかなという感じだと思います。

一応、1作目がホラー・ミステリー・サスペンス
2作目はホラー要素が薄れて、ちょっと明るい話になっています。
まあサスペンスだから死ぬけど。


話が直接繋がっているわけではないのでどちらからでも遊べるようにはなっているのですが、それでも基本的には順番通りに本所→伊勢を勧めます。

いろいろそっちの方がお得なのと、謎解きの難易度曲線的にもそっちの方が合っていると思うので。
よほど、あまりにもホラーが無理すぎる人だけはまあ2作目からやってもいいかもしれませんが…勿体ないよなぁ。

プレイ時間はどちらも10時間前後だと思います。

よほどハマった場合は土日で両方クリアもまあ、不可能ではありませんね。
逆に、ゲームは長くても1日3時間くらいが限度かな…という人には、少し重いかも。


ゴーストトリック

あまりにも素晴らしき一夜物語

個人的完成度:S(超スゴい)
個人的好み:S(絶対面白くなる要素の塊)
個人的広めたさ:B(過去の名作かつ超有名ってレベルではないので、最近ADVに入った人は割と触れてなさそう)
ボリューム:10時間前後

10時間程度のボリュームの中だと、パラノマサイトシリーズに並んでトップの面白さだと思うADVです。

今回挙げる中ではかなり古い方のゲームですが、あの『逆転裁判』のライターさんの作ったシナリオなだけあって、非常に面白いです。

というかシナリオ部分「だけ」なら逆転裁判より面白いと思っています。結構大差で。

ゲーム性は少し好みが分かれそうなところがあり、パズル的な要素を含むゲームを解いていきながらシナリオが進行します。
とは言えこれも中々面白く、普段はダンガンロンパなどで「いやこのミニゲームもういいから次の話行こうぜ…」となりがちな自分でも楽しめました。
シナリオとゲーム性がしっかりと絡んでいるからですね。

その辺りは逆転裁判などのミステリーゲームでも大抵そうなるわけですが、このゲームの場合ゲーム部分自体は論理パズルとかでもなく、普通にパズルチックな内容であるにも関わらず、ちゃんと接続されているのが良いな~とか思ったり。
簡単に言うと時間を巻き戻したりしながらうまいことピタゴラスイッチを作る感じですね。

古いゲームなため少しだけその辺りで不親切なところが無くもないんですが、面白すぎて割と頭を使うパズルが混じっているにも関わらず駆け抜けてしまいました。

パラノマサイトの1作目もこのゲームも、土日というか普通に一夜で朝までプレイしてクリアしちゃいましたね。面白すぎた。

パラノマ2作目?
途中の謎がわからんすぎた上に最速で駆け抜けてた為攻略情報もなく詰んでしまい、数時間不貞寝してからなんとかクリアしたので…
今は緩和されているらしい?

なので、ちょっとパズル要素があってもいい/むしろちゃんとゲーム性がある方が楽しめるという人にはより強くお勧めできるゲームです。
そしてそれがそこまで合わずとも、多少は我慢してストーリー追いかける価値のあるゲームだと思います。

何より犬が可愛い。あまりにも。

ポメラニアンはかわいげチート



でこれいと・でこれいしょん

どんなにてんごくがいいところでも、 きみがいないのなら そこはじごくよりおそろしい。

個人的完成度:B+(まあ普通に遊べるし、話は綺麗にまとまっている)
個人的好み:A++(テキストの良さだけならSすら大きく超える)
個人的広めたさ:S(もっと知られてほしい良さ)
ボリューム:2~3時間

ここらでライト級を。話はヘビー寄りですけど…
ドットの絵の可愛いADVです。

ちょっと特殊なゲーム性ではありますが、そこまで複雑なものではありません。
何なら別に、行き詰まったら気兼ねなく攻略・解答を見ても構わないかと思います。

どちらかと言うとストーリー…もとい、テキストを楽しんでほしい。


ストーリーとしては、
何故か死んでしまった記憶ソーシツのユーレイこと「あなた」ちゃんが、成仏してこの世から居なくなってしまう前になんとか大好きな「きみ」くんを呪い殺して一緒になるゾ!
というものですね。
非常に心温まるハートフルストーリーです。
読後感は…人によるのかもしれませんが、自分は「凄く良い」と答えます。


また、ストーリーというと一般的にはシナリオ展開の方がパッとメインとしては浮かぶかと思うのですが。

このゲームはどちらかと言うと非常に「テキスト」が良いゲームです。そこがハマるかどうかで大きく印象は変わるかもしれませんが、自分は大好き。
型月作品とかで癖のあるテキストには慣れているという人には、是非勧めたい作品です。

流石にゲーム的な完成度が違いすぎるのでそこはパラノマやゴーストトリック程ではないのですが、良さと知名度が釣り合ってないんじゃないか?度でいうとこの2つよりも全然上であるため、広めたさはとても高いです。
テキストを味わうためだけにやっていいくらいじゃないかな~と思います。好みの問題ではありますが。

おそらく、「面白いシナリオ」は多分理屈で作れるんじゃないかと思うんです。
たかが消費者が何言ってんのって話ではあるんですが、実際「シナリオが良いゲーム」より「テキストが良いゲーム」の方が遥かに希少なんですよね、体感。

それは多分、理屈だけだと成り立たない、極めて属人性の高いセンス・感性などに由来していると思うので。なんなら受け手側の感性の影響もあるでしょうし。

だからこそ、ここまでずば抜けたテキストの魅力で貫いてきたこの作品にはかなり心を掴まれましたね。
活俠傳然り、テキストは大事。

ちなみに元々は無料ゲームだったらしく(今でも遊べる?)、有料版になるにあたって前日譚・後日譚が追加されたようなのですが、強く有料版を推奨します。
先述したようにシナリオ展開そのものよりもテキストの味が特に輝いているゲームであり、そしてそれは追加パートの方がより強烈であるためです。
なので、むしろその追加パートを読むためにメイン部分をクリアしたのだと思ったくらいです。

シナリオ的にも普通に大切な部分だと思うので、気になったなら是非有料版で。

話は重め


イハナシの魔女

ロマンスの神様この人でしょうか

個人的完成度:A(ボーイミーツガール以外の部分まで結構ちゃんとしている)
個人的好み:S-(好きな要素の塊だが、ミステリ的な要素はあまり無い)
個人的広めたさ:B(段々知られてきた感じがする…嬉しい)
ボリューム:7~10時間

離島・伝奇・ボーイミーツガール!
体感ミドル級って感じなんですが、どうなんでしょう。
パラノマも概ねそうではありましたが、これはもう完全にビジュアルノベルです。

選択肢とかは一応あった気がしますが特にゲーム的なアレコレは無い、どこまでも一本道ノベルだそうですね。

そしてこの作品を構成する3要素のどれも出来が良いです。
離島要素も伝奇要素もボーイミーツガール要素も。

作品の主題はどう考えてもボーイミーツガールであり、セカイ系的なところもあると思うのですが…

その上でシナリオ上別にそこまで詳しく掘り下げられなくても成立する部分をしっかりと作りこんで見せてくれるのが嬉しかったです。伝奇も好きだから。

その上でボーイミーツガールにもかなりの全力で、単純にキャラが可愛いところを楽しむとかではなくかなりしっかりと各キャラに感情移入させに来るシナリオでした。
まあ、絵も可愛いんですけど。

アカリチャンカワイイヤッター

なのでこれらの要素に惹かれる人はぜひ読んでみてください。
CVもついています。

自分のプレイ時間は7時間ほどだったと思うのですが、基本CVを全部ちゃんと聞かないタイプの人間なので、全部聞くなら結構伸びるかなとは思います。

これも結構、テキストは良い方だった気がしますね。
でこれいしょん程際立つものでは無かったはずですが。
月姫とか、サマータイムレンダとか好きな人には合うんじゃないかと思っています。雰囲気的にちょっと。

プレイした時に泣いて、「なぜこんな良い作品の話をあまり聞かなかったんだろう」と不思議に思ったくらいで、売上本数が出ているのを見て「確かに個人製作のインディーノベルとしてはかなりのヒットなんだろうけど、もっと広まるべきじゃないか?」とか考えていた記憶があるのですが、そこから早…2年?
じわじわと広まって話題を聞く機会が増えた印象があるので、そっちの欲は収まっています。やったぜ。

当時noteやってなかったので、やってたら多分激推し記事を書いていたことでしょう。

でもまだギリギリマイナーな感じするので、もっと広まってほしいところ。


飢えた子羊

見えず

個人的完成度:S(5時間規模では最高レベルのVNだと思う)
個人的好み:A+(ボーイミーツガール…?なのか?)
個人的広めたさ:A+(日本ではまだ知名度低そう)
ボリューム:5~10時間

ライトミドルって感じのビジュアルノベルです。話はヘビーです。
ボリュームの幅がやたらでかいんですが、自分がプレイした時は中国語音声しかなかったのでいつも以上にちゃんとボイスを聞いていませんでした。
つまりテキストだけで言えば分岐コンプ含めても5時間程度、パラノマサイトの半分ほどの作品だったと思われます。
今は日本語ボイス(しかも釘宮ボイス)が付いているので、平均プレイ時間はもっと長いかも?ということで、5~10時間です。

中国開発で、舞台も明末・1632年の中国。
史実を背景にした、がっつり中国ゲームです。
が、別に中国の知識無くても楽しめると思います。

一応適宜気になったワードを調べたりはしていました。
概ね?ちゃんと史実に沿っているようです。

ジャンルは…ダークおにロリ復讐譚…?
とてもヘビーなのですが、ボリュームがこの程度なのでその重苦しさも割とスルっと喉越しを楽しむことができる印象ですね。
パラノマサイトやゴーストトリックを10時間規模の最高傑作とするなら、飢えた子羊は5時間規模の最高傑作なんじゃないかなと思います。

自分はここまで効率良く情緒を破壊された経験は殆ど記憶にありませんでした。
その上でシナリオ展開としてもよくできているなぁ、と感じさせられましたね。
絵も超綺麗だし、なんでこんなとんでもないクオリティの作品がこんなあっさり出てるんだ…と思っていました。
てかプレイ記録見返したら発売から2ヶ月後に遊んでましたね。
日本なら結構古参を名乗れるのかも知れない。

実は、インディーADVの括りで見ると世界的にはトップレベルのヒット作なようです。なんせ140万本だか売れています。

多分完全に明確に上っぽいのは、調べた感じパッと見つけられたのがあの「NEEDY GIRL OVERDOSE」くらい…あれは300万本とか行ってるのでだいぶぶち抜けていますが、こっちも凄いです。

発売年でこのゲームより売れた中国の買い切りゲームは「黒神話:悟空」くらいだったそうです。

…の割には(日本での)知名度は低いと思います。
実際、相応の面白さも備えているのに。
最近CS版とかも出たので、少しは広まっている感じはありますが。

何故か。

9割以上中国での売り上げだからですね…当然すぎますね…

しかしこれが本国以外で埋もれるのは流石に勿体ないです。
大して中国のことを知らない日本人でも楽しめるしボロ泣き可能なのですから。

最近にわかに台湾発の武侠モノADV「活俠傳」が盛り上がりを見せた(というか自分もハマった)と思いますが、知識的なハードルはアレよりも遥かに子羊の方が低いです。
たま~に中国史実ネタがあるくらいなので、何ら問題なく話を理解できるかと思います。

ちなみに売れまくった結果なのか、コミカライズが始まったようです。
なんならアニメ化するかもとかなんとか…あれを…??

話は再三言うようにかなり重いのですが、読後感は間違いなく良いと言えます。名作です。
それこそ、活俠傳で中国?舞台の作品に慣れた人には是非。アレと違ってもっと現実寄りの話ですが。

当然ですが活俠傳は今回入っていません。
週末どころかその月を潰しかねないので。


ギルド探求団へようこそ!

ナデナデシテー

個人的完成度:S(オブラディンライクでも特に際立ってまとまりが良い)
個人的好み:A+(ゲーム性もバックストーリーも良いが、もっとがっつりストーリーあるとより好み)
個人的広めたさ:D(出来が良すぎて一瞬で勝手に広まってたし何なら乗り遅れてた)
ボリューム:4~8時間

オブラディンやらよりは遥かに簡単なオブラディンライク。まず遊びやすさのハードルが低い。というかオブラディンが高い。
オブラディンは吐いたって人でも、何ら問題なく遊べるかと。

とは言え最低限の難しさはあるのでプレイ時間は結構ブレそうですが、それを加味しても土日の間に終わるでしょう。
というか1日で終わらせないと逆に大変そう。

いわゆる?論理パズルの一種でもある…はず。


最近非常にゲーム性が似ているというか元ネタが同じである「デスゲームの報告書」が出たことで改めて話題になった感じはありますが、まあこちらも結構今さらではありますよね。

オブラディンライクを、かなりハードルの低いゲーム性とビジュアルと設定に落とし込んでくれているので、核たる面白さが伝わりやすく、ADVを普段やらない層にまで地味に波及していた印象でした。

実際文句なしに面白いと思います。
ボリュームもこの手のゲームの中では最も丁度良いのではないでしょうか。

難しすぎて詰まるほどではない一方、情報を拾って自分で人物や出来事を繋げていく気持ちよさ、そして上手いミスリードなどやってて楽しい要素が揃っていました。
その上でバックストーリーもかなり良い。隙がないですね。
この手の話特有の群像劇的な面白さも、しっかりと背景に備えています。

なので「ADV沼に突き落とすこと」を目的とするなら、かなり優先度が高くなりそうなゲームです。
そもそもオブラディンのゲーム性が面白いので当たり前ですが、間違いなくやってて楽しいゲームだと思うので。

似たようなデスゲームの報告書よりは多少難しいので、そちらから勧めるという人が多いとは思いますが…
個人的にはファーストインパクトって大事だと思うので、断然面白いと感じるこちらから勧めたくなりますね。

最初から両方やるという前提ならまあ、デスゲームからでも良いと思います。



ミカクテイ事件の観測者

箱入り猫娘

個人的完成度:A++(論理パズルゲーなのにシナリオ部分の盛り上げ方がだいぶ良い)
個人的好み:S-(シナリオにとても感嘆した、キャラの魅力がもっとあるとより素晴らしかった)
個人的広めたさ:B(探求団と同レベルで良かったから同じくらい広まれよと思ってたらいつの間にか結構広まってたっぽい)
ボリューム:6~10時間

こちらもまた論理パズル。
ただ、オブラディンライクとはちょっと違うのかな…?厳密な定義を知りませんが。
簡単に言えば実名アカウントと裏垢を結び付けて特定していくゲームです。

都市伝説解体センターのSNS捜査みたいな感じで、それをちゃんとゲームにしたような。

なので大枠で言えばギルド探求団に近いジャンルのゲームではあるのですが…
ものすごくシナリオ展開に気合が入っており、よくできていました。
出来すぎていてびっくりしたほど。

そもそもこの手の論理パズルってどちらかというとストーリーは背景というか、まさしくバックストーリーなことも多いかなと思うのですが。
この作品の場合はあくまでもシナリオ進行の過程で論理パズルを解いていくゲームです。

それこそギルド探求団は「バックストーリーが秀逸」という評価だったんですが、こっちは普通にメインストーリーとして良かったです。

論理パズル要素だけで言うと、これも面白いものの、探求団の方がやはりがっつりオブラディンライクで面白いとは思うのですが。

こちらはストーリーをがっつり主軸にした上で、その展開がとても良くできており感心してしまったため、総合的にはちょっとこっちの方が好きなくらいです。

だからこっちも同じくらいグンと伸びてもいいのではないかと発売直後に歯噛みしていたような気がするんですが…
今見ると結構ちゃんと伸びてるな…?

いいものなら売れるというナイーブな考え方が許されたようです。よかった。

実際、発売からしばらくの間はSteamの高評価率が驚異の100%を維持していた程なので、評判自体は最初から非常に良かった作品です。

自分の感想としても、別にSteamの高評価率がそのまま作品同士の面白さの順位になるわけでは全くありませんが、まあ100%になるのもおかしくない出来ではあるよな…と納得して「おすすめする」でレビューを書いた記憶。

終盤の展開は是非見てほしいですね。
その発想があったか!って、理解した時笑っちゃいました。
欲を言えば、これだけのシナリオならキャラにがっつり感情移入できればもっと傑作になった気はしますが、多分構造的に難しいんだよな…

探求団を楽しんだ人は是非こちらもどうぞ。逆も然り。どちらも別の味ながらに名作です。


Staffer Case

個人的完成度:A+(シンプルに面白い超能力ミステリーかつ、際立った部分もある)
個人的好み:A+(メインストーリーそのものはオマケ気味だが、世界観や設定や事件がちゃんと面白い)
個人的広めたさ:C(十分名は知れてきた気がするが、もうちょい広まっても良いのではないか)
ボリューム:10~15時間?

こちらは論理パズル的なものではなく、普通に推理ゲーム。
まあ推理ゲームもある意味ではパズルっちゃパズルなんですけど…
これは普通に、逆転裁判の延長線上にあるような感じのゲームですね。あそこまで直接的に意識している感じではありませんが。

内容としてはシンプルで、超能力者が普通に存在する1960年代のロンドンで、その能力を利用した事件を推理していくゲームです。

ミステリーに超能力が絡んでくる推理ゲーム、最近ちょこちょこと増えているような気もしますが…
今のところ自分は、その中だとこの作品が一番「超能力ミステリー」としては事件・謎解きが面白かったですね!(ダンロン2とかはまあノーカンで…)

超能力のルールがある程度提示されつつ、その穴をどう突いてくるか、だとか。
逆転裁判から連綿と受け継がれている「発想の逆転」だとか「どんでん返し」だとかを意識しつつ、その上でオリジナリティを感じる一風変わった事件の謎解きを楽しめるのが良いところです。

その中でも特に際立って面白かった事件があり、その存在がこのゲームの良さをかなり大きく引き上げた要因ですね。
既プレイヤーなら多分自然と共通認識になってるんじゃないかってくらいには、明らかに面白い話があります。
さながらダンロン2-5章みたいな感じで。
流石にあそこまで凄まじい衝撃を叩きつけてくるようなものではありませんが…結構、期待には応えられるのではないでしょうか。

あとは、SCPとか好きな人にも向いてると思いますね。設定が。

ちなみに実は、韓国のインディーゲームだったりします。
これと飢えた子羊辺りを立て続けにプレイして、「もしや今はアジアのインディーがアツいのか…?」となった記憶。
実際アツいですね。
他にも色々面白い上で日本人にも合いやすそうなものが結構ありました。

プレイ時間についてなんですが、多分サクサクやれば10時間くらいで終わる…とは思うんです。
ただ自分のプレイ記録がゲームのつけっぱなしで滅茶苦茶になっているのと、自分がプレイしたときはボイスがありませんでしたが今はついています。

なので、フルボイスでじっくり進めるならもしかするともっとかかってしまうかもしれません。
それ抜きで考えても、今回紹介する中ではボリューム的にはちょっとヘビー寄りではあります。

月姫Rやシュタゲ、レイジングループやまのさば辺りよりは明確に短いだろうけど…というくらいですかね。

ちょっとレギュ違反気味ですが、まあ頑張ればそこまで無理なく終わる範疇ではあると思うので、お許しを…

また、続編的な作品が何個かあります。

短編のStaffer Rebornに、Caseから更に少しスケールアップした続編となるStaffer Retroです。

一応他にも世界観繋がってるものはあるんですが、ADVらしいのはこの2つ。
で、どちらもそれなり以上には面白いと思うので、Caseが楽しめたならそちらも是非どうぞ。
Retroは、土日でクリアできるかはちょっとわからん枠ですが。


星影の館殺人事件

画像はイメージ

個人的完成度:A(良くも悪くも非常にレトロだが、必要十分に完成されている)
個人的好み:A+(普通によくできた特殊設定ミステリかつ、キャラの良さも味わえる)
個人的広めたさ:S(かなりマイナー側だと思うが、クオリティは有名作品と遜色なし)
ボリューム:7~10時間


なんだかんだここまでADVの中ではそれなりに名の知れていそうなものばかり挙げているので、このゲームが相対的には最もマイナーだと思います。
が、面白さは遜色ありません。
単純に、パッと見であまり手に取りにくそうなだけだと思います。

まのさばやStaffer Caseなどで超能力ありのミステリーがもっとやりたいな、となっている人には特にお勧めの作品です。
が、超能力者自体は出てきません。怪異・ホラー・ミステリーです。

ただし、現実の法則ではありえない超常現象を大前提に置いたミステリーとしてしっかり成立しており、完成度が高いです。
特殊設定ミステリー」という括りがあるみたいですね。その一種かと思われます。

また、ミステリーADVは例に出した2つのように、1つの事件そのものは短めで、それがいくつか連なって1つのゲームになっている…というのが(逆転裁判やダンガンロンパの影響か?)比較的多いように思いますが、この作品はあくまでも1つの事件として7~9時間程度のボリュームがあります。
なので、1つの事件としての面白さで言えばかなり上の方に来ますね。
ソムニウムファイル然り、1つの大きな謎を追うタイプのミステリーゲームも面白いんですよね…

タイトル通り、ある殺人事件の謎を追うゲームです。
ただし作中にはとある「怪異」が存在しており、その怪異の生態・存在が話の胆になってきます。

この手のやつでは割とありがちな、真の能力によるどんでん返しとかよりも、提示されているルールのみで殆ど説明できる事件となっており、納得度は高いと思います。

その上で小さくまとまることはなく、怪異という特殊設定を存分に活かしたシナリオ・謎で楽しませてくれます。
う~ん質が良い…

そしてこのクオリティにも関わらず、何故かフリーゲームなので無料で遊べます。Steamにもあります。0円で。
これが一番の謎

特殊設定ミステリに飢えている人にはぜひ遊んでほしいゲームですね。
何より、流石に出来に反してマイナーすぎる。

…ぐらいですかね、現状それなりに具体的な記憶を持って強くお勧めできるものは。


単純に自分の記憶やハマり度合いや説明力が「浅い」ので上では挙げていないものの、10時間以内で楽しめる作品としては、以下があります。
ハマり度合いの差もかなりまばらです。説明文から何となく読み取ってください。

神無迷路/樹海迷路

SFサスペンスもの?
昔懐かしサウンドノベル的な雰囲気の作品です。結構独特な雰囲気をしていますが、普通に面白いと思います。

前者が5時間、後者が3時間くらいで終わるのではないでしょうか。
フローチャートを見ながら選択肢による大量の分岐を埋めて行って話を進めるシンプルな楽しさがあります。
ちょっとSF要素が強めなので、そういうのが好きな人には特に良いかも。

7Days to end with you

言語解読探索ゲームです。雰囲気・ストーリーが良い。言葉わからないのに。泣いた…と思う。

でも難易度は多分ギルド探求団とかより普通に上だと思います。おもろいけども!
まあ難しいのは確かなんですが、何もわからないところから少しずつ色々当てはめてみて理解していくというのは面白く、良い体験でした。


WILL:素晴らしき世界

ザッピングノベルと、シナリオ展開の順番を並び替えて良い結末に導くというパズルゲームを組み合わせた作品です。
ちょっと総当たり気味になってしまうところがありますが、発想が面白いです。
まずザッピングノベルというジャンル自体が面白さの割には希少なので、飢えている人にはお勧め。


春待ちトロイダル

ループものADV。ただかなり小規模なので普通に1日で終わるくらいだと思います。
一応ちょっとしたゲーム性を備えているのですがだいぶ浅めで、かなり簡単に攻略できてしまうので、ストーリー部分…というかキャラを楽しむのが中心かも。


ナツノカナタ

ポストアポカリプス世界を生きる少女たちと、そんな世界は知らないのに何故かそこに干渉して会話できる主人公のお話。割とセカイ系?

ゲーム性がちょっと面白い発想をしていますが、メインはストーリーですね。普通に良かったです。雰囲気◎。

気になって一夜で終わらせて満足した記憶。
昔は無料ゲームだったんですが、今は有料でパワーアップしたものが売っているらしい?


VA-11 Hall-A

サイバーパンク日常モノ。
バーテンダーをやりながら日々を過ごしていると色々なことが起きます。
ちょっと正確な記録がないので、10時間ははみ出るくらいかもしれません。
これも中々有名ですね。


Hookah haze

エロいVA-11 Hall-A。バーテンダーじゃなくてシーシャ屋の店員です。
シナリオ的にはこっちの方が推している部分のわかりやすさはある。


Trick × Trick

インディーズダンガンロンパです。
一応超能力要素もある。


盛世天下

変な中華の広告ゲーって感じのUIと、普通にがっつり中華ドラマじゃねえかって感じの映像と、一発即死の大量の死亡エンドを組み合わせたインタラクティブドラマです。

映像が本当に異常に豪華で、UIが本当に変な広告ゲーにありそうな感じで、ギャップでおかしな笑いを誘います。

そして肝心の話の中身は武則天をモチーフとした、割と濃い味の後宮モノ。
普通に面白いドラマです。

普段普通のADVを遊んでいる身からするととても独特すぎる作品で、なぜこんな明らかに結構な予算がこの価格帯のADVに投じられているのかよくわからないのですが…
しかも結構なヒット作らしく、最近続編が出ました。騙されたと思ってちょっとやってみてほしい。

ADVとして並べるとかなり異物感があるのですが、その異物感込みで面白い作品でした。


マイ・プラネット─MOON CHILD─

SFサスペンスビジュアルノベルです。
所々にちょっと型月風味があります。
が、話の方向性そのものはまた別ですかね。


No Results Found

ブラウザARGをアプリケーションに落とし込んだ感じのゲーム。
デスゲームの報告書とも近いですね。
というかこれもかなり話題になってたんで、紹介するまでもないかも。

ARGってどんな感じ?と聞かれたらとりあえずこれやってみれば?って言えると思います。
初心者向け。確かこれも無料でしたね。


Project:;COLD case.mirage

これも割とARG的な風味が強いですが、もうちょい色々派手ですね。
オタク向けとも言う。

なんか大きな一連のシリーズのうちの1作品みたいですが別に関係なく遊べると思います。
PC前提のUIなのでCS版だと苦痛という噂もありますが、自分はPCしかプレイしていないので勝手に調べてみてください。


The Forgotten City(忘れられた都市)

あのOuter Wildsに似ているゲームを探していたところそういう触れ込みで見つけた知識アンロック寄りの探索ゲームですが、確かに設定は似ているものの結構別物だと思います。

原因不明の滅びをなんとかするためによくわからん都市をループし続けて問題解決を目指すゲーム。
こう書くとかなりOuter Wildsですね。
ただもっとかなりゲームらしい感じになっているので、何をすればいいのか、何が起きているのかわかりやすい一方で、自分で考えて色々探索する楽しさとかはちょっと欠けている印象。
色々指示がある分、アレよりかなり難易度は低いですね。
まあ、好みの問題です。良いゲームだと思います。


The Case of the Golden Idol

オブラディンライクに該当するのかはわかりませんが、かなり有名な論理パズルゲーム。
日本語訳もあるんですが、終盤ちょっと翻訳に問題があったみたいです。その辺解決できなくもないようなので、勝手に調べてみてください。
1つ1つの事件は短めなのでプレイしやすくはありますが、だんだん難しくなっていくので、終盤はノーヒントだと相当な高難易度だと思います。
今回挙げた中では一番かも?
やりごたえのある論理パズルを求める人向け。


Inverted Angel

雰囲気ゲーであり推理ゲーであり哲学ゲーであり…中々独特な面白さを持った作品です。
AIが補助してくれるところに良し悪しあり。
結構発想を捻らないといけないので、ノーヒントですべての分岐を見るのは難しいかも?
あと、主役の女の子のセリフが超哲学的で迂遠なのでそこは好み分かれるかと思います。自分も迂遠なのでそこは合ってたかも。


存在/しないあなた、と私

こっちも雰囲気ゲーかつ哲学ゲー。
ドキドキ文芸部からモニカだけ持ってきた感じもある。
ただし純粋なビジュアルノベルなので、単純に空気感が合うかどうかで大きく印象は決まるでしょう。
哲学的な話が好きならやってみてもよいかも。


ステータス確認探偵

ファンタジー世界で、容疑者の「ステータス画面」を見ながら事件を解くゲームです。
発想が面白い。
ボリュームは結構お手軽な感じだったと思います。
星影の館とかよりはずっと短い…はず。
これも確か無料なので、変なミステリーがやりたければ触れてみても良いかと。


ステラーコード

イハナシの魔女と同じ作者さんのビジュアルノベルです。
絵も同じ。なので雰囲気も大体同じ。

ですがジャンルは結構変わり、SFサスペンス・ミステリーです。
ボーイミーツガール要素も残っていますが、だいぶ薄めになった印象。
ボリューム的にもイハナシより結構小規模で、3~5時間もあれば終わるんじゃないでしょうか。CVも無いし。
シュタゲの前半みたいな方向性の面白さがあります。



こんなもんかな…基本そこそこ知られている作品かとは思いますが、1つくらいはやったことないのがあるんじゃないでしょうか。
どれもお手軽なので、気になったらやってみてください。

これシルバーウィークの後に書くべきだったかな…
まあ、複数買って、やれるだけやってしまうのも良いでしょう。

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