刑務所の新入訓練工場を初体験!喜連川社会復帰促進センター編
刑務所へ収監されてまず一番初めに行く場所が考査、次に新入訓練工場となります。
そこでこの記事では、考査と新入訓練工場について詳しく解説します!
考査とは?
刑務所へ収監されて一番初めに滞在する場所が考査がある居室棟です。
考査とは、受刑者の処遇(分類)を決める期間で、どこの工場へ配役するのが一番適正かを基本的には一週間掛けて調査します。
考査期間中は単独室(独居房)となるのが一般的ですが刑務所によっては雑居も存在します。
考査期間中の生活は?
考査期間中は分類の面接官と話しをしたり、小中学生レベルの国語や数学の筆記テストをおこなったりします。
私は福島刑務所で二ヶ月移送待ちをしていた為、福島刑務所と喜連川社会復帰促進センターと2回考査に滞在しました。
福島刑務所の考査のオヤジは半端なく怖かったです。しょっちゅう独居房のドアを蹴飛ばして怒鳴り声を上げていましたね。
もちろん真面目にやっている受刑者のドアを蹴ることはありませんでしたが、毎日のようにどこかしらの居室のドアを蹴飛ばしていました。
福島刑務所では、考査期間を経たら雑居に移動となり6人部屋で一ヶ月ちょい受刑生活を送りました。
私が移動となった雑居部屋は移送待ちの受刑者ばかりが集められており、20〜70歳くらいまでの初犯の受刑者ばかり。
ヤクザの受刑者も一人居て全身入れ墨だらけで割とビビりましたが、普通に優しかったです。
少年刑務所へ移送になった受刑者もいましたね。
考査は通常そこまで長くは滞在しませんが、移送待ちで福島刑務所へ来ていたので一ヶ月以上の滞在となり、再犯刑務所の空気も僅かながらですが体験しました。
福島刑務所は、みなさんがテレビのドキュメンタリーを観て感じるような、これぞ刑務所!という感じで、ヤクザな受刑者も多く入浴の時は迫力が半端なかったです。
10人に1人は入れ墨がびっしりの受刑者で、隣がヤクザの受刑者だとシャワーを浴びる時の緊張感はやばいですね。
水が掛からないよう注意を払いめちゃくちゃ気を遣います。
実際オヤジも入浴前には毎回必ず全員に注意事項を話すんですが、喧嘩になることは日常茶飯事らしく、シャワーなどは周りに気をつけて!など忠告をします。
再犯刑務所は特に譲り合いの気持ちがめちゃくちゃ大事ですね。
ヤクザでも刑務所では割とみんな優しいので、よっぽど生意気でない限りはそこまで心配する必要はないかと思います。
逆に少しでも生意気だとかなりの率でいじめに遭うかと思います。
実際、20歳くらいの少年刑務所へ移送となった受刑者は、同部屋のヤクザにちくちく嫌味なんかを言われてましたね。
移送待ちの一ヶ月ちょいはちぎり作業をひたすら雑居内でやっていました。さすがに飽きます。
雑居なので余暇時間はみんなでワイワイして、修学旅行気分で数回オヤジに怒られもしました。
「初犯だからってなめんなよ!」と。
そんなこんなで一ヶ月ちょい経過した頃に移送先が決まったらしく、考査から移送前の別部屋に移動となります。
そこで1日だけ過ごした翌朝、5名の移送待ちの受刑者と一緒にマイクロバスへ乗り、喜連川社会復帰促進センターへと出発。
喜連川社会復帰促進センターに着いたらまず荷物検査を再度おこない、昼時だったのでそのままそこで昼飯を食べて、再び考査のある居室棟で一週間受刑生活を送ります。
福島刑務所と比較したら全く違う環境に驚きました。
まず第一に、刑務所内がめちゃくちゃ綺麗です。絶対に刑務所とは思えないくらい別物。
居室内も本当にビジネスホテルと大差がないくらい綺麗です。
居室内の窓からは一面に綺麗な芝生が広がっており、あれ?ここ刑務所だっけ?と錯覚するほどです。
福島刑務所と比較したら雲泥の差で、全く刑務所らしくない環境下にありました。
考査中の入浴は単独入浴室があり、そこで入浴をしました。やはり入浴室も綺麗でホテルと大差はありません。
運動の時間には外へ行き、広い綺麗な中庭で考査の受刑者と会話をしたりして過ごします。
ここまではオヤジもそこまでは厳しくはなく、福島刑務所と比較したら全然怖くはありません。
考査にも考査担当の衛生係がいましたが、めちゃくちゃ賢そうな受刑者ばかりで福島刑務所とはレベルが少し違いましたね。
そして食事の美味さも別格で、マジで良い刑務所へ来れたとテンションが上がります。
喜連川社会復帰促進センターがなんぞかは当時まだよくわかってはいませんでした。
後々わかりますが、民間と国が共同で運営している全国に4箇所だけの初犯刑務所だと言うことを。
ネット情報を見ると一般的な初犯刑務所より厳しい刑務所と書かれていますが、おそらくそんなことはありません。
かなり緩めな初犯刑務所ですね。
そして喜連川社会復帰促進センターでも分類の面接官と話しをして、あなたはどこの工場を希望していますか?と聞かれた際、私は経理工場の存在を知らなかったので木工と言いました。
刑務所と言ったら木工のイメージがあったので。座り作業で黙々と作業をやるよりは体を動かしたいと思ったのもあります。
衛生係には興味はないですか?と聞かれた際にも木工が良いですと答えています。
今思うと、面接官は私を衛生係にしようとしてたんじゃないかと思われます。
明らかに衛生係を薦めているような気がしました。実際、私は衛生係ではないですが木工ではなく経理工場へ配役になりました。
そしていよいよ一週間が経過して、地獄の新入訓練工場へと突入します!
新入訓練工場とは?
新人訓練工場とは、刑務所生活を円滑に送る為のイロハを学ぶ工場です。
行進のやり方、刑務作業中の動作、居室内の整理整頓や布団の正しい畳み方など。
新入訓練工場には新人の受刑者が20名程居て、喜連川社会復帰促進センターでは前期が一週間、後期が一週間となり、二週間後には基本的には全員が各工場へ配役となります。
新入訓練工場にも担当刑務官と副担の刑務官がいますが、マジでめちゃくちゃ厳しいです!
あ、やっぱりここは刑務所なんだと実感させられます。
兎に角、できない受刑者には例えそれが高齢者だろうと虐めのような対応となり、全員の前で怒鳴られたり揶揄われたり侮辱的な扱いを受け続けます。
見ていて可哀想になるくらい本当に酷い扱いでした。
あれを体験するとこれが何年も続くのかと憂鬱になりますね。それくらい本当に厳しいです。
もちろん、できる受刑者は特に何も言われません。高齢者は覚えも悪いので相当キツそうでしたね。側から見たら普通に公開いじめと変わらないです。
私も覚えは良いほうではなく、何度も怒鳴られました。
新入訓練工場にも衛生係が数名いましたが、衛生係はかなりフォローをしてくれて、着替えの時もやり方を教えてくれたりとても優しかったです。
工場着へ着替えるのもちゃんと手順があり、それすらも全て覚えるのが大変でしたね。
刑務所生活ではめちゃくちゃ覚えることが多いのです。
新入訓練工場では全ての受刑者が雑居となり、6名程で二週間の間共同生活を送ります。
福島刑務所でも一ヶ月以上雑居で生活していたので多少は慣れていましたが、やはりクセの強い受刑者も中にはいるのでストレスが溜まります。
喜連川社会復帰促進センターは、経理工場以外は雑居スタートがほとんどなので、やはり経理工場へ行きたくなります。
やはり20代後半〜30代前半の受刑者のほとんどは炊場か衛生係を希望していましたね。
因みに刑務所では炊場が一番のエリート工場になります。次いで衛生係、図書、内掃という順になります。
一番入る難易度が高い経理工場は図書工場です。単純に枠が30名程度なので、そもそも空きがでないと入れない為です。
喜連川社会復帰促進センターの場合、炊場は40名程度、衛生係は各工場に6名前後×38工場くらい、内掃が25名前後×1〜4区分となります。
新入訓練工場では折り紙で鶴を折る刑務作業をおこないました。
ただ折るだけではなく、如何にサンプルのように綺麗に折れるかが評価されます。
後期の一週間はパソコンを使い簡単なエクセルなども学びます。学んだ後はテストもありました。
新入訓練工場も残り僅かとなると、喜連川社会復帰促進センターでは最後、幹部刑務官10名程による最終面接が行われます。
面接では簡単な質問を受けたりするだけで2分程度で完了します。
そしていよいよ二週間が経過すると、翌朝に担当刑務官からどこの工場へ配役となるかを発表されます。
発表されたらそのままその工場へある居室棟へ移動となり、仲良くなった受刑者ともお別れです。
まとめ
新人訓練工場の二週間は体感3日くらいのスピードであっという間に終わります。
それくらい緊張感を持って日々の受刑生活を送ります。
しかしながら、ここまでの厳しい受刑生活はこの新入訓練工場の期間だけです!
工場へ配役になるとここまでの厳しさはどこの刑務所でもありません。
新入訓練工場が厳しいと言われる理由は、刑務所生活を円滑に送る為、厳しくしないと覚えが悪いからです。
生ぬるい態度では受刑者は緊張感を持たず、なめた態度になりがちなのです。
それを未然に防ぐ意味でも必要以上に厳しくしなくてはなりません。
イメージ的には警察学校の訓練と同レベルで、それプラス暴言など侮辱的な言葉が飛んでくる感じですかね。
工場へ配役になれば基本的には怒鳴られることはほとんどありません。
但し、刑務官の中には性格の悪いオヤジも確かにいる為、隙を見せると簡単に連行されるので気をつけなければなりません。
担当刑務官や副担は間違いなく優しいですが、ヘルプのオヤジの中には性格の悪いオヤジも必ずいますね。もちろん敬語を使ってくる優しいオヤジも沢山いますが。
新入訓練工場がどういう工場なのかをあらかじめ知っておくと、万が一刑務所へ行くことになっても必ず役立つかと思うので、知識として知っておくのも良いかと思います!
