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たとえ生きる世界が違っても、私はあなたを愛したい。|『この季節の残りを、君と』作品紹介

こんばんは🌙

いつも物語を読んでくださっている方も、
今日、初めてこの場所を見つけてくださった方も。

訪れてくださって、ありがとうございます。

現在連載している物語、
『この季節の残りを、君と』。

少しずつ物語が進み、
澪と芹璃の世界にも、いくつもの景色が増えてきました。

そこで今回は、

「気になっていたけれど、どんな物語なんだろう?」

「今から読み始めても大丈夫かな?」

そんな方にも、
この世界を少し覗いていただけるように。

舞台や登場人物、
そして、この物語で大切にしていることをご紹介したいと思います🌿

もし。

目の前にいる大切な人と、
自分が“違う世界”を生きているとしたら。

これは、「百時間」という寿命を与えられた少女の、幼少期から思春期まで――十数年にわたる物語です。



🌌 舞台|人と人との縁が「歩道」として見える世界

人生に残された時間は、
あと百時間。

この世界では、

人は生まれた瞬間から知っています。

自分に残された時間と、
これから出会う人の数を。

そして人々の足元には、

白く透明な「歩道」が流れています。

誰かと出会えば、
二本の歩道は並ぶ。

同じ時間を過ごし、
同じ方向へ進むこともある。

けれど。

別れのときが来れば、

歩道は少しずつ離れ、
やがて違う方向へと分かれていく。

誰が作ったのか。

なぜ存在しているのか。

その答えを、
ほとんどの人は知りません。

それでもこの世界では、

それがずっと
「当たり前」とされてきました。

そしてもうひとつ。

誰もが知っている、
奇妙な決まりがあります。

「歩道の手すりを越えてはいけない」

でも。

なぜ?

誰が、
そう決めたのでしょう。

手すりの向こうには、

いったい何があるのでしょうか。


🌿 登場人物

春陽 澪(はるひ・みお)

人と人との足元に流れる「歩道」が見える少女。

彼女は、幼いころから、
出会いと別れを誰よりも近くで見てきました。

本当は、
人を嫌っているわけではありません。

むしろ。

大切に思った人のことを、
ずっと覚えてしまう。

だからこそ、

失うことが怖い。

誰かを好きになるくらいなら。

誰かを待ってしまうくらいなら。

最初から、
深くつながらない方がいい。

少しずつ、
そんな生き方を選ぶようになります。

けれどある日。

彼女と同じものを見つめる少年と出会います。

佇月 芹璃(たたづき・せり)

澪の運命を変える「鍵」となる少年

澪と同じように、

誰にも見えないはずの「歩道」を
見つめる少年。

ただし。

澪が歩道を恐れていたのに対して、

芹璃は、

歩道を疑っていました。

なぜ、
この道を歩かなければならないのか。

なぜ、
手すりの外へ出てはいけないのか。

そして。

そもそも、

それを決めたのは誰なのか。

知らないものを、
知らないまま怖がりたくない。

静かだけれど、

そんな強さを持った少年です。

澪の心へ
無理に踏み込むこともしません。

近づけないなら、

近づける日まで待つ。

そんな距離で、

彼女の隣に立ちます。


🌙 この物語の見どころ

同じ場所にいる。それでも、同じ世界とは限らない。

澪と芹璃は、

同じ学校にいます。

同じ図書室にいて、

同じ廊下を歩き、

ほんの少し手を伸ばせば届くところにいる。

けれど。

もし。

目の前にいる人と自分が、

本当は少しだけ違う
「世界の層」を生きていたら。

同じ景色を見ているつもりでも、

見えているものが違っていたら。

同じ場所に立っていても、

進んでいる道そのものが違ったら。

それでも二人は、

「一緒にいる」と言えるのでしょうか。

『この季節の残りを、君と』は、

どこか日常にも似た世界を舞台にした、

恋愛×世界線ミステリー×ファンタジー

です。

異世界へ転移するわけでも、

魔法で敵を倒すわけでもありません。

でも。

いつもの日常の、
ほんの少し足元には。

私たちの知らない
もうひとつの世界が流れています。


誰かを好きになることは、いつか失う可能性を受け入れることなのかもしれない。

この物語では、

名前を呼ぶこと。

隣を歩くこと。

「また明日」と言うこと。

誰かの帰りを待つこと。

そんな、

一見とても小さなことを
大切に描いています。

澪にとっては、

そのどれもが簡単ではないからです。

誰かと深くつながれば、

その人を失ったとき、

それだけ深く傷ついてしまう。

なら。

最初からつながらなければいい。

でも――。

本当に、

それでいいのでしょうか。


📖 本文を、少しだけ。

物語の中から、

私自身、とても大切にしている場面を 少しだけご紹介します。

この名前は、愛された証なのは、わかってる。
でも、大切だからこそ、
呼んだ人の声が、残ってしまう。

残るから、いなくなったあとも消えてくれない。

「自分の名前、好きじゃないんだ」

ううん、ほんとは、嘘。
誰かとまた名前を呼び合ったら、見えない糸が生まれてしまう気がした。

けれど歩道は、容赦なく進む。
繋がった糸は、いつか千切れてしまう。
太くなればなるほどに、引き裂かれる時の痛みは強くなっていく。

今ですら苦しいのに、これ以上千切れてしまったら、私は、もうーー。

名前は、

ただ人を呼ぶための記号ではありません。

誰かに呼ばれた記憶が残るもの。

愛された記憶が残るもの。

だから澪にとって、

もう一度誰かと名前を呼び合うことは、

もう一度、

誰かとの間に
見えない糸を結ぶことでもあります。

そしてその糸は、

いつか千切れるかもしれない。

それでも。

人は、

誰かの名前を呼ぶのでしょうか。


🌱 この物語で描きたいこと

この物語の中心にあるのは、

「別れがあると知っていても、人と出会う意味はあるのか」

という問いです。

私たちは、

ずっと一緒にいられる保証がないまま、

誰かと出会います。

友達になることも。

家族と過ごすことも。

誰かを好きになることも。

いつか、

形が変わるかもしれません。

離れてしまうかもしれない。

同じ道を歩けなくなるかもしれない。

それでも。

一緒に過ごした時間まで、

なくなってしまうわけではない。

誰かにもらった言葉や、

呼ばれた名前。

一緒に見た景色。

それらは、

離れたあとも、

自分の中に残っていくのかもしれません。

そしてもうひとつ。

この物語では、

「当たり前だと思っていることを、本当に疑わなくていいのか」

という問いも描いています。

みんなが歩いているから。

昔からそうだから。

危ないと言われているから。

それだけで、

決められた道を歩き続けていいのでしょうか。

歩道を恐れる澪と。

その外側を見ようとする芹璃。

二人は、

同じ答えを持っているわけではありません。

近づくこともあれば、

離れることもある。

同じものを見ながら、

違う道を選ぶこともあります。

けれど。

一度出会ったことで、

二人の世界はもう、

出会う前と同じではなくなっていきます。

その変化を、

最後まで大切に描いていきたいと思っています。


📚 はじめて読んでくださる方へ

最初から、

すべての謎が明かされる物語ではありません。

なぜ歩道があるのか。

なぜ澪と芹璃には、
それが見えるのか。

誰が、

「手すりを越えてはいけない」

と決めたのか。

そして。

生まれた瞬間から与えられた、

百時間。八十人。

その数字は、

本当にただの寿命と
出会いの数なのでしょうか。

澪と同じ場所から、

ひとつずつ世界を知って。

芹璃と一緒に、

ひとつずつ疑って。

そんなふうに、

二人の歩道をゆっくり辿っていただけたら嬉しいです🌿

プロローグ|白い始まり

第1話|明日も、同じ席

第2話|母の歌声

第3話|父との遠回り

第4話|花びらの向こう

第5話|離れていく背中

第6話|一人で食べる朝

第7話|手すりを覗く少年

第8話|誰が決めたの?

第9話|名前を呼ぶまで

新しい物語を公開するたび、

この場所にも、
少しずつ新しい歩道を増やしていきます☺️


🏠 この物語と、これから生まれる作品を応援してくださる方へ

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澪と芹璃の物語は、まだ始まったばかりです。

家族との春、芹璃との出会い、別離、そして再会。
いくつもの季節を越えながら、ひとつの「歩道」の謎へ近づいていきます。

もしよければ。

二人が「答え」にたどり着くまで、一緒に歩いていただけたら嬉しいです🌿

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瑞葉 水琴|居場所を紡ぎ、運命を哲学する心界ファンタジー作家 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます😊 これからも物語や絵本を紡ぎ続けるために、サポートしていただけたらとても嬉しいです🌿 いただいたチップは創作費として大切に使わせていただきます☺️

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