仕込みと収穫。パニックの朝を救った手拍子と、娘が放った「一言」
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これまでの「戦略」が、娘の行動として結実した瞬間を立て続けに目撃することになった。仕事のマネジメント手法が、家庭という現場でどう「収穫」されるのか。その記録を残しておきたい。
1. 「急ぐときほど冷静に」——パニックの朝を止めた3回の手拍子
ある休日。私は実家の用事のため、早朝に家を出た。 前夜、「大した用事じゃないから10時には帰れる。朝食は済ませて静かに出ていくから、たまの休みなんだから朝ゆっくりでいいんじゃない?」と二人に聞くと、妻はこう答えた。
「私たちは隣の駅の映画館で10:30から見てくる。もう席も取った」
「そうなんだ、すれ違いかな。終わったら連絡してよ。車出すから、たまには3人でランチ行こうか」 「は〜い」
予定通り、10時前に帰宅した。 玄関を開けると、部屋は薄暗い。「もう行ったのか」とリビングまで来たところで、違和感を覚える。「これはまさか」と寝室の扉を開けると、二人が幸せそうに寝ていた。
「おーい、起きなくていいの?」 妻が「おはよう、いってらっしゃ~い」と寝ぼけている。「もう、ただいまだよ」と言うと、やっと目が覚めたらしく「えっ!今何時?」と跳ね起きた。
そこからは、大変だった。「10:00だよ」となってから、妻は焦り、娘を起こす。そんな状態で起こされた娘は半パニック。「朝ご飯?顔洗って、用意して、電車何時だって、急げば」とあたふたしている二人。廊下でバタバタとぶつかり合った。
もう、限界だな。 パン、パン、パン。 手拍子を3回して、二人を止めた。 「はい、はい一旦ストップ」 「隣の駅の映画館まで車で5分とかからない。あと20分はある。まずは状況を確認しよう」
私は、以下の判断を下した。
朝食は諦める。お昼を3人で食べよう。
私が車を駐車場へ取りに行き、玄関でスタンバイする。
「分かった」と二人はテキパキ動き出した。マンションの玄関で車を回し、二人を乗せて直行。5分前には映画館の入り口に到着した。
「急ぐときほど、冷静にね」
二人は「は〜い」と言って入っていった。
後のランチで、娘に伝えた。 「急ぐときほど冷静に、まずは状況を確認。今日のような場合は、まずは間に合うかどうかを判断、そして間に合わせるために何をして、何を諦めるのかを決めてから行動する。行動するときは1つのことを1回で終わらせる。焦りはミスにつながり、やり直しになれば時間のロスになる」 娘は「だから、急ぐときほど冷静に、なんだね」と答え、妻も「そうそう」と深く頷いていた。
2. 「信頼」と「責任」のトレードオフ——初めての買い物への処方箋
娘から「友達と近くのダイソーに買い物に行きたい」とリクエストがあった。 妻は、子どもだけで買い物に行かせることに若干の心配があるらしい。私は「分かった。話をしておくよ」と引き受け、娘と対峙した。
「まず、やって良いことと悪いことは自分で判断するようにね。誰に言われたとか、誰がやっていたからとかは意味が無い。最後に責任を取るのは自分なんだからね」
「うん、分かった」
「あと、判断を間違えないことだよ。買いたい物がいっぱいあっても、ママに言われた金額以上は買ってきてはダメ。約束できる?」 「うん、出来る」 「最後にお金を払わずにお店の物を持ってきてはいけない。知っておいてね」 「うん、犯罪だから」
「そうだね。犯罪を犯したらどうなるかも知っているよね」
「うん、知ってる」
「パパとママは貴女を信頼している。その信頼を失えば、二度と友達と買い物には行けないからね。分かった?」 娘は「うん、分かった」と言ってくれた。 最後に小声で「パパと一緒にいったら、買えるからね」と付け加えると、「うん、そうする」と笑顔で答えていた。
当たり前のことだが、再度の確認は大切だ。
3. 外資系ホテルという「環境」への投資。娘が放った「一言」
わが家では長期休みの宿泊先を、できるだけ外資系ホテルにしている。少しでも外国人に触れ合う機会を増やすためだ。 妻には「あんまり意味ないような気がするけどね」と言いつつも、本心では日々の積み重ねを大事にしたいと考えての行動だった。
その日のヒルトンホテルでのことだ。 エレベーターがカードキーをかざしてからボタンを押す形式だと気づけずにいた私たちに、同乗していた外国人夫婦が「ヘイ!」とジェスチャーで教えてくれた。
私と妻が頭を下げてお礼を表現した、その時だ。 娘が、ごく自然に口を開いた。
「Thank you!」
相手の夫婦の顔が一気に晴れ、「You're welcome!」と返ってきた。 さらに降りる際、娘が手を振りながら言った。 「See you!」 彼らも「See you!」と手を振り返してくれた。
これには本当に感心した。「英語教室の先生と同じだったから、自然に出た」という娘。 妻と二人、我々の選択は本当に間違っていなかったと、涙が出そうになった。
避雷針パパのまとめ
戦略的に動き、ロジカルに伝え、環境を整える。 育児というプロジェクトは、すぐに結果が出ない「仕込み」の連続だ。
しかし、パニックを乗り越える冷静さ、信頼に応えようとする責任感、そして異文化への軽やかな一歩。そんな娘の姿を見られたとき、パパとしての最高の「報酬」を受け取った気がした。
当たり前のことだが、再度の確認は大切だ。 この「収穫」があるからこそ、また明日からの「仕込み」に、私は情熱を注げるのだ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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無力さを知ったあの日から、もっと強く守ると決めた。
頂いたチップは、娘の笑顔を最大化する「仕組み」への投資と、娘への贈り物のために大切に運用します。戦略家パパ、娘のために全力で走ります。