AIに書けない小説?
AI小説に関する雑談。
前に書いたのはこれ
AI小説の現在地(2026年3月)|切手ゆうひ
私はAIを使って小説を書いているけれども、
「これは私にしか書けないだろう」という作品が多い。
というか、そうでなければ面白くない。
誰もが書ける作品なら、私が書く意味がない。
「AIに小説を書かせて何が面白いの?」
「自分で書くから面白い」という作家さんもいるけど、
私はそもそも自分(だけ)で書けない。
ただ、自分で書きたい(AIに書かせたい)話がある。
方向性としては、
1)思い切りバカな話
「3分間レース」は、朝の電車の乗り換えで、名前も知らないおっさんと競争するだけの話。
「転生エリザベス」は、エリザベス女王に転生した女子高生の話。
こんなバカな話は、AIには思いつかない。
「こんな話書いて」とお願いしたら書いてくれるよ?
でも、「バカな話書いて」とお願いしてこれ出してくるとは思わないし、
これを出そうと思ったら、とんでもない数の試行錯誤が必要だろう。
バカな話を1000個作ってもらったら、
自分の好みの(突き抜けた)バカな話を書いてくれるかも知れないが、
それって、1000作読まなきゃいけないってことだからね。
その中から自分好みを選ぶ、という作業が作家性になる。
2)既存作が存在しない話
めちゃくちゃニッチで、前例がないような話。
ニーズがなくて、誰も発表しないけど自分が読みたい。
「三十位の空」は、女子のスキージャンプが題材。
「跳べない俺が・・・」は、フィギュアスケートのペアが題材。
出版レベルでは既存作が存在しない。
こういう「普通はニーズがなさすぎて書かれないよね」という話も、
AIを使って書かせればコストが少なくて済むから書けてしまう。
もっとも、フィギュアのペアはニーズが大きくなっていくと思うけど。
3)特定の相手に向けた話
2)をさらに尖らせたのがこれ
「かわいい工学部」は、娘にむけて書いた話だし、
「名前を書く場所」は、友人にむけて書いた話。
対象読者が、ものすごく狭い。実質「一人」だ。
ただ、対象外の人が読んでも面白いとは思うけど。
4)実体験を基にした話
これは、作者の背景まで含めて作品、ということ。
「実際にあったことをフィクションにしている」という情報自体で
作品の価値が上がるパターン。
この作品は、どちらも私の経験、体験がベースになってる。
「いい子に育ったよ」は、受験生の親としての体験だし
「あかない扉」は、お客さんがどう誤解しているのか、という実体験。
私の(AI)作品は、私の体験がベースになってることが多い。
この場合、作品単体ではなくて
「これは実際にあった話です」みたいな情報を追加すると、
作品の価値があがる。「余命十年」タイプ。
もちろん、他にも完全な実験作とか、
短編「続きは私が書く」|切手ゆうひ
単に自分が読みたい話を書いてもらっただけ、とか
短編「猫の選んだシェアハウス」|切手ゆうひ
もある。
どの作品にしても、
「私にしか作れない作品」というのは共通してるんじゃないかな。
他のAIや誰かに作れる作品なら、私が作る必要ないでしょ。
もちろん、AIの技術的な問題はまだまだたくさんあるんだけど、
それは、今後の進化でどんどんなくなっていくと思うよ。
でも、「自分にしか作れない」っていう核は、最後まで残ると思うし、
それがAIとの共作ってことになるんじゃないかな。
